三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ようやく忘年会

2007年12月22日 08時08分18秒 | リプラン&事業


ということなんですが、写真はまったく無関係ですね(冷汗)。
申し訳ありません。お酒飲んでいるウチに料理の写真を撮るのも失念。
まぁ、ことしは超多忙のまま、忘年会にようやくなだれ込んだ、という印象で、
去年の場合は、芸をやっているゆとりもあったようですが、
ただただ、酒をつぎ合っていて時間が過ぎていった感じです。
年末近くに、通常号を北海道と東北の2冊アップ。
(って、東北はまだですが・・・)
それに加えて、特別誌面企画が大型のものが3つ進行。
そしてそれとは別に、臨時増刊的な企画が同時進行で合計3冊進行。
というような殺人的ハードスケジュールでした。
まぁ、なんとかメドは立ってきたのですが、
まだまだ、積み残しの仕事、来年の20周年号特別進行など、
年末ギリギリまで、作業が続きそうです。
仕事の段取りがどうしても付かなかったスタッフもいまして、・・・。

きのうの札幌市内はさすがの渋滞ぶりで、
タクシーもさっぱり捕まりませんでした。
ちょうど、忘年会開始時間頃が、タクシーのピークなんですね。
でも、2次会は地下鉄の終了時間にあわせて波が去るそうで、
昔のような狂躁はさすがに影を潜めているのでしょうね。

まずはなにはともあれ、無事に忘年会にたどり着けました。
で、写真なんですが(笑)
これは道央高速道の岩見沢と、砂川のPAにある彫刻なんですね。
岩見沢は、農産物の集散地として栄えた街らしい力強い馬車。
砂川はジンギスカン名物のゆかりの地、ということを表しています。
まるで、いまにも動き出しそうで楽しい。
とくに、お馬さんが引っ張ろうとしているのはベンチなんですよね(笑)
テーマとはまったく関係ありませんが、
若干、二日酔いですので、お許しください(笑)。ではでは。

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北のくらしデザインします vol.8

2007年12月04日 07時04分13秒 | リプラン&事業

本日はわが社の新刊本のPRを(笑)。
なかなか、正面切って宣伝ってしにくいものなんです。
が、今回の「北のくらしデザインします vol.8」は本当に面白いとオススメ。
以下は、抜粋した内容です。

リプラン特別編集
北のくらしデザインします vol.8 概要
 地球温暖化が世界的な課題となっている今、住宅の高性能化(高気密・高断熱)が注目を集めています。日本における住宅建築技術の先進地・北海道の建築家28名の最新住宅事例を集め、詳細に紹介したのが「北のくらしデザインします」です。寒冷地で培われた住宅の高性能技術と建築デザインの融合、建築主の充実した生活環境の実現という、北海道で活躍する建築家たちの挑戦の軌跡をお伝えします。

北のくらしデザインします vol.8 ー 目次
【対談1】「性能とデザイン」 小室 雅伸×五十嵐 淳
【対談2】「都市に住む」 小西 彦仁×瀬戸口 剛
【対談3】「子育て世代」 日野 桂子×鶴羽 佳子
【対談4】「夫婦二人の暮らし」 井端明夫×志田 真郷

っていうような、内容です。
これまで、北海道内の建築家による住宅事例集という色彩が強かったのですが、
今回はもっとテーマ性を持たせて、
大きなユーザーの関心項目にフォーカスして、
対談+事例紹介というわかりやすく、楽しめるような企画内容としています。
とくに「性能とデザイン」というテーマでは、
新旧の北海道を代表するような2人の建築家の本音が語られています。
寒冷地での住宅設計って、どんなものか、
多くのユーザーにとっても、またプロのみなさんにとっても
大いに参考になるテーマ構成ではないかと思っています。

定価は今回は前回よりも、500円下げて、2000円(税込み)。
絶対面白い内容ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
ご購入はWEBでも、以下のページから受け付けられます。
北のくらしデザインします

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なぜか、晩翠草堂

2007年11月28日 06時04分29秒 | リプラン&事業

ただひたすらに、寒うございました。
やれやれ。
なぜ、晩翠草堂か、といいますと、
きのう、東北大学の工学部・吉野教授のインタビューを企画したのですが、
その場所をどこにしたらいいか、スタッフが考えてくれまして、
この「晩翠草堂」になったのですね。
場所は仙台市青葉区大町1-2-2と、青葉通りに面してもいる建物。
曰くをインターネットで公開されている情報で、紹介しますと、

青葉城から再び仙台駅に向かって青葉通りを歩いていると、「晩翠通り」にぶつかる。この晩翠通りには、仙台が生んだ代表的詩人・土井晩翠(1871~1952)が晩年に住んだ家が残っている。それが「晩翠草堂」。晩翠の名字は正しくは「つちい」である。しかし、1932(昭和7)年に「どい」に改めている。おそらくあまりに間違えられることが多かった からだろう。
 1899(明治32)年に発表した第一詩集「天地有情」が出世作となった。その後、旧制二高(現・東北大学)の教授を務めるかたわら詩や英文学の翻訳を発表。とくに滝廉太郎(1879~1903)が作曲した「荒城の月」の作詞家として知られている。「荒城の月」の舞台のモデルとなった青葉城(仙台城)内に碑と銅像が建っている。 1945(昭和20)年7月の仙台大空襲で晩翠は屋敷と三万冊の蔵書を焼かれてしまう。その晩翠を慰めようと、教え子や市民が1949(昭和24)年に建てた家が、この「晩翠草堂」である。妻に先立たれた晩翠は、80歳で亡くなるまで、この家に独り暮らしていた。
 「晩翠草堂」は、晩翠生前の姿そのままに、身の回りの品などが展示されている。こじんまりとしているが、落ち着いたたたずまいの屋敷である。草堂の庭にあるヒイラギモクセイの木は、空襲で焼かれても蘇ったそうである 晩翠草堂の庭 また、草堂の表通りに面して立っている碑は「天地有情」の碑 。言うまでもなく、晩翠が世に認められるきっかけとなった第一詩集の題名である。

というようなことなんですが、要するに東北大学つながりなのかなぁ?
で、先生に「宮城野住宅について、その性能について」というテーマだったので
なんともまぁ、とんでもなく寒いのでまさにぴったり!
青葉通りはまだ、鬱蒼とした木立の状態なので
日中、日が当たることもなく、昼なお寒い環境。
夏を旨とした暮らしようがそのまま表現されたような住まいですね。
年平均気温で関東以南がほぼ全都市、おしなべて16度であるのに対して
仙台は12度。札幌は8度。
札幌は関東以南とはかなり違う家づくりの方向に向かったが、
仙台はなぜか、関東以南と同じ感覚の中にいる。
堪え忍ぶ冬、というような悲壮感はないのだけれど、
インターナショナルな「快適性」からは縁遠い冬を過ごしている。
さて、どのように考えるべきか、というようなお話の場としては
背景装置はまさにぴったりでした(笑)。

時間は1時間弱でしたが、
市の管理施設なので、万が一の火災のおそれなどからか、
暖房はされていないし、そのうえ、電気もコンセントを使えないのです。
まぁ、やむを得ないとは言えるのですが、
堪え忍ぶ時間でしたね。先生、申し訳ありませんでした。
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中古住宅再生の取り組み

2007年11月01日 06時10分20秒 | リプラン&事業


きのうは北海道が進めている
「中古住宅流通促進」のための審議会の例会。
東京から、住宅の論者、南雄三さんもゲストに迎えて、活発な論議。
最近、政府でも200年住宅という取り組みも進んでいますが、
中央の政策は大体、北海道の後追いで行われている、
先鞭を付けてきた誇りを持って、やっていきましょう、という出席者の声が聞かれます。
で、実際に「社会実験」というようなスタイルで、
この中古住宅再生市場の掘り起こし、とでもいえるマーケット実験を
ユーザーも巻き込むかたちでやっているわけです。

古い住宅を北海道の委託を受けた「住宅検査人」がチェックして
その建物の問題点や、現状レベルを客観的に調査。
そのうえで、性能向上させるためにはどのような工事が必要か、
ガイドラインないしは、道筋をわかるようにする。
そのような住宅の診断書に基づいて、中古住宅の優良なデータベースを作成する。
一方で、的確にリフォームされた住宅については、
北海道が定める「北方型住宅」としての認定のリフォーム住宅版
「北方型住宅ーR」という認定を与え、中古住宅の性能表示を行うのです。

まぁ、あらたな住宅のマーケットを創出しようとするのに等しい作業。
きのうは参加しているメンバーが全員で論議しましたが、
実際に社会実験に取り組んでいるビルダーの方も含めて、
総勢30人は超えているのではないか、という大人数でした。
作業スキーム全体のなかで、住宅検査、というポイントを取り上げても、
実践的な作業も行うことで、よりリアルな検証論議が巻き起こっていました。
当初はいわゆる検査項目を羅列しているようなチェックシートだったのが、
実際の検査作業の流れに即して、
建物の外側の目視ポイントの整理からはじまって、
建物内部のチェックポイントまで、実際の作業を考えた動線的チェックシートに
改善されてきています。
ここまでくると、実際にこうした作業というのはビジネスになりうるのではないか、
というレベルが見えてきていますね。
そういう住宅検査人の作業にたいして監督責任を持つ機関の想定まで
かなり踏み込んでも論議しています。
こうした動き、リプラン誌面でも今後も紹介していきたいと考えています。

さて、今週末には積雪も予想されている札幌。
一気の美しい紅葉から、落葉になっています。
ことしは紅葉がすばらしいと思いますね。
散歩道がいよいよ晩秋の装いで、印象深い景色を楽しめています。
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北の森を楽しむ会・発足

2007年10月31日 05時52分42秒 | リプラン&事業



ときどきこのブログでも紹介している地域工務店グループ・アース21で
今回、札幌市近郊の厚田近在の自然林を購入し、
それをグループとしてのメッセージ性を盛り込む運動の媒介にしようと計画しています。
昨日はその会、「北の森を楽しむ会」の設立発足会。
北海道の木を使って家を建てよう、とか、
地産地消というような掛け声はたくさん聞かれますが、
いったん、実際に行動しようとすると、
なかなかいろいろな問題点と直面せざるを得ません。
ちょっと前までは、輸入材に比べて高価格で、品質的にも問題がある、
というような問題点が一番大きかったのですが、
そういうなかでも、理念に共鳴してあえて火中のクリを拾うように
挑戦してきた北海道のビルダーさんも多かったのです。
ところが、最近ではそうしたビルダーさんすら
北海道産の木材を購入することが出来なくなってきている現実がある。
昨年から今年にかけての、輸入材の価格高騰が事情を一変させてしまった。
「そんなに高くなるなら、ちょうどいいから地産地消と、宣伝も出来るし・・・」
と踏んだ大手ハウスメーカーや、大手本州資本が
北海道の山の木を買いあさったのです。
突然降って湧いたような需要を前にして、北海道の林業界はあっさり応じた。
そういう結果、地元の中小工務店が一生懸命細々と続けてきた
本来の「地産地消」の動きが頓挫せざるを得なかった。
そんな事態が、進行していたのですね。

一方で、最近の木材の市況では、
あれほど大騒ぎしていた輸入材の枯渇宣伝はいったい何だったのか、
というような「高値の」材料の大量入荷・野ざらし状況があります。
苫小牧などのストックヤードには
空前の高値で調達されながら、買い手のついていない木材が
大量に放置されているのが現実と言うこと。
どうも、海外材の輸入システムのなかに
国内の民需全体の利益を考えて輸出先と渡り合おうというシステムが欠落している。
これは笑えない現実だと思います。
輸入商社とかが、海外の調達先から良いように利用されているのではないか。
その結果が、国内の「原材料高値による」最終消費の不調をもたらしている。
もちろんそれだけの要因ではないにしろ、ひとつの原因であることは明らか。

こういう現実のなかで、地域ビルダーとして、
林業の現実を知り、その未来を開いていく展望を得るためにも、
自分たちでも、森のオーナーになって考えていこう、というのが発会趣旨。
前記したような現実は現実として、
しかし、地域の地元の森をどのように活用して、
未来に向かって、システムとしてどうすれば良き環境を保全していくことが可能なのか、
考えながら、肩の力を抜いて、楽しみながらやっていこうという方向。
試行錯誤しながら、どんな活動が展開されるか、
楽しみながら、参加していこうか、と考えています。
それにしても、どう考えても儲かりそうにはない活動(笑)なんですね・・・。

写真は、ここんところの札幌の散歩道の様子。秋深し、です。
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「メディアと建築」講演

2007年10月19日 06時04分55秒 | リプラン&事業


さてきのうは、プレゼンテーションデータを使っての講演。
「オープンネット」という分離発注方式での家づくりを勧めている任意団体の
全国大会での「基調講演」でした。
「イエヒト」という全国発売の住宅雑誌を団体として、この夏に創刊したということで、
講演タイトルは「メディアと建築」というもの。
まぁ、わたしどものリプランは全国発売という方向性ではなく、
北海道や東北という「地域主義」的な動きをしているので、
講演趣旨に似合うのかどうか、疑問ではあったのですが、
良く存じ上げているメンバーの方からの申し出なので、お引き受けした次第。

講演の前って、だいたいパソコンとにらめっこで
Powerpointをああだ、こうだといじり倒して、
論旨を整理して、その論旨の肉付け事例写真やグラフ、データを作成します。
そのときの講演テーマによっても違いますが、
大体、論旨の整理に1週間前くらいから頭のなかを整理して
ぼちぼち作業を開始、3日前くらいから説得する部分のデータ作成、
前日くらいに、全部の流れが完成して、
時間まで、わかりやすさの観点から添削を繰り返す、っていうプロセス。

今回はテーマが初めてみたいなものだったのですが、
自分の仕事のまさにメーンフィールドなので、
自分自身の立ち位置の再確認も出来て、楽しく作業できました。
で、講演用のPowerpointデータが出来れば、
あとは、スライドの枚数をテンポ良く紹介しながら、与えられた時間のなかで
いかに聞いてくれるみなさんに訴えるか、
コミュニケーション手段を総動員して、臨機応変。
きのうの場合は、スライドが約200点で、時間が1時間。
なんとか時間いっぱいに納めることが出来ました。
ふ~やれやれ、ってとこ。
本当はもっと、聞いてくれるみなさんとの対話をしたかったのですが、
時間が短めだったので、その点が心残り。
でもその後、フリートーキングのオープン対談もあって、
舞台裏的なお話も出来たので、まぁ、だいたいは意を尽くせたかなと。

こういうのは、聞いていただいた方から、
だんだん口コミでしか、広がっては行かない仕事。
こちらの人脈が広がっていく大切な機会ですので、口がかかる間は、
一生懸命に務めさせていただこうと決めています。
一期一会なんですが、そういうつながりから、輪が広がっていきますね。
さてさて、みなさん、どんな感想を持っていただけたかなぁ、
と、冷や汗ながら、振り返ってみるところであります。
聞いていただいたみなさん、ありがとうございました。

で、終わってからの懇親会では、お隣に座った方が親切に
ワンセグを見せていただいて、わが北海道日本ハムファイターズの試合を
「ながら観戦」。懇親会の流れにご迷惑にならない範囲で
ハラハラドキドキしておりました(笑)。
みなさん、ありがとうございます、勝たせていただきましたね!
ロッテの最高ピッチャー・成瀬君ということで
「まぁ、ここで終わってもやむを得ないな、ここまでよくやった」
という気持ちも半分持ちながら、しかし、セギノールの一発が出たときは
声を抑えながらも、静かに絶頂の感激を味わった次第です。
まだまだ、ドラマは終わっていません。どこまでいけるか、
今年もがんばれ、北海道日本ハムファイターズ!!
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マンション騒音問題

2007年10月04日 06時21分58秒 | リプラン&事業




マンション上階に住む幼児の足音は騒音、36万支払い命令
10月3日20時28分配信 読売新聞

 マンションの上の階に住む幼児の騒ぐ音がうるさく、精神的苦痛を受けたとして、東京都内の男性が、幼児の父親に240万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、東京地裁であった。
 中村也寸志裁判官は「幼児の騒ぐ音は我慢できる限度を超えていた」として、36万円の支払いを命じた。
 判決によると、男性は東京都板橋区のマンション1階に住んでいたが、2004年4月ごろに幼児の家族が2階に引っ越してきて以降、幼児が室内を走り回ったり跳びはねたりする音に悩まされるようになった。抗議をしても、幼児の父親は「文句があるなら建物に言ってくれ」などと取り合わなかったため、男性は騒音計などで音を測り、提訴。幼児の家族は05年11月に転居した。


わたしどもの「住宅クレーム 110番」 http://npo.house110.com/
は、きのう、用があって調べてみたら
直近の半年間ほどでも投稿数は合計533件。
とにかく切れ目なく次々といろいろな悩み事の相談が寄せられます。
もう、10年近くやっているワケなんですが、
始めた当初は雑誌のスタンスが戸建て住宅中心なので、
住宅性能のことを中心に、ユーザーの方たちの悩み相談というものを
基本的には考えていたのです。
ところがいざ、ふたを開けてみたら、どんどん来るのは
「マンションの騒音問題」が圧倒的に多数なんですね。
一時は投稿テーマの2~3割を占めている時期もありました。

考えてみれば、日本の住宅密集地・首都圏や関西など
大都市圏地域では、住宅といえばむしろマンションの方が多数派で
戸建て住宅というのは少数派であるという現実もあります。
で、そのなかでまったく語られない問題がこの騒音問題なのだと知らされた次第。
マンションの情報って、一般的には販売時点の広告情報くらいで、
切実になる、「住んでからの情報」っていうものはほとんど出てこない。
たまに触れられることがあっても、生活騒音の問題なので複雑多岐。
建築的なことから、むしろ近隣関係・人間関係に属するテーマまで幅広く、
一概に論じることも出来ない問題なんですね。
そういうなかで、司法的判断が出ていたので、気になっています。

個別のケースについて、個別の判断があり得ると思うので、
この事例について裁判所がこのように判断した、というところだろうと思います。
これだけを取り上げて、こどもが普通に歩き回るのを禁止する、
というように拡大解釈して捉えてはならない。
こういう判断が出ると、近隣関係の問題が
大量に裁判で争われるようになるのではないか、という懸念も持ちます。
基本的には公共的共同住宅としての近隣受忍限度と、
拡大する一方の個人主義的な権利主張とのバランスの問題なので、
線引きを単純化することは出来ないと思います。

なのですが、さて、こういう判例が出て、どうなりますか、
少々気になったもので、取り上げた次第です。みなさん、いかがお考えでしょうね?
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学生の匠07_優秀賞2

2007年08月04日 05時58分22秒 | リプラン&事業


学生の匠、ことしの「優秀賞」2点目の作品です。
これは室蘭工業大学・笹木圭輔君を代表とするチームの作品。
ことしは室蘭工大の学生さんたち、気合いが入っていたのか、
3チームが入選しているという当たり年。

断面と平面の2つの視点から高低差を付けたり、
視線や意識を操作してあいまいに領域を分けることで、
ひとり暮らしに必要なプライベートな空間を中心に作り出しています。
断面的には、大型の収納家具とも言える30cm程度の高さを持った床を造作し、
通常の床面との高低差で、空間に無意識な差異を生まれさせます。
広さの限られたマンションに大きな収納スペースも確保させるわけ。
施主さんの身長なども考慮しています。
一方で、平面プランでは、自然木っぽい造作のルーバー装置を考案。
空間や意識の「抜け」によって、あいまいに空間が仕分けられ、
しかも全体としての広がりは残ります。
さらにロールスクリーン・可動扉などの「仕掛け」で、
プライベートとパブリックの利用変化を付けているプランです。
名付けて「アフォーダンスの森」、という作品でした。

おとといからきのうにかけて
多くのみなさんがこのブログを訪問していただけたようです。
政治ネタがすこし関心をいただいたのかも知れません。  うむむ。
ペルシャ湾での洋上作戦への自衛隊の協力延長について、
アメリカ側から小沢民主党に対して、働きかけが盛んなようです。
日本の政治状況の流動化で、2重権力的な状況が出てきているかも知れません。
歴史的には、鎌倉の武家によるクーデター権力と、
既存の王朝権力機構との2重権力状況が日本では、あったわけですが、
こういう状況では、柔軟に、しかも原則をきちんと通していくという
「戦略的対応力」が両方に問われることになると思います。
民主党にしてみれば、これまでの主張を具体的に実現するチャンスでもあります。
小沢さんは、「対等な日米関係」という主張を通せばいい。
ある意味では、冷戦終結後、もっとも大きな日米関係の節目になるかも知れない。
日本とアメリカの長い付き合いのなかで、
きちんと戦略的に話し合う機会を持つのは悪いことではない。
アメリカは極東地域について、どうしたいと基本的に考えているのか、
日本は自分自身の安全保障をどうすべきなのか、
「対等な立場」で、話し合う必要があります。
そういう胆力を持って、小沢さんは話し合いに臨んで欲しい。
どうも統治能力、直感力において疑問が大きい安倍さんよりも
本当の日米外交は、こっちの話し合いの方が重要性があると思えます。


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学生の匠07_優秀賞1

2007年08月03日 04時58分30秒 | リプラン&事業


一昨日からリプラン本社屋2階で、今回の応募作品をすべて公開しています。
応募した学生のみなさんや、教職員のみなさん、
また、父兄の方、さらには一般のみなさんと、
あまり告知はしていないのですが、けっこう見えられています。
仕事をしながら公開しているので、
土日祝祭日、13~15のお盆などは公開できないのですが、
9月28日(金)まで、毎日10時から18時まで公開していますので、
お近くにお寄りの時はご覧ください。
札幌市西区山の手3条5丁目3番5号  電話011-641-7855です。

学生の匠・優秀賞は2点受賞作がありました。
そのうちの1点がこの作品。道都大学の松本翼くんを代表とするチームの作品。
マンションのリフォームなので、間取りの変更なども難しいことから、
いろいろな素材の活用が提案されていた例が多いようです。
この作品では、水回りゾーンをガラスブロックで仕切るプランです。
こういう素材を使うことで、玄関から入ってすぐの空間に広がり感をあたえ、
採光条件もよくなってきますね。
このプランでは、お風呂も光を透過するような壁にしています。
単身生活と言うことで、より「個人的な空間」というイメージを強調させています。
ほぼオープンにすることで広がり感を演出している、
リビングとキッチンダイニングの仕分けは、軽度の段差で表現。
床の素材も変化させることで、
役割の違いを認識させてくれます。
寝室では、大型の収納家具を提案。可動式で収納量たっぷり。
さらにトイレに大きなスペースを割いています。
プライベート、ということの意味合いを優先させて、
居心地の良さを追求していると思えた作品でした。


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学生の匠07_大賞2

2007年08月01日 04時38分52秒 | リプラン&事業


さて、きのうご紹介した学生の匠受賞作品の内観パースです。
こちら側はキッチンダイニングリビングのスペースを見ているところ。
動線的にスッキリさせて、このキッチンのラインが奥に伸びていって
そのまま水回り空間になり、間仕切り壁は半透明の素材が使われて
採光と開放感に配慮しています。
奥はベッドルーム・クローゼット・水回りといった「身繕い」のための空間が
使い勝手良くコンパクトに集中している空間。
細々とした間取りだったものが、すっきりとしたワンルーム感覚にまとめられています。
そして、このパースに見られるように、表現力がなかなかいい。
空間が目指そうとしている変化の様子が、
具体的にわかりやすい表現で伝わってきます。
間取り図なども大変よく、わかりやすくまとめられています。
こういう表現力は、建築を志す人にとってはたいへん大切。
どんなに良いプランを考えても、それを説得できるだけの表現力がなければ、
施主さんの理解や共感を得ることは出来ませんね。
そういう意味では、このパースは直接的ですばらしい。
マンションに特徴的な梁を被うように傾斜天井が計画されていますが、
その効果もきわめてわかりやすく伝わってきます。
天井に変化を与えることで、空間性の違いも表現されています。

いろいろなソフトを使って描き込んだのでしょうが、
ことしの応募作品では、群を抜いた水準だったと思います。
このまま、プロの仕事です、といわれても遜色がないと思います。
リフォームのプランで、ここまで表現されていたら、
施主さん側としては、ほんとうにイメージが湧いてきますね。

さて、こういうプランに決定して、これから実際の工事が着手します。
そして、いわゆる「実施プラン」の煮詰めが始まるわけです。
例年、この作業にも学生さんたちにタッチしてもらっています。
自分が考えたプランが、実際に工事可能な詳細プランにまとまっていくのですね。
また、進行に合わせて、随時ご報告していきたいと思います。


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