確か「赤レンガ建築賞」だったと記憶しているのですが、
函館の街の、五稜郭に面した立地で
「函館中央図書館」というのがあって、受賞した建物だと思います。
機会があれば、見に行きたいと考えていた建物でした。
で、webで調べてみたのですが、
どうも確認できなくなっている。
わたしの不確かな記憶なので、賞は違う賞かも知れません。
でも、その受賞パーティにも顔を出しているので、
受賞していることは間違いはないはずです。
って、いやぁ、寄る年波そのもので、なんとも・・・(笑)。
公共的な施設って、
あんまりたくさん見るわけでもないし、
税金を使って、立派なモノを作るって言うこと自体、
その意義に疑問符もあるわけですが、
でも作る以上は、そのモノに対する評価というのは
少なくとも、利用者や納税者にとって不可欠だと思います。
わたしたちのような、
個人の資産である住宅を中心的な評価対象にしているものからすると、
そのように考えられるのですが、
案外そのような視点というのは、顧みられていないと思います。変ですよね。
で、この図書館を見てきたのです。
たくさん図書館というものを見ているわけではありませんが、
こんなに豊かな空間を作ってもいいのですか?
というのが、素朴な印象でした。
わたしが周辺の居住者だったら、
時間が許せば毎日でも開館から閉館まで
この場所にいることになることは間違いありません。
たっぷりした敷地条件を上手に利用して、
入るとすぐに写真のようなウェルカム中庭があって、明るい採光空間が広がります。
その周囲もベンチが据えられたりして、
気が向いたら、ここで本を読んだり、ノートを広げられる場所になっている。
ちょうどいまは、雪も降り積もっているので、
ほどよい空調の中で、眺めもよくここちよい居場所。
って、実はこういう空調費はどれくらいかかっているのか、
そういうこともものすごく気になります。
だって、そういう維持管理コストもわたしたちの税金なワケで、
その使い道が周辺居住者に対して、事実上独占的に
「専有的公共資産」として提供されるのですよね。
確かに、この場所の評価はいいけれど、
そのためにいくらかかっているのかを合わせて考えなければ、
民主的とは言えないのではないかと考えてしまうのです。
長くなってしまうので、
今日はここまでにしたいと思います。また明日、書き続けます。
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