きのう出掛ける用事があったので、気になっていた
札幌市清田区里塚の液状地盤地域の被災状況を実地検証。
やはり自分自身も地震後のライフラインの整理整頓、対応が必要なので
こういった「取材活動」にようやく着手できた、ということです。
まず3枚目の写真をごらんいただくと、この地域の全景が見渡せます。
手前側は国道36号線でやや北方から南の方角に視線を見晴らした画像。
国道はやや高台になっている、というか、この地域一帯が
谷地のような元地形であったことが明らかです。
現地でヒアリングした範囲では、画面中央くらいの位置に小高い凸地があったのを
切り崩して整地し、なお水平面確保のために大量の「盛り土」をした、
そういった経緯で区画整理がされた土地のようです。
今回画面中央くらいの場所で水道管が破壊されて大量の水が地上に噴出した。
その濁流が画面奥に向かって泥流となって流れたとされている。
で、この地域一帯を歩いて外周して見た次第。
ちょうど安倍総理もこの地域を視察して、その後ウラジオに向かったと
現地の方からうかがいました。
わたしは節電のこともあって、テレビはつけていないので知らなかった。
1枚目の写真は3枚目の写真左手の緑地のふもとあたりになります。
下水のマンホールが高さ1.5m程度屹立している。
・・・ということはないのであって、これは周辺地盤が大きく変形陥没した様子。
この画面のアスファルト路面の下側地面の状況を推測すると、
地面の液状化、水道水の氾濫による地形変化がどれほどであるか、
災害の恐ろしさに慄然とする思いであります。
こういう地形変形がこの地域一帯で確認することができます。
2枚目の写真も、この住宅地域のほぼ真ん中あたりの状況。
写真に撮ったどの住宅も、ひとつとして水平垂直が維持されていない。
そもそも道路自体が複雑に変形しているので
どのようにしても写真としての天地左右の軸線を見いだせない。
住宅建築に関わりのあるメディアの人間としてやむなく映像を収めるワケですが
大きく被災されたみなさんのことを思うと胸が締め付けられる思いであります。
深くお見舞い申し上げます。
引き続き、住宅について今回の地震について取材をして行きたいと考えています。
しかし、こういう惨状の中でなお、エネルギー問題が追い打ちをかけてくる。
昨日北電さんから、苫東厚真の火力発電所の復旧が遅れる旨、発表された。
11月というメドが示されたわけですが、これ自体も流動的だと思います。
きのうは零下まで朝方の気温が低下した地域が北海道内では出てきている。
逼迫する電力需給状況の中で、暖房による電力需要がさらに加速され
大きくなることは恐怖そのものであります。
経済活動から基本的な生活維持レベルまで、堪えていかなければならないのか?
札幌は北海道内では比較的に温暖な地域ですが、
道北、道東地域などではこの時期からすでに暖房が必須になる地域が多い。
そういうときに、電力2割カットというのは、まさに命に関わってくる。ムリです。
けさの朝日新聞WEBですら、こういった論調で現地ルポ情報が書かれている。
エネルギーの安全保障について、世論がもっと喚起されてほしいと
この地域に住み暮らすもののひとりとして、切に願っている次第です。