三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

和風ポリカーボネイト建具

2007年11月29日 05時39分04秒 | 住宅性能・設備


最近、ここ5~6年くらいになりますか、
ポリカーボネイトがいろいろなところで建材として使われています。
佐呂間町で建築家の五十嵐淳さんが自宅外壁をこれで、構成したのが
いちばん、びっくりした記憶があります。
この素材は熱伝導率が低く、化学製品で気密も取れるということから、
けっこう、寒冷地などでも有力な素材として
重宝に使われてきているものです。
とくに建具の素材として注目されています。
ガラス入りのサッシを使うような場所で、
採光だけが取れれば、透過性は必要ない、という場合は
「半透明な壁」として、使われるケースが多い。
五十嵐淳さんの自邸では、これを2重に張った壁内部に
白いグラスウールを入れて、ちょっと名状しがたいデザイン要素になっていました。

写真は、この素材をまったくの和風建築で建具材料として使用した事例。
外観写真が左手で、このように見ると障子のようで
紙が張られているように見えますよね。
右側が内部側からの見え方。
大変デザイン的にはスッキリと仕上がっているというか、
似合いすぎに似合っている。
気をつけなければ、見過ごしてしまうような純和風の佇まい。
開口部のデザイン手法として完全に定着してきたような感じがしますね。
こういう素材の使い方でも、北海道って、
他の地域にとっては、実験場的なところがありますよね。
「北海道でも使って大丈夫なんだら・・・」
というような心理が働くのでしょうね。

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