三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【落ちそで落ちない がんばる屋根雪ハラハラ】

2020年02月22日 06時41分58秒 | Weblog


2月も20日が過ぎて、陽射しは完全に春めいてきている。
終盤に来てのドカ雪傾向から、まだ1−2回は大雪があるようにも思うのですが、
陽射しがあれば屋根雪は溶け出してくるほどの気温。
で、そういう時期にはいろいろな「雪の造形」が見られるようになる。
写真の屋根のように、徐々に「ずり下がってくる」岩盤上の雪庇が
相当のかたまりになっても、落ちずに頑張り続けるのです。
こちらは駐車場を借りている近隣の「教会」の建物。
北海道住宅では屋根の瓦葺きが最初からほとんど採用されなかった。
開拓使の建設した住宅群では、柾板葺きが採用され
その後、金属屋根が主流になった。
こうした金属屋根では、積層した屋根雪がこのように「ずり下がる」。
その年の雪質の積層ぶりには差異があって、
たとえば最初に湿った雪が積もった後、軽い乾燥した雪が降り
そのあともいろいろな雪質が複雑に降り積もり、
その間の気温状況も条件として加わってくるのですね。
もちろん基盤になる屋根面との「温度差」も大きなファクター。
で、今年の場合、ごらんのような粘り気のある雪庇が形成された。

見ている側にするといまにも落ちそうで危険に思うので、
人為的に手を加えて落とそうとしていましたが、
なかなかこれが手強い。
軽い雪質であれば、ちょっと手を加えればスパッと断裂が生じるけれど、
屋根面側の最下層の雪が鉄板面で家屋内部からの熱漏れを受けて
岩盤状の氷床になっていて、しぶとく形状を維持する。
そういった状況の中、いろいろな造形ができて
それはそれで雪国的なオモシロさに通じるのであります。
もちろんこういうヤツがドカッと落ちる瞬間の爽快感はすごい。
春の気温上昇を利用してしぶとい冬を撃退できた、みたいな
北国人特有の春待ち願望が極点にまで高まる瞬間なのですね。
う〜〜ん、なんとか落としてやりたい・・・。

さて新型肺炎、どうも仕事への影響が顕著になってきた。
いろいろなイベントなどが中止されたり延期されたり、であります。
冷静な日常生活を取り戻し、危機を乗り越えたいものですね。

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