三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

大震災後の家づくりの変化

2012年04月20日 05時58分15秒 | Weblog





火曜日にはJIA日本建築家協会東北支部・宮城地域会の会合に出席。
もうかれこれ、10年近くの付き合いになりますが、
みなさんたいへんお元気です。
やはり東日本大震災以降、復旧復興の建築需要が多く、
それこそ、分単位でのスケジュールをこなしながらの日々とか。
JIA東北のみなさんは、以前に2月中旬の北海道に来て貰って
「高断熱高気密」の住宅見学会を行ったことがあります。
そのときの体験がみなさん強烈なようで
いまだに語りぐさのように話に出て参ります。
「あのとき、強烈に断熱の効果を知らされて、目が覚める思いがした」
っていうように言っていただける。

で、話は自然、大震災以降の建て主さんの心理の変化に及びます。
震災を経験すると、どうしてもローコスト型の住宅に話題が集中する傾向がありますが、
まだ「復興住宅」が現実化していない段階で、
それでも建てているみなさん、しかも建築家に依頼するみなさんには、
ある変化が明瞭に読み取れると言うこと。
それは一口に言って「断熱重視」ということ。
3月11日という、まだ冬の寒さが強烈な時期の
エネルギー枯渇体験がトラウマのようになっていて
そういった状況の中でも、どうしたら安心な住まいを得られるのか、
切実さが伝わってくると言われていました。
断熱さえしっかりしていれば、短期間のエネルギー断絶にも耐えていくことが出来る
そういった考え方が着実に広がって言っているということ。

さらに心理的な側面でも多くの変化が生まれてきているようです。
取材など、これから種々取り組んでいきますが、
それらに大いに参考になる情報を数多くいただけた次第であります。
<写真は古民家のかまど。こういう素器にこそ訴えてくるものがある。>


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春の遅さ・・・

2012年04月19日 05時35分23秒 | Weblog




春の訪れって、色気づいていく姉妹のようだと思うことがある。
春の早い南の方はやはり早熟というイメージを起こさせるし、
反対に北の方は、年上の姉たちが色づいていくのを
ニコニコしながら、心の中でじっと
「いつか、わたしにもステキな王子様が・・・」と心待ちしている
末娘というようなイメージを抱いてしまう。
今週は月曜から水曜まで仙台にいたのですが、
例年だともう咲いているサクラが、まだほとんど咲いていない。
ようやく水曜になって「開花宣言」が出たようですが、
朝、サクラの名所である榴ヶ岡公園を散歩で見てみてもほとんどつぼみでした。
写真は、近隣のお寺の境内でやや早咲きのように咲いていた、しだれ桜です。

北海道って、
こういう東北の遅いサクラの季節から、さらに確実に半月は遅れる。
たぶん、ことしはGWには間に合いそうもない。
なかなかこない春を心待ちしながら、
もう少しでわたしにも幸せが来てくれると
そんないじらしい心情が、北の春には感じられますね。

で、きのう遅くに札幌に帰還。
やや気温は低めだけれど、陽射しは暖かかった仙台とは打って変わって
冷たい氷雨がそぼ降っていて、
あわててコートを羽織りながら、帰ってきておりました。
家に帰ったら、暖房がまだ必要なほどの冷涼さ。
やはり南北に長い日本列島、実感させられますね。

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福島県太平洋岸北部地域

2012年04月18日 05時26分17秒 | Weblog




東日本大震災発生以降、おおむねの地域はこの目で見ているのですが、
原発事故の地域の北部側はまだみることが出来ませんでした。
南側、いわき市などの応急仮設住宅などは見ているのですが、
なかなか機会がなくて確認できなかったのです。
福島県などから情報もいただき、
昨日、ようやく見ることができました。
一応、国道6号線を南下して、
「ここからは通行止め」というところまでは行ってみた次第。
南相馬市は、月曜日から一時避難が解除されたという地域。
写真は、道脇に津波の被害の状況がそのまま残されている様子です。
他の被災地は、がれきの一時保管場所への集積などの作業が進んでいますが、
この周辺は、まったく手つかずであり、
これから徐々に行われていくのでしょう。
1年以上、ひとびとの暮らしが途絶えていた地域というのを見るのは
初めての経験ですが、
独特の真空感覚が襲ってくるものですね。
虚無感の中を巡り歩いていました。

新地町でも、海岸地域はまだ手が付けられていません。
いたるところに応急仮設住宅の団地が点在しており、
極限的現実の中で、ようやく小康を保っている
っていうような状況がこちらに伝わってきます。
これからも息の長い戦いがあるということを、思い知らされる現実でした。


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東北フォーラム・シンポジウム

2012年04月17日 05時19分25秒 | Weblog





きのうは札幌を朝一番で出て仙台へ。
表題のようなシンポジウム取材のために参加であります。
東北フォーラムは、地域の住宅環境性能を探求する研究団体。
今回の東日本大震災を踏まえ、その「復興住宅」の性能的なガイドラインを
共同研究の形で、発表されたものです。
会では、国の建築研究所・澤地さんの
「準寒冷地版自立循環型住宅への設計ガイドライン」についての発表に始まって
東北フォーラムの研究者のみなさんによる
詳細な「地域の特性を生かした復興住宅の環境設計」が示されました。
今後の東北での家づくりの基本的な方向性を示すものであり、
本誌としても普及啓蒙に取り組んでいきたいと考える内容です。
これから発行予定の「東北の住まい再生3号」でも、
この内容をまとめたいと考えています。

さて、そうしたシンポジウムでしたので
会場では、大変多くのみなさんと顔を合わせることが出来ました。
東北フォーラムの吉野理事長はじめ、多くの研究者のみなさん。
建築研究所・澤地孝男さん。
東北各地から参集された住宅設計者のみなさん、それに日頃から
親交のある多くの企業関係者のみなさんなどなど、30名以上の知人に
いっぺんに会うことが出来まして、
これだけでも大変ありがたい次第であります。
やはりこういったイベントで、人的な交流が活発化し、
さまざまな案件の進展に弾みは付いていくものですね。
さっそくいろいろなみなさんと関係する事柄が動き始めておりまして、
貴重な機会となりました。
深く感謝申し上げる次第であります。
また、きのうには、応急仮設住宅の住民自治会の方から、
「東北の住まい再生」誌を全戸に配布したいという申し出が寄せられました。
その内容について評価いただいたということで、
たいへんうれしいお知らせをいただいたと感謝しております。
さっそく各方面と調整して、これも進展させていきたいと考えています。

復興に向けた東北の動き、
かなり活発化してきたという実感を深く持つことが出来た1日でした。



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中国権力内部の暗闘

2012年04月16日 07時22分30秒 | Weblog



なにやらきな臭い動きの報道がありますね。
重慶の現地トップの薄煕来という共産党幹部が
その妻のイギリス人殺害事件への関与や、腹心のアメリカ領事館への
「亡命希望」での駆け込み事件など、
文化大革命期での「林彪事件」のような様相を見せているのです。
新唐人テレビっていう、アメリカに本拠を置く中国ウォッチャーメディアの
報道で、以下のような状況報告がありました。

薄煕来の更迭と旧ソ連の崩壊

【新唐人日本2012年4月15日付ニュース】
中国重慶市元トップ薄煕来に対する中央政府の処理方法は、元北京市長陳希同や元上海市長陳良宇の時に比べて大きく異なります­。薄煕来の更迭は中国共産党の存続をも揺るがす大事件となり、共産党上層部を巻き込んだ事態の展開は、旧ソ連の崩壊前夜に酷似していると言われています。

薄煕来の更迭は、文化大革命以来の中国共産党最大の政治事件です。事件の一連の劇的な展開に国内外メディアは固唾を呑んで見つめています。
  

時事評論家の汪さんは、薄煕来と妻・谷開来が犯した罪に対し、共産党当局は事件を個人の刑事事件として片付け、事態を押さえ込もうとしていると指摘します。

時事評論家 汪北稷さん
「中共独裁政権はこの機会に江沢民・周永康の犯罪集団を切り落としていません。薄煕来・王立軍による罪行を遡って、法輪功に対する臓器狩りなどの人道に反する罪に対する暴­露や批判は更にしたくないのです。つまり 薄煕来らを片付けようとするだけで、彼らを生んだ土壌である中共独裁体制は守ろうとしています」

薄煕来は江沢民系の三代目の後継者と見なされてきました。目的は法輪功弾圧の政策を継承し、抑圧政策を続けていくためでした。

汪さんは、中国共産党の権力闘争は今の段階で見ると、各自が自分の利益を守るのに必死で、江沢民一味が犯した罪に対しては告発する人がいないと指摘します。一旦告発すると­、共産党は崩壊を免れないからです。しかし、現在の情勢から見ると、崩壊は誰も止められないといいます。

時事評論家 汪北稷さん
「王立軍事件は旧ソ連のソビエト崩壊前夜のチェルノブイリ原発事故のように、中共体制を倒す最後のドミノになるでしょう」

歴史を振り返ってみると、1985年3月11日、ゴルバチョフ氏が旧ソ連の最高指導者になり、当時の彼は政治改革を試みます。ゴルバチョフの理念は世界と旧ソ連国民の支持­を獲得したものの、5年間改革を叫んでも国民の生活レベルは向上しませんでした。国民からの信頼も薄れていきます。

一方、党内では多くの高官がゴルバチョフ氏の改革に不満を持ち、改革はソビエトを破滅に向かわせると考えていました。1991年、反改革派がクーデターを起こし、8月19­日、ゴルバチョフ氏は8人のソビエト共産党高官によって軟禁状態に置かれます。後に異変に気がついた国民が街頭に出て抗議を行い、72時間も経たないうちに、ゴルバチョフ­氏は自由を得ます。1991年12月25日、ソビエト共産党は解散を宣言。

中国共産党も現在、改革派と人権抑圧派の間の争いに直面し、旧ソ連の崩壊前夜と非常に似通っていると言われています。ソビエト共産党は自ら解散を宣言しましたが、胡錦涛主­席と温家宝首相にはその勇気があるのでしょうか。

次期共産党のトップ体制の構成を巡って
さまざまな暗闘が展開されること自体は、容易に想像できること。
どんな事態の推移になっていくのか、
注視していく必要があるなぁと思っています。
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震災後の住宅講演&日ハム応援

2012年04月15日 08時06分42秒 | Weblog





きのうは、昼からは「北海道の住宅を学ぶ会」主催の会で講演。
東日本大震災から以降の東北での住宅の状況のお話。
基本は建物の断熱性能である、というような趣旨でお話しいたしました。
でもまぁ、今回の東日本大震災はたいへん広域な被害なので
ほかの地域のひとたちには、リアルな伝達が届かない。
たしかに映像で伝えられる部分は大きいのだけれど、
それだけではやはり片手落ちなのだと思う。
結局は人間の感覚から通して伝わってくるものが必要なのだと思います。
マスメディアを通してたとえば、
「がんばってください」とは言わないようにしよう、
みたいなことがイメージとして流通していたりした。
ああいった情報って、そもそもそういうことを流したマスメディアという存在自体が、
かなりの違和感がある。言葉は悪いけれど、
こういうことを言われたマスメディア側の人間への違和感を
そういった形で現地の人たちが表現したという問題ではないのか。
その後の「絆・大合唱」のあとの、現在の「震災がれき受け入れ反対」運動まで
いずれにしても、現代のメディアの作り出す仮想空間的「世間」のほうの
異常さが際だってきているように思う。
わたしのほうからは、
被災3県での「住宅問題」に絞った動きをお伝えしているわけですが、
全体状況をしっかり把握した上で、
その本質がどこにあり、方向と位置感覚をしっかり持っていなければ、
報道する人間のレベルの違いによる混乱した情報ばかりになる。
先般触れたような読売新聞の、おかしな報道姿勢、
取るにも何も、枝葉末節に過ぎる被災現地での市会議員による車両使用の「疑惑報道」など、
こんな人間に報道を委ねている方に問題があるとしか思えない情報が
それこそ鬼の首でも取ったように駆け巡っている。
そういうメディアのていたらくが浮き彫りになっていて、
またそのことが、この遅々とした復興の動きに繋がっている部分も大きいと思う。
まぁ、機会があればまた、整理した情報をお知らせしたいと思っています。

その後は、盲腸から帰還した坊主と
札幌ドームで日ハム応援であります。
先日の開幕シリーズでは、まことにうれしい勝ち方だったのですが、
きのうは、しのぎにしのぎきった勝ち方。
楽天さんのまずい攻めで拾わせていただいたような勝利でした。
どうもチーム状態としてはやや下り坂なのかなぁ。
でもきのうは不振だったスレッジ選手の振りがだいぶ鋭くなったなぁと
第1打席のピッチャーライナーで感じていたままに、
第2打席では、わたしの坊主への予言どおりにホームランが飛び出して、
その回の動揺した相手投手のスキを付いたワンチャンスで逆転したまま、
逃げ切りに成功いたしました。
10安打打たれて1点に抑えたのですから、総合的チーム力で実力上位なのかなぁ。
ややフラストが溜まる試合でしたが、でもなにより勝ちが重要。
今日も頑張って欲しい。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!
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会津・大内宿

2012年04月14日 07時20分21秒 | Weblog




先般、福島県での講演のとき、
ちょっと足を伸ばして、念願だった「大内宿」を見学取材してきました。
この宿場の概要は、wikipediaでの説明では以下の通りです。

南会津の山中にあり、全長約450mの往還の両側に、道に妻を向けた寄棟造の民家が建ち並ぶ。江戸時代には「半農半宿」の宿場であった[4]が、現在でもその雰囲気をよく残し、田園の中の旧街道沿いに茅葺き民家の街割りが整然と並ぶ。
大内宿本陣跡には、下郷町町並み展示館がある(地図)。民宿や土産物屋、蕎麦屋などが多数立ち並ぶ。特に蕎麦に関しては、高遠そばの名で知られており、箸の代わりにネギを用いて蕎麦を食べる風習がある。

現地での説明では、会津に入った徳川氏が
会津若松から奥州街道に早く出るために急ぐための山道があり、
その最初に泊まらなければならない場所に
宿泊施設を集中させたのが始まりなんだとか。
江戸時代の大名家というのはもちろん、政治的軍事的な組織ではありますが、
一方で経済の立脚点としての地域の米の独占による
経済共同体という側面があって、今日の大企業と似た性格があると思います。
その共同体の組織運営の必須要件に「参勤交代」があり、
江戸との交通の確保と言うこと自体が
経済行為として大きな部分を占めていたようですね。
そうした行為に奉仕する地域として、この大内宿は形成され、
山深い孤立的村落だったことから、ほぼ原形を留めた形で
現代にまで生き延びてきた特異な建築施設群です。

街並みには、馬に与える水道が確保されていて、
その左右に茅葺き屋根の宿泊施設・飲食施設が集中しています。
殿様の旅宿というものが、
どれほどの経済規模をもたらせたかは、推定できませんが、
少なくとも現存している建築群が生き延びてくるに足るだけはあったのでしょうね。
あんまり調べてはいませんが、宿泊建物は30棟以上はあった。
それらに各30人くらいの人員が宿泊していたとすれば、
1000人くらいの規模でのホテル機能を果たしていたのでしょうか?
東横インで落とすお金を基準に考えると(笑)
5000円×1000人で、5,000,000円程度。
そういった営為、殿様の大名旅行として利用されるときには
たぶん「全宿お借り上げ」だったでしょう。
で、それ以外では通常的な営業活動も行っていたに相違ありませんから、
稼働が年間で、どれくらいあったのでしょうか。
限りなく経済人としての興味がワクワクしてきます(笑)。

しかし、建築的空間としてみたとき、
この美しさ、端然とした趣の重厚さは
現代の建築群をはるかに凌駕して迫ってきます。
しかし、この会津の山奥でも、今回の福島原発事故での
風評被害で、客足は激減しているのだそうです。
むむむ、と思わされる次第です。
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冬の名残雪

2012年04月13日 06時52分59秒 | Weblog




きのうは息子の盲腸での入院が終わって無事退院。
まぁ体力がはちきれそうな若さなので、回復も早いですね。
たった2日間の入院でしたが、帰ってみるとわが家の雪解けも進んでいる。
って、わたしも1日、札幌市内でホテルにいたので、
やや「久しぶり」で、雪解けの進行ぶりにビックリいたしました(笑)。

ということで、その後、わが家駐車スペースに残っていた
固い雪を割って、家の前の路上に出して
それを4WDのクルマで踏みつぶして、細かくして
あとは、お日様にお願いするという北国の春の仕上げのような通過儀礼。
実は、この「雪割り」、北海道ではどこででも見られる光景なんですが、
最近WEBでこのことを話題にしたら、
それは法律に違反するのではないか、という意見まで目に致しました。
道路上への危険物の放置に値する、というご意見ですね。
まぁ一理はある考えではあると思うのですが、
それは地域の状況によって変わらざるを得ない部分というものがある。
しかしどうも最近、そういったことへの社会的な非寛容が
WEBの進展とともに、一種の「社会ヒステリー」として結果しているのではないか。
こういう北海道的な現実感をまるで顧慮しない
エセ「正義感」の振り回し、法律の厳格運用主張のごときものって、
最近の社会動向にいろいろな局面で無視できない側面を形成している。
で、こういう手合い、自分自身は安全のなかにいて
他者に対して徹底的に非寛容な意見が出てくると、
社会の側はそうした過剰反応に対応しなければならないし、
そのためには当然ながら新たなコストも払わなければならない。
その結果、法律はもっともっと複雑に厳格になって行かざるを得ない。
この件について、雪国である北海道人からすると驚愕せざるを得ないのですが、
同じ日本人でもここまで「常識」に違いがあるものかと思います。
日本人とWEBというような観点から、こういった社会ヒステリーの分析などを
始めて見る必要があるのではないかと思っている次第。

まぁそんなことはまったく考えず(笑)
せっせせっせと岩に亀裂を入れるような感覚で、
固い雪をツルハシで割る快感(笑)、それをかたづけて移動させ、クルマで
「ボスボス」と音をさせて踏みしだく気持ちよさ(笑)。
あぁ、北国の春、実感の瞬間であります。
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久しぶりのススキノ&宿泊

2012年04月12日 06時00分19秒 | Weblog




学生時代から、この街にはずいぶんとお世話になってきたのですが、
最近はすっかりとご無沙汰していまして、
まったく久しぶりに夜の歓楽街で飲み歩きました。

北のススキノというのは、
日本の会社文化社会の中で、北海道のある種の部分を代表しています。
札ちょん族という言葉を生んできて
独特の文化を発信してきた。
私のような年代の人間にとっては、ノスタルジーも感じます。
お酒を覚え、いろいろな人間関係を教育されてきた街でもある。
きのうもある会合で、お話しさせていただいた方から、
貴重な「気付き」の機会を得させていただけました。
ふだんは縁遠いお酒の機会ですが、
やはりお酒を飲んで語ることで、コミュニケーションが深まってくる。
そういった効用は明確なんですが、
でもやっぱり、お酒の副作用も大きい(笑)。
わたしは、どうもお酒が弱いくせについ飲み過ぎてしまうことが困ったこと。

で、けさ気付くとススキノのホテルであります(笑)。
って、飲みつぶれて泊まったのではなく
本日は会合の2日目で、その会場ホテルに泊まっている次第。
札幌に住んでいるのに、札幌のホテルに宿泊するって、
なんともおかしな気分です。
寝覚めて、「はてここはどこなんだろうか?」という疑問が湧いてくる。
まぁ、徐々に状況を把握していくのですが、
不思議な気分の朝であります。
さて、ブログを毎日書いていると、
多くのみなさんから、「息子さん、盲腸、大変だったですね」と声が掛かる。
情報発信というのは大事だと思いますね。
で、坊主は本日にもめでたく退院できることになっております。
ご心配いただき、深く感謝申し上げます。
よかったよかった。
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息子の虫垂炎手術

2012年04月11日 04時30分38秒 | Weblog





きのう書いた息子の一件、
朝、ふたたび痛みが強まっていて、
受けにいった午前中の再診で、再検査してもらったところ、
MRIでの画像分析など総合的な所見として
切除手術が至当ではないか、というご意見。
付き添っていたカミさんからの電話報告を受けて、一瞬は考えましたが、
息子も不安がってはいない、ということもあり、
即、お願いすることに致しました。
で、即日に手術と言うことで午後3時過ぎには執刀。
虫垂炎とは言っても手術なので、やはり不安感はあり、
手術終了まで付き添っておりました。
わたしは虫垂炎切除手術は受けていませんので、
その痛みはわからないのですが、術前に 尿道カテーテルを施術される。
切開手術で全身麻酔でやるということなので、
自立的な排尿の困難が予測され、尿毒症などの怖れもあるからなのでしょうから
まぁ避けられませんが、わたしもこれには参った経験がある。
あの不快感は経験してみないとわかりませんよね。
手術自体は問題なく成功したのですが、最初に告知されていた時間、
おおむね20~40分という時間は超過して
70分くらい経過してから、手術終了のケータイでのお知らせ。
こういう時間って、なかなかに辛い時間であります。
いろいろな雑念・不安が心をよぎってくる時間です。
ようやく手術室から出てきた、麻酔状態でベッドに伏せっている
わが子を見るというのは、なんとも複雑。
その後、切除した患部も見せていただき、
腹痛の元凶がなくなったことも確認させていただきました。

ベッドに横臥したわが子は、
やはり尿道カテーテルへの痛み・不快感を訴え続けている。
このあたり、痛みに弱い自分を鏡で見ているようで
なんとも言えない気持ちになってくるものですね(笑)。
でも最近の病院では、こうした患者の痛みへの配慮は顧慮されるようで、
医者の許可を取って看護師さんから尿道カテーテルははずされ、
痛み止めの座薬も処方していただけました。
その後、落ち着きが見られてきたあたりでわたしは病院をあとにしました。
しかし、高校生と言ってもまだ子ども。
その後、カミさんが帰る段になると「心細い」ということ。
結局、消灯時間まで付き添っておりました。

しかし、こういう「家族だけで体験する時間」というのは
何かを感じさせてくれるものですね。
不安感や、雑念などを言の葉にしないように
必要最小限の会話になっていくものですが、
こころのなかでは祈るような気持ちをずっと持ち続けている。
痛みは、手に取るようにというか、
共有体験のように体に伝わってくる。
何が出来るわけでもなく、医師に委ねて信じて待つしかない時間。
自分自身の健康管理について、
可能なことはきちんとしなければならないなと、
そんな気持ちを強く持たされました。
そういえば、最近、睡眠時無呼吸症候群の治療、さぼってしまっています。
やっぱり心を入れ替えていきたいと、神妙に思っております(笑)。
執刀したいただいた先生、看護していただいたみなさんに感謝です。
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