ロビンソン本を読む

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通信教育探偵ファイロ・ガップ

2018-09-22 18:43:20 | 読書
エリス・パーカー・バトラー『通信教育探偵ファイロ・ガップ』



 ユーモア小説という呼び方をされる小説は、読み始める前に距離をおきたくなってしまう。

 欧米の翻訳ものだと、シットコムが思い浮かんでしまう。
 たいしておかしくもないところで笑い声。

 『通信教育探偵ファイロ・ガップ』は、ユーモア小説だ。
 読み進めるうちに、そのユーモア感覚に慣れ、だんだん心地よくなってくる。
 間抜けな探偵に同情さえしてくる。
 これがユーモア小説。

 クラフト紙に、濃淡の違う黒で刷られた表紙は、ハードカバーなのに安っぽさ満載で、ユーモア小説ってこんなもの、と思わせる。
 帯を巻いた状態の、ごちゃごちゃな感じがいい。

 装丁は長田年伸氏。(2012)



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