ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

パルプ

2019-06-10 17:54:27 | 読書
チャールズ・ブコウスキー『パルプ』




 このイラストはいい。

 ちくま文庫のチャールズ・ブコウスキー『パルプ』の表紙。

 こんな雰囲気の小説だったと思う。


 以前読んだのは学研の本で、図書館で借りたものだった。

 だから今は手元になく、どんな表紙だったか覚えていない。

 気になったので調べてみると、95年版の表紙を古書店のサイトで見つけた。

 こんな感じだったのか。

 生きているように見える太いタイトル「パルプ」と、小さく入った英語。

 そのバランスが格好いい。

 でも、もう少しコミカルな味でもいいかもしれない。

 この表紙で、最初の数行を読むと、スマートなハードボイルド小説を想像する。


 久しぶりに読んでみると、ただお馬鹿な小説ではないと思えてきた。

 55歳の太った探偵は、それなりに一生懸命に生きているのに、周りの人間からカモにされ、いじめられているように見えてくるのだ。

 以前は、ただ笑って読んでいたと思うけれど、どうしたのだろう。年をとったのか。


 ちくま文庫のカバーデザインは加藤賢策氏、イラストはサヌキナオヤ氏。(2016)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ボートの三人男 | トップ | 間道 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事