ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

失われた時を求めて 全一冊

2019-05-15 19:13:58 | 読書
マルセル・プルースト『失われた時を求めて 全一冊』





 たった500ページほどにまとめられた『失われた時を求めて』。

 刻まれ、つないだ印象は否めないものの、楽しく読むことはできた。

 オリジナルの長さで読んだことがないので比較はできないが、この本は、手に取った人を歓迎しているような印象を与える。

 短くなっているとはいえ、500ページは長い。

 ほかの本だったら満腹になっているはずなのに、なぜかもっと欲しくなる。

 本来の文章から何が削がれ、雰囲気がどう変化したのか知りたくなる。


 本の姿がいい。

 表紙の、選ばれた色、書体、線、アイコン、すべてが素敵。

 とくに背がよくて、この新潮モダン・クラシックスを何冊も書棚に並べておきたくなる。(2017)






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