ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

ありきたりの狂気の物語

2019-06-24 17:55:01 | 読書
チャールズ・ブコウスキー『ありきたりの狂気の物語』



 ちくま文庫のブコウスキーは3冊。

 いずれもカバーにサヌキナオヤ氏のイラストが使われている。

 ブコウスキーの文章から感じる色は暗めの茶系。

 だけど、こうして鮮やかな色を見せられると、これも悪くない、本当はこんな世界なのだろうと気づく。

 この『ありきたりの狂気の物語』には、手書きの帯がついていた。

 これもまた鮮やかな色合いで、賑やか。テンションがあがる。
 

 酒を飲んで女を追いかけて、吐いて競馬をしてまた酒を飲む。

 これは小説なのか実話なのか、とにかくしょうもない話が延々と続く。

 短い話ばかりだが、立て続けに読むと疲れる。

 でも、雑誌の連載のように次は来週、といった間をあけたくはない。

 ヘトヘトになりながらブコウスキーにつき合う。

 なんだか自分の人生が、ちょっとマシに思えてくるのだ。

 
 デザインは加藤賢策氏。(2019)




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