今(3月10日・夜)、外は雨が降っている。
比較的暖かな様子から、冬の終わりを実感。
先日(3月6日)は、二十四節気の1つ「啓蟄」だった。
しかし、前々回の投稿にも記した通り、
本来のタイミング・・・旧暦に照らし合わせると、実際はもう少々遅い。
やはり、虫たちは渋っているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/20/ec9125a8fd41bb7efe027b11b99add2a.jpg)
見つけたのは「ハラビロカマキリ」の「卵嚢(らんのう)」。
スポンジ状の嚢(ふくろ)に護られた中では、
卵が本格的な春の訪れを待っている。
・・・ところで、固着した場所が「赤っぽい」のがお分かりだろうか?
離れて撮影してみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/23/6c8ea6769c8de5f10be2208e0f6be8d5.jpg)
卵嚢が産み付けられたのは「清水八幡神社」の「石灯籠」。
素材は「赤戸室(あかとむろ)」である。
金沢市街地の中心から東南へおよそ8km。
「戸室山(とむろやま)」と、隣接する「キゴ山(やま)」に産するのが「戸室石」。
40万年あまり前、地表付近に噴出したマグマが冷えて形成された。
噴出のときの酸化作用で赤くなったのが赤戸室。
逆に青く色づいたのが青戸室と呼ばれている。
花崗岩より加工しやすく、凝灰岩より強度があり、硬軟兼ね備えた石材で、
古くから、石垣、基礎石、庭石など、様々に用いられてきた。
改めて、しげしげと造形を眺めてみる。
大ぶりで竿が高い、いわゆる「春日型」。
土台近くには寄贈者の名前が彫ってある。
そして、建立年も刻まれていた。
時を遡る事87年・・・「昭和七年」だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/f2/1b4c29190b8b286bd5c729a6150be78d.jpg)
日本の傀儡国家、「満州国」の建国宣言。
陸海青年将校によるクーデター、「五・一五事件」。
第10回「ロサンゼルス五輪」で金メダルラッシュ。
「ナチス」がドイツ議会の第一党に進出。
世界大恐慌~満州事変~日中戦争~第二次世界大戦へ。
歴史の歯車がギシギシと音を立てて動いていた当時、
先達たちはこの町でどんな暮らしを営み、
どんな願いを込めてこの灯篭を建てたのだろうか。
比較的暖かな様子から、冬の終わりを実感。
先日(3月6日)は、二十四節気の1つ「啓蟄」だった。
しかし、前々回の投稿にも記した通り、
本来のタイミング・・・旧暦に照らし合わせると、実際はもう少々遅い。
やはり、虫たちは渋っているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/20/ec9125a8fd41bb7efe027b11b99add2a.jpg)
見つけたのは「ハラビロカマキリ」の「卵嚢(らんのう)」。
スポンジ状の嚢(ふくろ)に護られた中では、
卵が本格的な春の訪れを待っている。
・・・ところで、固着した場所が「赤っぽい」のがお分かりだろうか?
離れて撮影してみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/23/6c8ea6769c8de5f10be2208e0f6be8d5.jpg)
卵嚢が産み付けられたのは「清水八幡神社」の「石灯籠」。
素材は「赤戸室(あかとむろ)」である。
金沢市街地の中心から東南へおよそ8km。
「戸室山(とむろやま)」と、隣接する「キゴ山(やま)」に産するのが「戸室石」。
40万年あまり前、地表付近に噴出したマグマが冷えて形成された。
噴出のときの酸化作用で赤くなったのが赤戸室。
逆に青く色づいたのが青戸室と呼ばれている。
花崗岩より加工しやすく、凝灰岩より強度があり、硬軟兼ね備えた石材で、
古くから、石垣、基礎石、庭石など、様々に用いられてきた。
改めて、しげしげと造形を眺めてみる。
大ぶりで竿が高い、いわゆる「春日型」。
土台近くには寄贈者の名前が彫ってある。
そして、建立年も刻まれていた。
時を遡る事87年・・・「昭和七年」だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/f2/1b4c29190b8b286bd5c729a6150be78d.jpg)
日本の傀儡国家、「満州国」の建国宣言。
陸海青年将校によるクーデター、「五・一五事件」。
第10回「ロサンゼルス五輪」で金メダルラッシュ。
「ナチス」がドイツ議会の第一党に進出。
世界大恐慌~満州事変~日中戦争~第二次世界大戦へ。
歴史の歯車がギシギシと音を立てて動いていた当時、
先達たちはこの町でどんな暮らしを営み、
どんな願いを込めてこの灯篭を建てたのだろうか。