つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

初夏の花咲くサンセット。

2018年04月21日 22時59分18秒 | 自然
真上から太陽が当たる昼は全ての色が透過する。
中でも、よく散乱する青い色が目立つため紺碧に。
これが、斜めから陽が差し、大気の層を長く通過する夕方は、
青が届きにくく、赤い色が目立つ。

撮影場所は「本津幡駅」前の県道。
本日、散歩に出掛けた午後6時を過ぎ。
雲一つない空は鮮やかな茜色である。
夏の気配が漂っていた。

俗に「夕焼けの翌日は晴天」と言われる。
偏西風が吹く列島付近は、雲が西から東へ流され、
天気も西から変わることが多い。
故事に従い、明日の予報も晴れ。
暑くなりそうだ。

暖かな陽気のお陰で、開花も早い。

手前の花の奥にある建物は「津幡小学校」。
今年、新一年生を見守る役目を与えられたのは、
染井吉野ではなく八重の桜である。
前出は「開山」。
次は「鬱金」。

豪華絢爛な花模様だ。
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交錯する、昭和と平成と(?)。

2018年04月19日 23時03分52秒 | これは昭和と言えるだろう。
石川県河北郡津幡町加賀爪(いしかわけん・かほくぐん・つばたまち・かがつめ)
津幡土木事務所に隣接する津幡川沿いに、その建物はある。

木造二階建て。
築40~50年前後と見受けられる。
装飾の類はなく、朝早く通りかかった際は訪れる人の姿もないここには、
「2つの名前」があるらしい。

「河北地域ライフ・サポートセンター」。
「津幡町全勤労者協議会」。

正面玄関の看板の様子を見て推察するに、
現在の主たる役割は前者なのかもしれない。

「石川県労働者福祉協議会」のHPによると
「ライフ・サポートセンター」とは、以下の通り。
【石川県内9地域に拠点を設け、地域における生涯福祉の実現をめざし、
 豊かで生き甲斐のある生活を推進することを目的として活動しています。
 各地域でグラウンドゴルフ大会などのスポーツイベントや、
 退職前セミナーの開催、海岸清掃ボランティアなど
 様々な活動を行っています。】

「日本勤労者協議会連合会」のHPによると
「全勤労者協議会」は、こうなる。
【勤労協の会員はそれぞれの居住地で、
「住みよいまちづくり」を目指して、次のような活動をしています。
1.水と緑を守る運動、産業廃棄物や家庭用のゴミ処理等、
  居住地の環境を守る活動
2.市内の公共交通を守る活動や、カーブミラーの清掃、
  交通指導等に取組んでいる
3.青少年への声かけ運動や老人福祉施設への慰問活動
4.市内居住勤労者の親睦旅行や懇親会等の開催
5.地方自治体の首長に対する住民要求と行政懇談会の開催
6.その他 】

…ふむ。
イマイチ分かりにくい。
どちらも表現が下手だ。
迷走している。

設立の経緯などの詳細は不明ながら、
付け焼刃に調べてみると労組系の流れを汲んでいるようだ。
昭和の頃は、熱き労働運動の拠点だったが、
平成の今は、地域貢献活動を主とする場所。
そんなところだろうか。

そして、やがて必ず時代は巡る。
平成以降の未来や如何に。
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夏への扉。

2018年04月15日 09時42分11秒 | 日記
ここ最近、週末は雨模様。
吹く風は強く、案外冷たい。
「冬に逆戻り」とまでは言わないが「春爛漫」とも言い難い。

…さて、この「爛漫」。
辞書を引くと「光り輝くさま」「花が咲き乱れているさま」とある。
花は年中咲き、太陽は常に昇る。
しかし、冬の寒さから解放される時期は、その有難味が一入。
夏爛漫、秋爛漫は、しっくり来ない。
相応しいのは、やはり春だ。

そして、季節は次の準備も進めている。

「新緑」だ。
まだ芽吹いて間もないため、枝のシルエットも判別できる。
やがて青々と茂り、覆い隠してしまうだろう。
青葉は「夏」の象徴だ。

立木の足元ではクローバーが繁茂し、
三つ葉の隙間から、名も知らぬ小さな白い花が覗いている。

一方、人も次の季節に向けて準備に余念がない。

石川県のチェーン店「8番らーめん」津幡店には「ざるらーめん」の幟。

同じ道沿いにある「カレーハウスCоCо壱番屋」津幡店には「大人のスパイスカレー」。
冷たい麺と刺激的な辛み。
どちらも、食欲減退気味になる盛夏を意識したメニュー。
これらを見て喉が鳴り、食指が伸びるにはもう少々時間が必要だが、
こちらの事前告知には興味がわく。

「見せてもらおうか。ココイチのキャンペーンの詳細とやらを。」
「ガンダム」見せて貰おうか。"ココイチ"コラボの中身とやらを>
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憧憬、内南洋。~ 100年前の世界。

2018年04月11日 08時45分25秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第七十八弾は、とある「ミクロネシア女性」。
彼女が手をかけているのは、撃墜された軍用機の尾翼である。

まず、同じ「手すさびにて候」カテゴリーで、
2017年5月3日投稿した拙文の導入を再掲載する。

ご存知の通り、西太平洋・赤道近くの海原に浮かぶ島々…
 現在の北マリアナ諸島、パラオ・マーシャル諸島、ミクロネシア連邦は、
 かつて日本が治めていた。
 20世紀初頭はドイツ領だったが、第一次世界大戦後、
 戦勝国となった日本が委任統治。
 「南洋庁」を置き、海軍の停泊地を整備し、数万の邦人が移住。
 太平洋戦争の際には激戦地となり、数多の血が流れた。』

先回は、東宝怪獣映画「モスラ」について書いた。
今回は、同作に登場した南太平洋について思いを致す。

前述の「南洋庁」が置かれたのは、日本から南へおよそ3,500キロ。
200あまりの島々が点在する“南太平洋の真珠” 「パラオ」の「コロール島」。
年間平均気温27℃。
海洋性気候の「常夏」である。
そこには、歴史的な経緯から、
かつて日本人が「内南洋(うちなんよう)」と呼んだ名残が、今もあるという。

例えば、人名。
ミドルネームに“日本名”を持つケースが珍しくない。
言葉も然り。
金銭的な相互援助をシュウカン(習慣)、タンジョウビ(誕生日)、エモンカケ(衣紋掛)。
アジダイジョーブ(美味しい)、ツカレナオース(「お疲れ様」が転じ「ビールを飲む」)。
…など、会話に様々な日本語由来の単語が飛び交っているそうだ。
更に食文化も。
刺身や煮物、カツ丼やうどんは、文字通り日常茶飯。
左様な具合に、彼の地が「親日」傾向であるのは窺い知れる。

日本統治時代、功罪相半ばしたであろう事は想像に難くない。
インフラ整備や医療・教育の普及、経済発展に努めたと聞く治世は、
苛烈な支配を強いたスペイン・ドイツに比べ、穏やかだったそうだ。
一方、近年注目を集めた「ペリリュー島」をはじめ、大変な破壊も行われた。
どんな視点から何を視るかで、評価は分かれる。
往時を一概に「善」か「悪」か…と色分けはできないだろう。

だからこそ、時間旅行が叶うならば100年前の南洋へ行ってみたいと思う。
どんなところで、どんな様子だったのだろう?
興味深い。
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花は散り、笑みは咲く。

2018年04月08日 08時30分52秒 | 日記
ここ数日、北陸は寒の戻り。
気圧配置も冬型になり、雨、風に見舞われる。
きのう一時、久しぶりに霰(あられ)も降った。
こうなると、桜は散る事を待てない。

今朝、束の間の晴れを突いて出かけた散歩にて撮影。
「津幡小学校」グラウンド沿いでは、ハラハラと花びらが舞っていた。
今年は盛りとタイミングが合わず、満開の花見は叶わず。
自然の営みゆえに致し方ないと諦め、街角に目を転じると、
美しい笑みが咲いていた。

「春の火災予防運動」啓発ポスター。
タレント・モデルの「トリンドル玲奈」さんが、ポスターキャラクターに採用されている。
寒さも峠を越え、火の取扱いに対する注意心が緩みがちになる春先、
空気が乾燥し風の強い日が多いことから火災が発生しやすくなる。
運動期間は、毎年3月1日から7日までの1週間だが、
寒さがぶり返す昨今、改めて気を付けねばと思う。

街角に咲く「笑みの花」を、もう一つ。

「津幡警察署」前にて撮影した、石川県警察の警察官採用募集ポスター。
モデルは、津幡町出身の女優「浜辺美波(はまべ・みなみ)」さんだ。
昨年度の採用試験受験者数は、過去最低。
ここも人手不足のようだ。
売り手市場が続く中、民間との競争を意識しての初企画。
AR(拡張現実)機能付き。
スマホのアプリを使えば、彼女が微笑むメッセージ動画も閲覧できるそうだ。

昨年は主演を務めた「咲-Saki」「君の膵臓をたべたい」を含む3本の映画出演。
「第41回日本アカデミー賞」をはじめ数々の映画賞で新人賞選出。
最も注目されている若手女優の一人だ。
ますますの活躍を願っている。
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