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小沢“残忍”相次ぎ刺客を擁立…平沼、渡辺喜“潰し”
灼熱8・30投開票2009総選挙・・・ありえま~す。
8・30総選挙に向け、民主党の小沢一郎代表代行が“第3極切り”に乗り出した。無所属の平沼赳夫元経産相(岡山3区)や渡辺喜美元行革相(栃木3区)が結成した「みんなの党」所属議員への対抗馬擁立を相次いで決めたのだ。永田町では「追い風のなか、民主単独で衆院過半数241議席を取るメドが立ったため」との見方のほか、「一部選挙区で、みんなの党が民主党に弓を引いたことが、小沢氏の逆鱗に触れた」との説もささやかれている。
「平沼氏の政治行動を見守ってきたが、自公に代わる政権をつくるのは困難と判断した」
小沢氏は10日、岡山市で記者会見し、岡山3区で独自候補の擁立を決めた理由をこう説明した。同党はすでに、「みんなの党」の江田憲司前衆院議員の神奈川8区にも新人を公認している。
平沼氏は、無所属で出馬を予定する候補15人と「平沼グループ」を結成。江田氏は渡辺氏らと「みんなの党」をつくり、民主党と一線を画す方針を打ち出している。
それだけに、小沢氏は「渡辺氏も自公政権を代えることが明確でない。公認候補の擁立は今後もあるかもしれない」と述べ、さらなる“刺客”の擁立を示唆した。
11日の段階で民主党が公認・推薦候補を立てていない「空白区」は5選挙区で、そのうち3つは選挙協力を結ぶ社民党候補が出馬予定。実質的に残っているのは渡辺氏の栃木3区と、平沼グループの小泉龍司元衆院議員が出馬する予定の埼玉11区の2つだ。
小沢氏は代表時代から、平沼、渡辺両氏との連携に期待をかけ、選挙区での競合を避けてきた。神奈川8区では、渡辺氏と連携する江田氏に配慮し、前回比例復活したベテランをわざわざ「国替え」させたほどだ。
【もはや価値なし…民主確勝で自信】
しかし、その構図は崩れた形だ。理由について、党選対幹部は「会見での発言どおり、いつまでも立場を鮮明にしない渡辺、平沼両氏に見切りを付けた」と解説。
また、民主党中堅は「両氏の協力を得なくても、政権交代は可能という自信の表れだ」との見方を示した。実際、産経新聞とFNNが8、9両日に行った世論調査では、比例代表の投票先について民主党と答えた割合は44.6%(前月比1.3ポイント減)で、自民党の25.4%(前月比0.2増)を大きく上回っている。党内には「もはや単独過半数は間違いない」(ベテラン)という楽観ムードすらある。
個別の選挙区事情に精通している小沢氏だけに、こうした情勢を踏まえ選挙後の議席を計算したうえでの判断なのか。
永田町事情通は「第3極メンバーの顔ぶれは、自民党を追いやられた人ばかり。平沼グループは郵政民営化反対の『昔の名前』、みんなの党は選挙区をもらえなかったり、政策的に居場所がなくなった『漂着組』が目立つ。当選見込みがあるのは多くてそれぞれ2、3人だ」と分析。
そのうえで「自民・民主両党が過半数ギリギリなら価値はあるが、もはや民主の圧勝は間違いないだけに価値はない。逆に、候補を立てて、比例票を掘り起こしたほうが得策、と考えたのだろう」と語った。
一方、小沢氏の“報復”を指摘する声もある。 みんなの党は、神奈川18区に江田氏の私設秘書を公認候補として擁立したが、永田町有力筋は次のように解説する。 「18区の民主党候補は、小沢氏の元秘書で、小沢氏の『知恵袋』とまでいわれる側近・平野貞夫元参院議員の娘婿。ただでさえ自民党前職と大接戦を繰り広げているのに、江田氏が空気を読まずに先に刺客を立てた。これに怒った小沢氏が江田氏に報復したと、もっぱらの評判だ」
選挙の鬼といわれる小沢氏。第3極切りは吉と出るか凶と出るか。
ZAKZAK 2009/08/11
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