衆院大阪12区補選「本気の共闘」で宮本勝利を
市民・野党 共同スピーチ
志位委員長が応援
大激戦となっている衆院大阪12区補選で、最後の日曜日となった14日、市民と野党の統一候補・宮本たけし候補(無所属)を必ず押し上げようと、日本共産党の志位和夫委員長をはじめ多数の野党議員と市民らが四條畷市、大東市、寝屋川市の4カ所に駆け付け、共同スピーチを行いました。雨の中、志位委員長が「『本気の共闘』を広げに広げ抜き、みんなで力を合わせて、宮本たけしさんの勝利を必ず勝ち取り、安倍政治サヨナラの審判を」と力を込めるとともに、宮本候補が市民と野党の代表らと手をつなぐと、つめかけた聴衆から大きな歓声と拍手が湧き起こりました。(関連記事)
3市4カ所
宮本候補は「力をあわせて、新しい希望ある政治を切り開く」と表明。10月からの消費税10%に反対し、憲法9条をいかすと述べ、「野党共闘で政治を前に動かそう」と訴えました。
志位氏は「私たちが倒すべき相手は、ズバリ安倍政権です」と強調。「忖度(そんたく)」などの失言・暴言で閣僚らが相次いで辞任したことに触れ、「その元凶は何でしょうか。一番辞めなければならないのは誰か。安倍首相自身ではないでしょうか」と告発しました。
宮本候補が「森友疑惑」を国会で最初に取り上げ、国政の大問題に押し上げたと述べ、「『ウソと忖度の政治』にとって最も手ごわい政治家が宮本さんです」と語りました。
志位氏は、宮本候補のマニフェストにある「10月からの消費税10%増税反対」「安倍政権のもとでの憲法改定に反対し、9条をいかす」など、一党一派のものではく、国民多数の声をまとめたものだと強調。「大阪12区で宮本さんが、衆院沖縄3区補選でヤラともひろさんとともに勝利を勝ち取れば、そのインパクトは計り知れません」と述べ、宮本候補の必勝をよびかけました。
市民・野党の代表らが支援を訴え。精神科医の香山リカ氏は「全国が期待し、注目する選挙だ」と強調。立憲民主党の矢上雅義衆院議員は「国民の代表として、国会に必ず戻ってきてほしい」と語り、自由党の日吉雄太衆院議員は「安倍政治にノーを突きつけるため再び国会に」と訴え。社民党府連の服部良一代表は「この政治を変えるのはいまだ」と述べ、元公明党副委員長の二見伸明氏は「大きな流れをここからつくっていこう」とよびかけました。
12区市民連合、宮本たけしサポーターズのメンバーが訴えました。
貧困対策 国政で支える
沖縄 ヤラ候補と青年トーク
デニー知事と小沢代表参加
21日投票の衆院沖縄3区補選での必勝を目指して奮闘する「オール沖縄」のヤラともひろ候補は14日、沖縄県うるま市内で行われた集会「ヤラとも青年会トークセッション」に参加し、子育て支援策、雇用、基地問題などの質問に答え、展望を語りました。
ヤラ氏を応援する青年らによる同集会では、ウクレレ演奏やフラダンス、同氏を応援するラップ調のオリジナルソング「YA―RAP(ヤラップ)」などが披露されました。
ヤラ氏は夜間保育・学童保育の拡充、非正規から正規雇用への転換に意欲を示し、翁長雄志前県政から玉城デニー県政に引き継がれ、進められている子どもの貧困対策を「国政の場からしっかりと支えたい」と語りました。
米海兵隊は沖縄に駐留しなくてもよいという考えを説明し、米海兵隊が使う新基地建設のために「辺野古の海を埋め立てないと『抑止力』を維持できないというのは、はっきり言ってウソだ」と強調。税金による振興策・補助金を“人質”に、沖縄に基地を押し付ける政治は「一日も早く終わりにしよう」と訴えました。
デニー知事も駆け付け、必勝に向けて今後、「ヤラさんを国会へ行かせたいと思う皆さん一人ひとりが支持を広げ、大きな風や波を起こせるかどうかだ」と呼びかけました。
自由党の小沢一郎代表も飛び入りで参加し「皆さんのお力で勝利をヤラさんに与えてください」とあいさつしました。
- 衆院大阪12区補選 「本気の共闘」で宮本勝利を/市民・野党 共同スピーチ/志位委員長が応援
- 沖縄3区補選 ヤラ氏勝利 小池書記局長訴え うるま市/県民対安倍官邸のたたかい/新基地断念・消費増税ノーの審判を
- 統一地方選後半戦始まる/共産党 区市議選に849人/町村きょう告示
- 5・3 東京で憲法集会/実行委会見 声上げ改憲阻止へ
- 熊本本震3年 住宅再建遠く/益城町民ら献花
- 未来ひらく8議席必ず/千葉・船橋 小池書記局長が第一声
- 大阪12区補選/立民・枝野代表が宮本氏を激励
- 東京20区・20市で議員選挙/共産党204人が立候補
- 参院予算委開会は当然/小池氏「首相出席の集中審議を」
- 学術研究予算の「選択と集中」/研究力低下は明らか 田村氏追及
- 中小企業の知的財産守れ/特許法等改正案質疑で笠井氏
- 志位委員長が離任の韓国大使と懇談
- 野党4党「忖度道路」視察/山口・福岡両県知事らから聞き取り/田村貴昭氏ら参加
- 宮本候補勝利で、「安倍政治サヨナラ」ののろしをあげよう/衆院大阪12区補選 志位委員長の訴え(要旨)
- 貧困対策 国政で支える/沖縄 ヤラ候補と青年トーク/デニー知事と小沢代表参加
【日本ニュース】福島第1原発事故 3号機の核燃料搬出開始 炉心溶融機初
中日社説・核燃料搬出開始 廃炉への道のりはるか
https://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2019041602000117.html
東京電力福島第一原発3号機から使用済み核燃料を取り出す作業が始まった。廃炉への道のりは険しく遠い。あらためてつくづく思う。この国で大変なことが起きてしまった。起こしてしまったと。「一歩前進」、それは確かだ。しかし、あと何歩進めば、ゴールにたどり着けるのだろう。炉心溶融(メルトダウン)を起こした福島第一原発1~3号機の原子炉建屋上部にある燃料プールには、それぞれ未使用と使用済みの核燃料が残されたままになっていて、強い放射線を出し続け、廃炉作業の大きな妨げになっている。3号機の燃料プールの中でも比較的安全な未使用の燃料を取り出すことから踏み出した“第一歩”。事故から八年、機器の不具合などがあり、予定より四年遅れで始まった。その取り出しが始まったということは、廃炉作業環境の地ならしが、ようやく端緒についたということにすぎない。作業はすべて遠隔操作。特殊な装置を使って核燃料を水中で輸送容器に納め、クレーンでつり上げて、近くの共用プールへ移す-。3号機のプールの中だけで五百六十六体の燃料が眠っている。一日数体ずつ移し、二〇二〇年度中に作業を終える工程だ。これだけでも大変な作業である。使用済み燃料の取り出し作業がたとえ順調に進んでも、燃料の最終処分先は決まっていない。その後には、核燃料が溶け落ちて固まった「燃料デブリ」が待ち受ける。それこそが“本命”だ。ことし二月、2号機の格納容器側面から投入されたロボットが、デブリとみられる堆積物に初めて触れて、一部持ち上げることに成功したことが、大ニュースとして喧伝(けんでん)された。上部からつり上げやすい位置にある使用済み核燃料すら、一基二年がかりの難作業。所在も形状も性質も不明に近い燃料デブリを果たして安全に取り出すことができるのか-。「一歩前進」を喜ぶよりも、ことの重大さを、あらためて思い知らされるのみである。安倍晋三首相は十四日、スーツ姿、マスクなしで事故現場を視察。東京五輪開催に向けて、作業の進展と安全性をアピールした。しかし、原発はいまだ本当の意味での「アンダーコントロール(管理下)」には遠く、この国が大変な困難を抱えたままだということを私たちは忘れるべきではない。