700万の「抗議」より35万の「いいね」/地獄耳
★これほど検察のニュースで連日にぎわすのは、1992年9月、東京地検特捜部が東京佐川急便から5億円の裏ガネをもらっていた自民党副総裁・金丸信(当時)に対し、政治資金規正法違反で略式起訴、20万円の罰金刑で事件を終結させた時以来だろう。そこで嵐のような検察批判が起き、役所の「検察庁」の石碑には黄色のペンキ缶が投げつけられた。検察の大物政治家への忖度(そんたく)に国民が怒ったのだ。威信失墜の検察は再捜査に乗り出し93年3月、金丸を脱税で逮捕。退官予定の大阪高検検事長・吉永祐介が東京高検検事長を経て検事総長に着任し、検察を立て直した。今の構図と全く逆だということがわかる。
★ネット上で広がった「#検察庁法改正案に抗議します」の投稿は、700万件を超す勢いだ。12日、首相・安倍晋三は衆院本会議で「インターネット上でのさまざまな意見に政府としてコメントすることは差し控える」としたのは、野党もメディアも本気で止めようとしていないから大丈夫という余裕だろう。本来良い国民と悪い国民を分けてきた政権らしい考えだが、都合のいい世論とは歌手・星野源と安倍首相のコラボ動画に官房長官・菅義偉は「(首相のツイッターで)過去最高の35万を超える『いいね』をいただくなど大きな反響があった。なかなか(政府の発信の)手の届かない若者にSNSでの発信は極めて有効だ」と批判以上に35万以上の「いいね」は重いと解説してみせたことだ。
★ところが12日の会見で菅は「(法案の)内容に問題があるとは考えてない。インターネット上にはさまざまな意見がある」とあっさりと退けた。一方、メディアは「買収の疑いで前法相・河井克行を立件する方針」と書きたてる。国会はコロナ禍で自民党内から「6月の会期末にこだわらず通年国会にすべき」との声が出始めた。会期中の議員逮捕に必要な「逮捕許諾請求」を拒否すればコロナが収まり、国会が閉じるまで河井夫妻は国会議員であり続ける。政府や検察は色のついたペンキを投げつけられない限り無視を決め込むか。(K)※敬称略
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“官邸の守護神”、黒川弘務・東京高検検事長(C)共同通信社
“官邸の守護神”黒川検事長の黒歴史 安倍官邸擁護に暗躍8年
コロナ禍のさなか、政府与党がシレッと成立を狙う検察庁法改正案に批判が集中している。安倍政権の目的は、検察トップの検事総長に“官邸の守護神”を据えること。数日間で600万~700万件に上る抗議ツイートが投稿されているが、守護神の“黒歴史”を振り返ると、史上最長政権を支えてきた疑惑潰しの正体が垣間見えた。
渦中の黒川弘務・東京高検検事長は東大法学部卒後、1983年に検事任官。東京や新潟などの地検勤務を経て、法務省の刑事局などを渡り歩き、民主党政権下の2011年8月、法務・検察と政界の折衝役である官房長に就任。12年の第2次安倍政権発足時に菅官房長官の信頼を得て以降、官邸とのパイプ役を一手に担った。「黒川氏を通じて官邸の意向が検察サイドに一方的に伝わる状況になった」(司法記者)という。
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むろん、黒川氏が“モミ消し”に動いた証拠はない。しかし、それをうかがわせる傍証がある。黒川氏は政権の要望と検察の悲願とを取引してきたフシがあるのだ。特に、甘利事件では疑わしい動きが見られた。
「盗聴捜査などが可能になる改正刑訴法成立は、検察の長年の悲願だったが『国民監視を広げる』と評判が悪く、15年国会では継続審議となっていた。ところが、甘利氏の疑惑が16年に噴出してからはトントン拍子で審議が進んだ。同年5月の法案成立とほぼ同じタイミングで甘利氏が不起訴となっただけに、水面下で黒川氏が暗躍していたのではとの見方もある」(永田町関係者) 同年9月には、黒川氏は法務事務次官に昇進。「疑惑潰しの論功行賞」(同)ともっぱらだった。
政治家にとって「使い勝手がいい」
森友問題でも名前が挙がる。
問題をウヤムヤにする見返りとして狙ったのが、悪評だらけの共謀罪法成立(17年6月)だったという。
重大疑惑がシレッと不起訴(左から甘利明元経済再生相、下村博文元文科相、佐川宣寿元国税庁長官)/(C)日刊ゲンダイ
「共謀罪法案は、黒川氏が先頭に立って成立に向け奔走していた。12年の第2次政権発足時、法相に就任した谷垣禎一氏に、黒川氏自らが直接レクチャーする熱の入れよう。ただ、09年までに3回も廃案に追い込まれていただけに、17年国会では何が何でも成立にこぎつけたかった。そこへ降って湧いたのが森友問題。『政権を助ける代わりに悪法の成立を狙っているのでは』と批判を招きました」(前出の司法記者)
数々の疑惑を握り潰してきた結果、いよいよ、ルール無用の定年延長で検事総長への道が開けたというわけなのか。黒川氏と同期入省の元検事・若狭勝弁護士はこう言う。
「政治家と折衝する機会が多い官房長の中には、議員からの要望をむげに突っぱねる人物もいますが、黒川さんは非常に物腰が柔らかい。どんな要望でも『検討してみます』と一度は受け入れるソツのなさで、人受けがいい。政権の言いなりになるような人格ではありませんが、政治家側から見ると非常に使いやすい人物と受け止められるのでしょう」
イエスマン大好きの安倍官邸とはウィンウィンの関係に違いない。
【写真】検察庁法改正案“SNS抗議デモ”も意に介さず国会審議
☕通り雨 石原詢子
安倍応援団の攻撃に怯まない「#検察庁法改正に抗議します」の有名人たち…小泉今日子は「読んで、見て、考えた。その上で今日も呟く」
上・裕木奈江/東ちづるTwitterより
多数の著名人を含む人びとがTwitter上で声をあげた「#検察庁法改正案に抗議します」。ついには900万ツイートという驚異的な数字を叩き出しているが、一方、安倍首相はこうした市民の声も無視して検察庁法改正案を明日か明後日にも衆院内閣委員会で強行採決することを目論んでいる。
しかも、ネット上では声をあげた著名人たちに「知らないくせに言うな」「政治的発言をするなんてガッカリ」などと難癖をつける者が続々と登場。さらに、今回、反対の声をあげたミュージシャンや俳優、マンガ家らの名前をまとめたリストを作成する者まで現れ、安倍応援団の百田尚樹はこれを〈このリストは永久保存版やね〉などとコメントをつけてRTし、拡散したのだ。
“安倍政権の政策に反対する芸能人は要注意人物”と言わんばかりの下劣な行為──。津田大介も指摘していたが、韓国の朴槿恵・前大統領は政権に批判的な芸能・文化人の“ブラックリスト”を作成していたことがわかっているが、ようするに百田らはリストを拡散させて“非国民の芸能人”として監視しようと呼びかけているのだ。
しかし、こうした卑劣な攻撃を受けても、声をあげた芸能人たちは黙らなかった。
たとえば、リストに名前を挙げられた裕木奈江は、このリストについて〈なにこれ、シンドラーのリスト?脅迫を受けている気持ちになりますね。何のためにこれを作っているのでしょう?〉と投稿。さらに、〈このリストは永久保存版やね〉という百田のツイートをリツイートして、〈永久保存して誰が何にどう使うの?〉と直接投げかけ、また〈言論の自由が保障されている国でこのようなリストが作られて配られていること自体が恐ろしいこと〉ともツイートしたのだ。
また、9日深夜から「#検察庁法改正に抗議します」のハッシュタグをつけて連投してきた小泉今日子は12日夜、「勉強不足」だという批判を意識して、こう投稿した。
〈私、更に勉強してみました。読んで、見て、考えた。
その上で今日も呟かずにはいられない。 #検察庁法改正に抗議します〉
小泉だけではない。やはり攻撃を受けていた東ちづるは、きゃりーぱみゅぱみゅがネトウヨ評論家の加藤清隆氏に〈歌手やってて、知らないかも知れないけど〉などと上から目線の説教ツイートを受けて〈歌手やってて、知らないかも知れない歌手やってて知らないかもしれないけどって相当失礼ですよ、、、、〉と反論したことを伝える記事をRTした上で、〈私にも「ファンだったのに政治発言にガッカリ」「女優さんだから分かってないでしょうが」みたいなコメントが。芸能人は社会や時事に疎いという思い込み?そうあってほしい?優位、上から目線でいたい?おバカでいてほしい?ということかあ。職業差別が根底にあったのかあー〉とツイートした。
今回、検察庁法改正案に反対の意見を示した芸能人らには必ずといっていいほどクソリプが投げつけられているが、とりわけ女性には露骨なマンスプレイニングが繰り広げられている。だが、裕木や小泉、東らはこうした攻撃にも屈せず、反論をおこなったのだ。
さらに、9日にハッシュタグをつけて〈身近な信頼できる人達がみんな抗議してるから、どういうことだろう?と思って調べてみたらマジで半端ねぇ事が起きてた。みんなもちょっと調べてみて〉と投稿していたOKAMOTO'Sのオカモトレイジも、〈自由に発言しなさい。ただし自分の芸名を使う限り商業的リスクを考慮しなさい。全ては自分に降りかかってくることを理解しなさい。それが責任ということです〉という説教ツイートに対し、〈命令口調〉と反撃。「ルーピー」というアカウントによる〈真面目に話し合いたいなら笑をつけるのは失礼だと思いますよ。初めから真面目にやるつもり無いとは思いますがね〉というツイートに対しては、そのまま〈ルーピー〉と返答。この見事な反撃には、水原希子も笑い顔の絵文字とともにリツイートした。
【ニューヨーク共同】米アマゾン・コムは13日、タブレット端末「ファイア」シリーズの新製品を発表した。画面サイズが8インチで9980円から。前モデルと比べて処理性能を高め、電池が長持ちするようにした。6月3日に出荷を開始する。
価格を抑え、米アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)ミニ」(5万380円から)に対抗する。
音声を使った人工知能(AI)サービス「アレクサ」に対応し、動画ニュースやアマゾンの音楽配信サービスで歌詞を表示する画面付きAIスピーカーのような使い方ができる。ビデオ通話アプリ「ズーム」などもダウンロードできる。
米アマゾン・コムのタブレット端末「ファイア」シリーズの新製品(同社提供・共同) |
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