岸田政権の大軍拡反対 全員勝利で意思示そう
沖縄・豊見城市議選 来月5日告示
党演説会 小池書記局長訴え
日本共産党の小池晃書記局長は15日、沖縄県豊見城(とみぐすく)市議選(2月5日告示、同12日投票)での共産党勝利にむけた演説会に参加し、つめかけた多くの市民に、現有5議席確保に向けた支援を訴えました。
同市議選には、瀬長ひろし、まえさと保、瀬長つねお、新垣りゅうじ(以上現)、高山みゆき(新)の5人が挑みます。満員の聴衆の前で5氏はそれぞれ決意を表明しました。
小池氏は「岸田政権の暴走を止める共産党か、暴走を後押しする自民、公明か。物価高騰から暮らしを守る共産党か、消費税減税に背を向ける自公か。沖縄の平和と未来を切り開く5人を選ぶのか、民意を無視して新基地を進める自公なのか。はっきり分かりやすい選挙だ」と語りました。
小池氏は、岸田政権の大軍拡路線のもとで、南西諸島での軍事拠点化・ミサイル基地化や、米海兵隊の同地域への配置計画などが進められようとしており、豊見城でも街頭に立つ瀬長つねお予定候補に、ある高校生が「戦争になりそうで不安だ」との声を寄せ、激励されたことを紹介しました。
その上で「沖縄や日本中でこういう思いが広がっているのではないか。沖縄を二度と戦場にしない、沖縄をアジアのかけ橋にしていくことが必要。戦争を未然に防ぐことが政治家の仕事だ」と強調。「市議選での5人勝利で、敵基地攻撃能力保有と大軍拡許さない、戦争を止める選挙にしよう」と語り、大きな拍手を受けました。
小池氏は▽全小学校での学童クラブ設置▽全小中学校でのクーラー設置▽保育所の増設▽中学校までの医療費無料化―などの党議員団の豊富な実績を紹介。「オール沖縄」のデニー県政を豊見城から支えるため、「どうか全員を勝たせてください」と呼びかけました。
演説会には、赤嶺政賢衆院議員、山川仁・前豊見城市長、屋良朝博前衆院議員(オール沖縄)らが参加。山川氏は「(市長時代)共産党の5人の議員は、市政を十分に支え市民の幸福を高めたと実感しました」と話し、5人全員勝利への支持を呼びかけました。
高市経済安保相 領収書差し替え疑惑
パーティー券購入者不記載
刑事告発後に不可解な説明
20万円超の政治資金パーティー券購入者を政治資金収支報告書に記載しなかった―。政治資金規正法違反(不記載)の疑いで昨年11、12月、高市早苗経済安全保障担当相らが奈良地検に刑事告発されました。その告発後、違法の“証拠”となる領収書を、高市氏側が違法に問われない領収書に差し替えた疑いが「赤旗」日曜版編集部の取材で浮上しました。(「日曜版」1月15日号で詳報)
告発状によれば、高市氏が代表の「自民党奈良県第2選挙区支部」は2019、21年に政治資金パーティーを開催。奈良県の「自民党山添村支部」は「パーティーチケット購入」費として各22万円を第2選挙区支部に支払ったと収支報告書に記載しています。しかし、第2選挙区支部の収支報告書の購入者欄には山添村支部の名前はありません。
政治資金規正法(第12条第1項)は、1回のパーティーで同一の者から20万1円以上収入があれば、購入者名などを収支報告書に記載するよう義務づけています。不記載には5年以下の禁錮又は100万円以下の罰金という罰則があります。
12万円に変更
昨年12月16日、山添村支部の会計責任者は日曜版編集部の取材に「支部では(パーティー券を)11枚購入し、11人が参加した」と説明しました。
同日、高市事務所に文書で質問すると、第2選挙区支部の会計責任者が電話で回答しました。
「(21年は)山添村支部には6枚、12万円分しか買ってもらっていない。残りの5枚分は、支部以外で買った個人が山添村から一緒に来たのかなという想像はつく。山添村支部側が間違っているので訂正すると言っている」
当初このように両者の説明は食い違っていました。ところが―。
取材の3日後の昨年12月19日付で山添村支部は突然、高市氏側の説明通りに21年分の収支報告書を訂正。「チケット購入」費を22万円から12万円に変更し、差額10万円は「その他の支出」に計上しました。さらに同支部は、違法の疑いの“証拠”である22万円の領収書を、第2選挙区支部が再発行した12万円の領収書に差し替えたのです。
報道受け突如
13日の閣議後記者会見で高市氏は、日曜版報道について「領収書を差し替えたということに強く抗議したい」と発言。12万円の領収書の再発行は告発後ではなく21年7月当時のことで、山添村支部側が誤って古い22万円の領収書の方を報告した―と突然言いだしました。日曜版編集部はこれまでも高市事務所や山添村支部の担当者に再三質問していますが、一度もこのような説明はしませんでした。日曜版報道を受け突如持ち出してきたのです。
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つい余計なことを口走ってしまうのか。
自民党の麻生副総裁が15日、地元の福岡県で講演し、岸田首相の政権運営について「岸田という『あまり頼りがない』と言われた人の下で、間違いなく日本は世界の中で地位を高めつつある」と発言。岸田首相が防衛費倍増を決めたことについて、「安倍元首相が夢にまで見た数字をさっと決定した。(メディアが指摘する)リーダーシップがないという理由はどこにあるのか」と、持ち上げているのか、バカにしているのかハッキリしない“岸田評”を披露した。
これに、ツイッターでは〈相変わらず何を言っているか分からない!〉〈異次元のホラ〉〈お前は、黙っておれ!〉と批判が続出している。
麻生氏は9日にも福岡県内の講演で防衛費倍増と増税について、「もっと反対の反応が出てくる可能性もあると覚悟して臨んだが、多くの国民の理解を得た」「増税があるかもしれない」と放言。この時もSNSでは〈理解なんかしてない〉〈キングオブ老害〉とブーイングが飛び交っていた。
「麻生さんの発言は基本的に『岸田はよくやっている』という趣旨だとは思います。ただ、『頼りない』『リーダーシップがない』という単語にわざわざ触れる必要があったのか。麻生さんの“盟友”である甘利前幹事長も昨年12月の党税制調査会の会合後、報道陣に半笑いを浮かべながら『岸田総理は巷間“決断できない”と言われるが、すごい決断をされた』と麻生さんと同じように、褒めているのかクサしているのかよく分からない発言をしていた。岸田総理としては『余計なこと言わなくてもいいのに』という思いでしょう」(自民党関係者)
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岸田首相は「大宏池会」構想に後ろ向き
なぜ麻生氏は岸田首相を小バカにしたような言い回しをしたのか。
「麻生さんが内心、岸田さんをバカにしているのは間違いないと思う。月刊誌には〈麻生太郎の根深い『岸田嫌い』〉と書かれている。宏池会(現岸田派)を飛び出して志公会(麻生派)を立ち上げた麻生さんは、岸田派と合流する『大宏池会』構想を狙っている。ところが、“本家意識”が強い岸田さんは合流に後ろ向き。麻生さんは表向き岸田内閣を支えているが、腹の底にわだかまりを抱えていてもおかしくない。最近は『岸田内閣が倒れたら、自分がワンポイントで再登板する』と意欲満々になっているそうです」(官邸事情通)
故意でなく、自然に「岸田は頼りない」「リーダーシップがない」と言及したのなら、岸田首相にとっては大迷惑。苦々しく思っているに違いない。
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