クロード・モネ 『花咲く堤、アルジャントゥイユ』
表には
夏の風物詩であり、
私の大好きな花火の切手が貼られていました。
夜空に咲き誇る その大きな花火を
暫く眺めさせて頂きました。
いつものように さりげなく 先輩の
控え目な近況が 綴られていました。
そして、いつものように
どれだけ時を重ねても変わらない
お優しいお気持ちがそこには溢れていました。
折に触れ そっと感謝しています。
20代の初めにこんな素敵な先輩と
出逢わせて頂けた この奇跡を。
ゆとり、のりしろを充分備えた方と接すると
マイナスイオンを浴びているようで心地良いです。
時間に追われ、目の前の事をこなす事に
いつも心を砕き、心を奪われている方というのは、
折角 時間を共有していても何処か寛げません。
それはもしかしたらご本人が無意識のうちに
「私の愚痴を聞いてちょうだい」オーラを
発っしていらっしゃるからなのかもしれません。
【ゆとり】って、とても大切ですね。
ゆとりがある方というのは、
目の前の木(一部)だけではなく、
森(全体)を見渡せているので、
森の奥に広がりを見せる色や背景までをも
ちゃんと想像出来ている。
そして双方に何か特別な事があっても なくても
アニバーサリーという特別な理由が
あってもなくても、普段からさりげなく
そしてタイミングよく、思い遣りに満ちた
言葉がけを出来る、そんな風に感じさせられます。
私はですが毎回お決まりのように、
「忙しい」を連発する人は少し苦手かもしれません。
何故なら「忙しい」というこの短い言葉には、
相手に気を遣わせてしまう要素が詰まっていると
感じさせられるからです。
苦手な人に断る時、人はよく「忙しい」を使いますよね。
遣り取りが 携帯メールが主流となった昨今、
言葉の国の、日本に生れながら
数年前まで 季節の大切な行事として
毎年 「どの葉書にしようかな」と
お相手のお顔を思い浮かべながら書いていた
暑中見舞いのご挨拶から、
私自身 遠ざかっていました。
昨日頂戴した、あたたかな御葉書から
大切なことをまたそっと 気付かせて頂きました。
自分に用事がある時だけの連絡ではなくて
思い遣りやお気持ちが伝わってくる直筆のお葉書は
やっぱり有り難くて、嬉しくて私の心は躍ります。