よくすること、それは本棚の前に立った時
目に入った本を手にとり大きく深呼吸をしたあと
それを無作為にパッと開きます。
開いた頁の、
最初に目に飛び込んできた言葉が
今の私に必要なメッセージと捉え、
その言葉の周辺を読むようにしています。
今日も目に入った書籍でそれをしました。
書籍は、
以前ブログでご紹介させて頂いた事のある、
川辺秀美さん編訳『空海 人生の言葉』 です。
書籍を手にし、無作為に開いた所、
次のような言葉がありました。
【 詩と文章について 】
学生で文章を学ぼうとする者がいたら、
恩師となる先生は、慈悲や忠孝心を持ち、
どんな人に対しても公平で適切に指導し、
誠実に教えなさい。
空海の残した言葉は時に厳しくも謙虚であり
真理に基づいた珠玉の教えであると、
感じさせて頂きます。
私が尊敬の念を持って心から「先生」と、
呼ばせて頂いている方々はごくわずかです。
時々「えっ?この人の事を先生と呼んでしまうの?」と
眉をひそめたくなるような方を、
人生の酸いも甘いも
これからまだまだ沢山ご経験するであろう方を
「先生、先生」と持ち上げてしまう方を
お見かけしますが、
私のスタンスですが 本当の意味で
自分の師と感じなければ周りの方々がどんなに
その方を「先生」とお呼びし、もてはやしていても
私はむやみに「先生」とは呼ばないようにしています。
それは時として 自分と相手の間に必要のない
上下関係を生んでしまう事にも繋がり、
また、若輩の相手を勘違いさせてしまうような
危うさもあるように感じさせられるからです。
皆さんには、パッと思い浮かんだ、
皆さんに影響を与えて下さった、
師と呼べる方は いらっしゃいますか?