今年は本当に嬉しいことに
つる薔薇が沢山咲いてくれています
4月には蕾の数はゆうに100を越えていました。
5月に入ると蕾はあっというまにどんどん開花してゆき
日々大輪の美しい姿と香りで心を和ませてくれています。
気持ち的には桜のように花弁が自然に散るのを
ただ見守ってあげたいところなのですが、
周りの沢山の蕾も自分の出番(開花)をまっているし
満開をすぎてしおれかけた花をそのままにしておくと、
子孫(種)を残そうとしてローズヒップの方に
養分を取られてしまうので、
花弁の周りが茶色にならないうちに、
決まりごとのように花がら摘みをしていますが、
まだしっかりついている花びらや大輪の花をみていると
このまま処分してしまうのはやっぱり忍びないな・・・と
思っていました。そんな折、一昨年お友達から頂いていた
無農薬の薔薇で作るジャムのレシピが頭をよぎりました
お友達がご親切にレシピを下さった頃には、
薔薇につく 特有の害虫駆除の為に
時々スプレーをかけ、オルトランも定期的に蒔いていたので、
無農薬の薔薇でジャムを作る日は
まだずっと先のような気がしていました。
しかし昨年から今春にかけてはオルトランを蒔くことも忘れ、
花後にお礼肥もせず、申し訳ないことに
庭の植物達の観察を怠ってしまっていました。
季節は廻り春が来て今年薔薇を見ている時、あれ?と
あることに気がつきました。今年は葉も沢山茂り
濃い緑色はイキイキとしている。何もしていないのに
葉も蕾も殆ど虫にかじられていない・・・・。
そういえばこの1年害虫駆除のスプレーもかけていない。
ということは、今年は無農薬の薔薇ジャムを作れる
沢山の綺麗な花弁をむげに捨ててしまう事に
抵抗があり 胸が痛かったので、
とっても嬉しくなりました。
お友達から1年以上前に頂いたレシピを探しますが
見当たらない・・・・。思い当たることは1つ、
一年前の今頃に壊れてしまったノートパソコンの中に
そのレシピがあったような・・・・申し訳ないな・・・と
思いながらもお友達にお聞きすると、
早々と教えて下さいました。
彼女のレシピによると、レモン1個の絞り汁と共に
ペクチンを利用するために皮も(白いワタの部分も)
刻んで入れるとあったのですが、レモン果汁は
あったものの、レモンはありませんでした。
最初はレモンを買った後に作ろうと思ったのですが、
薔薇が瑞々しい早朝に摘み取り、摘んだあとは
時間をおかずに作りたいと思い、レモン果汁を使って
作る事にしました。彼女のレシピはよく読ませて頂き、
その後、果汁で作る薔薇ジャムをインターネットで検索し
丁度よさそうなレシピがあったので、そちらの分量を
参考に作りました。
早朝、5:30、脚立を薔薇のアーチ前に設置して
25個の薔薇を摘ませて貰いました。
こちらが、摘んだ直後の薔薇たちです。
とてもいい香りが漂っていて幸せな気持ちになりました。
↑ キッチンで花弁を外し丁寧にあらったあと、
太陽光の射す玄関前で撮影
(花弁は250gありました)
こちらのコンパッションは その中心はオレンジ色で、
周りはピンクのグラデーションの可愛らしい色あいです。
25個の薔薇から花びらを外す時、
「これからジャムを作るから宜しくね~」と話しかけながら、
1枚1枚丁寧に外し、水洗いをしボールに入れました。
花弁を外した後も 薔薇の素晴らしい香りが
ずっと漂っていたので、こんな風にネットに入れて・・・・
洗濯バサミにつけて 今外の風に当てています。
そうなんです、お風呂に入れようと思いついたので
※後日談ですが、お風呂に浮かべたら
ほのかに薔薇の香りがして 薬草風呂のようで
とても気持ち良かったです
先程の花びらの中に 50ccのレモン果汁を入れ
よく揉むと、コンパッションとレモンのコラボによって
可愛らしいロゼの液体が出てきました。
真っ赤な薔薇の場合は
情熱的な濃い 鮮やかな色の液体になるようです。
この液体は2回目に火をいれる時に使うので
取っておきます。
↑ こちらは、薔薇の花びらを絞った状態です。
花びらと お水200cc強、※グラニュー糖110gを入れて
弱めの中火でこげない様に 20分程火を入れます。
そのあとは火を止め 冷まし、冷めたら取って置いた
ロゼ色のレモン汁を入れて、1時間ほど馴染ませます。
そして2度目の火を入れ、※※煮詰めます。
※普段グラニュー糖や上白糖を使わないので、グラニュー糖が
残っているかドキドキでしたが運よく110g程、
タッパに残っていたので使えました。
※※薔薇にはペクチンが含まれないのでトロミはつかないと、
覚悟はしていましたが 思った以上に
サラサラだったので 私にしては珍しく
かなりしっかりと煮詰めてしまいました。
写真の撮り方と、マットの色も臙脂色なので、
梅干しをつぶした様な物に? 見えなくもありませんが
時間の経過と共に次第に深いローズ系へと
変化している様に見えます。
液体もちゃんと残っています
何より感動したのは、火を入れた途端 コンパッションの
素晴らしい香りがずっと漂っていたのですが、
ジャムが完成し、その香りを改めて嗅ぐと
より芳醇な香りに変わっていて、驚きました。
お味も甘すぎず、私にとっては丁度良い、
素晴らしい薔薇ジャムが完成しました。
とにかく、柔らかくて 想像以上に
とって~も 美味しいです。大切に頂きます
次回はレモンのワタと皮を使って トロリンとした
ジャムらしい薔薇ジャムを作ってみようと思います。
薔薇のリキュールも入れて見ようっと
薔薇のジャムがとっても美味しく
自分でも作れるということを知ったのは、以前
ウェルカムドリンクとして出して頂いた薔薇のペリエ?に
Mさん手作りのトロッとした薔薇のジャムが
入っていたからでした。
ありがとうございました
数年前までは無農薬の実家の夏みかんを
毎年沢山貰い、夏みかんメインで 柚子や、蜜柑、
酢橘、オレンジ、レモン、はちみつ、
そして隠し味にはパイナップルのフレッシュジュースを
少し入れてSHOKO特製オリジナルジャムを作り、
冷凍室に入れ 1年を通して常備していたのですが
(ヨーグルトに入れたり、チャツネ代りにしたり)
ここ数年は作らなくなってしまいました。
今回、薔薇ジャムを作ったお陰で いつもながらの
甘さかなり控えめのジャムもまた作りたくなりました。