穴にハマったアリスたち

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マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第29話「みつかいたちのゆううつ」

2006年08月17日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
【追記】
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]

前提:
 バンクシーンは盛り上がる

悪く言えば「使いまわし」。でも使いまわし前提で作られてるだけに作画は高品質。
なにより、必殺技や変身シーンはやはり一番熱く盛り上がる部分なのです。
しかし、これらのことから当然の帰着として、以下の仮定が導かれます。

 『じゃあ、全編に渡ってバンク流したら、超名作になるんじゃね?』

…気づくだけで実行しなかったら良かったのに。

・マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第29話「みつかいたちのゆううつ」

サブタイトル「みつかいたちのゆううつ」。
「憂鬱」と漢字で書けない事情は分かりますが…。
おかげでシリーズ最多の文字数です。

また、今回の話は放送時に「まるで同人誌のようだ」と揶揄されました。
同時に、「でもこれ以上に同人らしい同人はないんだろうな」とも。
なんだかもうヤケクソという言葉がよく似合う、そんな回。

 

BBSを初め、みつかい一同は失敗続き。
そこで今回は、作戦立案能力に優れた水妖・ナポレオンフィッシュを使い、絡め手で攻めることに。
作戦方針は、「いつもマーメイドプリンセスと一緒にいるペンギン=ヒッポを捕獲する」。

【あららさんの場合】
受けた指示は「街中をほっつき歩いてペンギンを探せ」。
作戦とはいえない内容に、ぶちぶち文句垂れながら街中を闊歩。
けれど、偶然にもペンギンと遭遇。超ラッキー。

 

つうか、その服は普段着なのか。

こんな異常な格好をしていて人目に付かないはずがなく。
しかも彼女はアイドルさまとしてデビューしています。
たちまちファンが彼女を取り囲む。

 

ファン一同:
 「歌って!」「歌って、あららちゃん!」
あららさん:
 「うふふ~♪」

 
 【参考:「Oh! yeah! ALALA」(鳥バージョン)】

あららさん:
 『とっきめきにーはっずむむねー!おっどるーくつー!』

この娘は心底楽しそうに歌うなぁ…。
ファンの声援に応え、急遽、路上ライブを開催するその様子は、アイドルの鏡のようです。
しかし、そんな彼女に悪魔が忍び寄る。

 

カッ

 

マメプリさん:
 「罪もない街の人を気絶させちゃうなんて!」
 「絶対に許さない!」
 「覚悟しな」

ファンのために歌っていただけなのに、何故。
理不尽さに怯える彼女に降り注ぐ「KODOU」。
この時点で放送開始からまだ7分。視聴者の脳裏に嫌な予感がよぎります。

マメプリさん:
 『激しいKODOU あふれ出す愛のメロディー!』
あららさん:
 「あらら~!」

 

その予感が正しいことはすぐに証明されることに。

【レディバの場合】
「氷のベッド」を使ったステージ舞台を用意。
ペンギンは氷が好きだから、必ず来るはず!
ナポレオンフィッシュからそう言われ、半信半疑ながらも実行。

 

即、捕獲。かつてないほどの高頭脳を誇る生物・ナポレオンフィッシュ。

 

カッ

 

マメプリさん:
 「何の罪もないペンギンを檻に閉じ込めるなんて!」
 「絶対に許さない!」
 「覚悟しな」

そして即座に現れるマメプリ。間髪入れず「MOTHER SYMPHONY」。

マメプリさん:
 『愛を憎むもっのっよー! 海を汚すもっのっよー!』
レディバ:
 「なんか、どうでもよくなってきた~!」

 

それはこっちの台詞だ。

【蘭花さんの場合】
落とし穴をしかけて捕まえよう!
仕方がないので、せっせと穴を掘ってペンギン待ち。
期待通り、ペンギンはやってきますが…罠は発動せず。

   

蘭花さん:
 「???」

不審に思って、落とし穴の出来具合を確認。えいっ!えいっ!

 

ずぼぉ!

とても可哀想なことになってる蘭花さんに、影がさす。

 

マメプリさん:
 「罪もない散歩をしている人々を落とし穴に落とそうなんて!」
 「絶対に許さない!」
 「覚悟しな」

落とし穴に落ちて身動きできない蘭花さんの頭上に「ぴちぴちボイス」を浴びせかける。
歌うのは、以前に破られかけた恨みか、「KIZUNA」。
なんだか、もの凄いいじめを見ている様。

マメプリさん:
 『痛いほど涙 こぼれる深海の夜を 越え!』
蘭花さん:
 「今日のマーメイドプリンセス、なんか変!え~ん!」

 

大丈夫、変なのはいつものことだから。

【みつかいの場合】
度重なる失敗に業を煮やした作戦本部は、みつかい全員で作戦に当たるように指示。
内容は「無料カレーを配って、ペンギンをおびき寄せる」。
そんなわけで一同そろって、浜辺に謎の店を出してみた。

 

なにこのドリーム店。
BBSの手作りカレーを、メイド服着た蘭花&あららさんの給仕で食えるのか。
そりゃ誰だって行くわ。というわけで、ペンギンもやっぱり罠に。

 

カッ

四度現われるマーメイドプリンセス。

 

マメプリさん:
 「何の罪もないペンギンを無料カレーで捕まえるなんて!」
 「絶対に許さない!」
 「覚悟しな」

波音さん、読み上げのイントネーションが神。
るちあさん、沸点低すぎ。
姐さん、「覚悟しな」しか台詞がない…。

 

マメプリさん:
 『はーれた日のあーめのよーにー♪』

目視したレディバを瞬殺。
けれど、本命は外のボートの中。
合図とともにボートが走り出すと、ペンギンを捕縛した檻ごと洋上へと脱出。

 

【塔を上ろう】
ペンギンを追って人魚さんたちがやってきた場所には、五階建ての塔が。
BBS曰く「各階に待ち受ける刺客を倒して上って来い」とのこと。
…なんていうか色々と深く気にしちゃダメです。

 

マメプリさん:
 「どりゃあ!」

はしたない掛け声とともに扉を蹴破り、人魚さんたちは塔の内部に突入。

 
 
 

死闘の末、無事に最上階に到着。
さあ、後はBBSだけ!
早速歌おうとしますが、背後からナポレオンフィッシュの不意打ちを受け、大事なマイクを落としてしまいました。

 

旧タカラさまから支給された大切なe-pitchが!
これではスポンサーさまに怒られてしまいます。
青くなるマメプリさん。まずい、お仕置きされる…。

絶体絶命のピンチの中、こっそり抜け出したペンギンがマイクを確保。
とりあえずお詫び代わりに一曲歌ってみました。
ぴちぴちボイスでライブスタート!

 

一同、唖然。

その隙にマイクは無事に人魚さんの手に。
良かった、これでタカラさまから怒られない。
軽く「PoM」を歌って、 BBSも撃破。

【ラストシーン】
夕暮れを眺めながら、BBSは今日も黄昏。
そんな彼女たちの目の間に、ナポレオンフィッシュが落としていった辞書が。
ナポレオンの辞書といえば…、やおら本を取り上げるシスターシェシェ。

シスターミミ:
 「どうするの?」
シスターシェシェ:
 「不可能って文字を書き足して置いてやるのよ!」
シスターミミ:
 「本当だよね~!!」

前後の文脈完全無視でミミが絶叫したところで終了。


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(右画像)
中田あすみ(七海るちあ)/寺門仁美(宝生波音)/浅野まゆみ(洞院リナ)/七つの海の物語
中田あすみ(七海るちあ)/寺門仁美(宝生波音)/浅野まゆみ(洞院リナ)/七つの海

今回の話、正味20分の番組中、ライブシーンが9分以上。
その半分がバンクです。
なんだこのダメなアニメ。
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マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第28話「星羅の花園」

2006年08月17日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
【追記】
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]

前提:
 挿入歌を流すと、それだけでいいシーンのように見える

どんなヘッポコな展開でも、ただの回想シーンでも、挿入歌つきだとそれなりに体裁が整うものです。
どこぞの大手スタジオの作ったゴミ映画も、挿入歌のおかげで擁護派が頑張れてますし。
しかし、これらのことから当然の帰着として、以下の仮定が導かれます。

 『じゃあ、全編に渡って挿入歌流したら、超名作になるんじゃね?』

…気づくだけで実行しなかったら良かったのに。

・マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第28話「星羅の花園」

先日、「マメプリの曲が配信されてるカラオケ」で人魚さんのおびき出しに成功した蘭花さん。
戦闘には負けてしまいましたが、賢い彼女は一つ学びました。
マメプリはカラオケで釣れる!

蘭花さん:
 「カラオケといえば!」

 

蘭花さん:
 「バスガイド~!」

でも方向性は間違ってる。

 

かくして過酷な肉体労働に明け暮れる日々。
その苦労はようやく報われました。
偶然にも、るちあさんたちの中学校の社会科見学のお仕事に回されたのです。

 

珍道中の果て、目的地の植物園に到着。
園内では男女ペアで見学をすることに。
るちあさんが組むことになったのは、海斗くん。

みかるさん:
 「海斗とるちあちゃんが…!」

 

当然、みかるさんは憤怒。
病気をダシにパートナーチェンジを申し入れますが、海斗くん、拒否。
海斗が!あの従順だった海斗が、私に逆らう!離れていく!

 

みかるさん、大ショック。
あまりの衝撃に、しくしく泣きながら卒倒してしまい、結局、海斗くんは付き添うことに。
おかげで今度はるちあさんが動揺。

星羅さん:
 「ときどき私へと流れ込んでくるこの感情は何?愛しいのに心が痛い、胸が苦しい…」

 

保護者の錯乱振りを嗅ぎ取って、星羅さん降臨。
その様子を蘭花さんに見られてしまい、襲撃を食らってしまいました。
「花と蝶のセレナーデ」、最終バージョンが襲い掛かる。

蘭花さん:
 『金と銀の羽舞う 一夜の夢のうたかたよ 踊り踊れ今宵は花匂う揚羽の舞…!』

 

【花と蝶のセレナーデ】
 みつかい・蘭花さんの持ち歌。
 聴いた対象の心配や悩みを消し去り、享楽の世界に導く歌。
 具体的には、「聴くと勝手に踊り狂う」。…強いんだろうか、これは。

 毎回のようにバンクシーンに手直しが入り、最終的にはDVDBOXにてムービークリップまで提供。

  『いっそ息の根を止めてあげようか 美しい姿のまま…』
  『ひらりふわり踊れば 紫こぼれる花びら 優美なるセレナーデ 全てを忘れて踊れ!』
 
 余談その1:
  一時期、うちのブログに「花と蝶のセレナーデ」の検索ワードで来てくださる方がやたら多かった。何があったんだろう…?

 余談その2:
  去年の「Voice in the Live」で、中の人は当然、この曲を歌いました。
  それも、12分割体の台詞まで『再現』して。
  …当人なのだから『再現』ではないか。
  あれを見た瞬間、声優って凄げぇやと思ってしまった。
  MADや同人誌なら他の人でも作れるけれど、本物を製作可能なのは中の人たちだけ。何だかとても偉大。

 

蘭花さん:
 『…優美なるセレナーデ 全てを忘れて踊れ!』

 

マメプリ、捕獲成功。
なんだかんだで、みつかいは毎回、マメプリを追い詰めています。
最後の詰めが甘いですけど。

 

るちあさん:
 「こんな檻くらい、私たちの歌でぶち壊してみせるわ!」

もはや歌を破壊工具くらいにしか考えてない。

るちあさん:
 『大きな虹が消えるころ 夢のその先で…!』

 

流れ出す、いつものバンク。
狭い檻の中のはずなのに、縦横無尽に動き回る彼女たちの姿がなんとも言えません。
やがて、お歌の衝撃に耐えかね、檻は崩壊、蘭花さん瀕死。

るちあさん:
 『大事な宝箱は Pearls of Mermaid…!』

そして無事に撃破。ところが…。

ミケルさん:
 『光を目指し、羽ばたくけど 冷たい雨が翼を濡らして 今日も一人…』

 

【翼を抱いて】
 ミケルさんの持ち歌。
 みかるさんの曲「明日が見えなくて」とは同じメロディ・別の歌詞。
 戦闘で使われたことはなし。

  『さざ波のように 揺れているよ 心の中の 遠い記憶』
  『いつかはきっと たどり着ける 孤独な心 癒せる場所』

 るちあさんたちは、最終的には「ミケルを救う」ことを目指して戦うのですが、そのきっかけとなったのがこの歌。
 というか、ミケルさんの背景や悩みの説明は、事実上、この歌でしか行われていない。
 歌で全てを描写する、それが「ぴっち」。

ミケルさん:
 『今はただ透明な風の中、静かに眠りたい、翼を 抱いて…』

るちあさん:
 「なんて、寂しい歌声なの…」

 

どこからともなく聴こえてくるミケルさんの歌声に、るちあさんたちもしばし自失。
その歌に反応したか、星羅さんも再び登場。
るちあさんに、先ほどの「愛しいのにつらい」不思議な感情が何なのか、改めて問いかけます。

るちあさん:
 「ごめんね、星羅。不安な気持ちにさせて。あのときはちょっと、せつなくなっちゃって」
星羅さん:
 「『せつない』?あれは『せつない』という思いなの?」

 

分かるような分からないような。
そんなときは、とりあえず歌いましょう。歌えば何かが見えてくる。
星羅さん、なんとなく「Beautiful Wish」。

星羅さん:
 『青い海に浮かぶ 海の揺り篭で夢を見てたの…』

その頃、海斗くん。
植物園の中で、ハイビスカスの花を発見。
俺は昔、この花を誰かのために…?

 

流れる回想シーン。
ハイビスカスは、以前に海斗くんが、るちあさんの誕生日プレゼントに贈った花。
るちあさん=人魚であることに気づいた頃の思い出。

 

海斗くん:
 「!!」

海斗くん、記憶の断片を取り戻す。

星羅さん:
 『美しい海の願いのカケラから 生まれていきたい 闇を開いて…』

るちあさんがバスに戻ると、彼女の席には何故かハイビスカスが。
これは海斗が…?でも、なんで……あ。
その行為の意味するところに気づき、るちあさんは感涙。

 

星羅さん:
 『いつか悲しい争いのため全てが消えるそんな日がきて…』
 『一つの愛を歌いたい、青い海の中で…!』

 

たっぷりと3分以上歌って満足したか、星羅さんも消滅。
一曲丸々フルコーラスで歌ったのは、これが唯一じゃなかろうか。
その間に、「記憶のカケラを取り戻す」という重大イベントを、歌でうやむやにしつつ消化してしまいました。

…「ピュア」もついに残り1クール。終盤戦に入ります。


マーメイド メロディー ぴちぴちピッチピュア DVD-BOX Vol.2 ◆20%OFF!(左画像)
マーメイド メロディー ぴちぴちピッチピュア DVD-BOX Vol.2

(右画像)
中田あすみ(七海るちあ)/寺門仁美(宝生波音)/浅野まゆみ(洞院リナ)/七つの海の物語
中田あすみ(七海るちあ)/寺門仁美(宝生波音)/浅野まゆみ(洞院リナ)/七つの海

今回の話、正味20分の番組中、挿入歌の使われてるシーンが10分以上。
もはや半分が歌です。
なんだこのダメなアニメ。

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