「カラマツの下の花畑」・・・・♪

軽井沢での子供時代に作った落葉松の下の花畑ーー心は今も~!「草花」「99歳の軽井沢物語」「葛西スケッチブック」ほか。  

懐かしきツツジの仲間

2007-04-19 | いとしき草花たち

     店の前のシャクナゲ

 「珍しくぽっかり時間が空いた」という友人とランチをして、店を出ると、植え込みに目を見張るようなシャクナゲが咲いていた。
シャクナゲといえば、花好きおばさんの日本庭園に毎年咲いて、その淡いピンクの中をかけめぐった遙かな頃と、記憶はすぐにつながる。
レンゲツツジとミツバツツジと三つセットになっている。レンゲツツジは、まだ原野に近かった実家付近の道端や野原の至るところににあった。ふつうのツツジより花も葉も大振りで、毒がある。よその山羊が食べて、口から泡を吹き、死んでしまったこともあった。
中学校では、浅間の麓に広がる「ツツジが原」というレンゲツツジの大群落まで、春の全校ハイキングに行った。3~4時間も歩いたのではないだろうか。
また、実家のすぐ近くの、別荘の入口に咲くレンゲツツジの傍らに、スカートをはいた花森安治の姿を見たこともあった。実際にはキルトをはいていたのだったが。
  
           左:レンゲツツジ 右:ミツバツツジ  http://www.hana300.com/
箱根に行ったときに、シャクナゲ園をまわった。2メートル近くになるものから、つぼみが金平糖のようで、花のちいさなカルミアまで、種類も花色も様々なシャクナゲが一山を飾り、ウグイスの声も聞こえて楽しめた。
私たちはシャクナゲの真っ盛りの頃行ったのですが、この、山のホテルのメインは、ツツジ山のようでした。)

今、住んでいる付近では、シャクナゲは、民家の庭に咲いているのを時々見かける程度で、もっぱら元気なのは街路を彩っている同じ仲間のツツジだ。 
「清新町は、カルミアが街路の植え込みになっていて、と~っても可愛いの」と在住の友人が言うので、去年は三人組で、花を巡って歩いた。 ☆カルミアは こちらに。

いつか、春もなかばの頃、軽井沢に行くことがあり、故郷の廃家にほんの一時立ち寄ったことがあった。鍵はないので、庭を見ることしか出来ないのだが。
猫の額のような、荒れ果てた庭には所々にタムラソウが飛んで殖え、シャクナゲが枝先いっぱいに花ガラ
を残したまま茂っていた。
見る人のいない庭でも、せいいっぱい自分の花を咲かせてくれていたのだ。
私たちは庭の雑草を抜き、周りを整えると、健気な花たちを残して廃家を発った。



 

コメント (2)
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