「とりぱん」では、”木は、空の島 ”という新知識を貰ったばかりだが、なるほどと思う事実が、身近にもあった。
ちょっと離れたところのT公園には野球のグラウンドがあって、それを囲むように、クスや桜、ユリノキ、マテバシイ、ヤマナラシなどの木がたくさん茂っている。
木々は大木が多く、小鳥たちのサンクチュアリになっている。
ことに、オナガは群れて、大賑わいだ。
彼らは、かなり離れた環七寄りの公園から、やって来る。
最近、そのオナガを、我が集合住宅の公園でも、毎日見かけるようになった。
築三十余年を経たこの住宅は、ケヤキやトチノキ、サクラ、プラタナスなど公園の木々も、大きくなっている。
白みがかったブルー&グレー、そして白と黒。ドレッシーな装いのオナガは、カラスの仲間で、ヒヨドリよりも一回り大きく、尾の長い美しい鳥だ。
結構人慣れしたのか、低い枝やブランコの周りの手すりなどで、目近に見ることが出来て楽しいのだが・・・・。惜しむらくは、その声。
ひとしきりここに立ち寄り賑やかに遊んだ後、目的地のT公園へと移る。
どうやら彼らは、我が集合住宅の公園を、中継の島として発見したようだ。
銀行などで、よく目にする「警察官立ち寄り処」の文字、なんだかそれを連想してしまうのである。「尾長様立ち寄り処」なんて。