大勢の見物客であふれかえる中、
山車の写真を撮り続けました。
ユネスコの無形文化遺産に登録
されている「川越祭り」(
川越氷川祭の山車行事)です。
川越まつりが行われたのは10月19日・
20日の両日。巡行した山車は19台。
観覧客は昨年は約60万人でしたが、
今年はおそらくそれ以上だったのでは
ないでしょうか。
駅前はもちろん、中心部の通りも、上の写真の
ように、人人人で溢れかえっていました。
最初に出会ったのは重頼の山車です。
重頼とは河越太郎重頼で、平安末期の
武蔵国川越館の武将。
人混みの中を、重頼の山車の後ろから
ついていくと、反対方向から牛若丸の
山車がやってきました。
牛若丸の山車です。牛若丸は、今にも
ひらりひらりと飛び移りそうです。
山車どうしの囃子と舞の競演(曳っかわせ)
です。
龍神の山車です。人形の胸につけられて
いるのは能のお面です。屋台の昇り龍、
下り龍の彫刻は見事。
曳っかわせは、龍神と牛若丸です。
浦嶋の「先触れ」が会所の役員に口上を
述べています。(一番上の写真です)
口上に出会ったのは初めてでした。
浦嶋とはもちろん浦島太郎です。
手にしているのは釣り竿ですね。
ここでは浦嶋と龍神の曳っかわせがー。
信綱の山車です。信綱とは、初代川越藩主の
松平伊豆守信綱。幕府の老中を務めています。
鈿女の山車です。鈿女とは、神話に
出てくる天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、
天照大神(あまてらすおおみかみ)が
天岩戸に隠れたとき、踊りを踊った女神
です。併行して進むのは信綱と鈿女です。
秀郷の山車です。秀郷とは藤原秀郷で、
平安中期の武将。平将門の乱を鎮めた勇将。
別名は俵藤太。
秀郷と鈿女、秀郷と信綱の曳っかわせです。
道灌の山車です。道灌とは太田道灌。
室町時代後期の武将で、江戸城を築いた
ことで有名です。
川越城も太田道灌親子が築いています。
併行して進むのは、道灌と浦嶋です。
4台の山車の曳っかわせになりました。
秀郷・鈿女・浦嶋・龍神です。
これには、観覧の客も大喜びで、連雀町の
交差点は、これをカメラに収めようとする
人で溢れかえりました。
豪華な山車の巡行が行われる川越まつり。
日本の様々な伝統の技や文化が凝縮したまつり。
それらを後世に伝えるのもやはり人ですね。
今年も山車を目の当たりにしながら、
そうした思いを強くしました。