先日、かつての職場のトップを務められた方の
「自分史(自叙伝)」を読む機会がありました。
生い立ち、仕事の思い出など、ご自身の人生の
有り様がいろいろ書かれています。
驚くのはその記憶力の確かさ。
最近の出来事ですらすぐ忘れる私には、
自分史を書くなどは、到底無理です。
しかしその方が、これまで関心がなかった
という「自分史」をなぜ書こうとしたか、
その理由には、こうありました。
それは、「子ども二人が次々とガンで亡く
なり、祭祀を継ぐ子孫もなく、自分の系統が
絶滅することになった。そのとき、突然に
『何か』を残したいという望みが生じてきた。」
というものでした。
言いようのない深い悲しみの中で芽生えた望み。
胸が打たれます。
この四月からのNHK朝ドラでは、
牧野富太郎博士の生涯が取りあげられます。
そのせいか、牧野博士が晩年を過ごした、
練馬区の牧野記念庭園は、花が少ない時期
にもかかわらず、最近は訪れる人が多く
なったような感じがします。
正門入口脇のフユサンゴ(タマサンゴ)の
実は、だいぶ熟してきているようで、
オレンジ色になっています。
上の花は、スプリングエフェメラルに数えられる
セツブンソウ(一・二枚目の写真)とユキワリ
イチゲ(三・四枚目の写真)。
スプリングエフェメラルとは「春のはかない
命」という意味だそうですが、どうしてどうして。
早春に咲き、夏ごろには枯れてしまいますが、
その後は地下に養分を蓄えて、翌年春を待つ
というたくましく生きる植物です。
これもスプリングエフェメラルの種類と
思います。バイカオウレン(梅花黄蓮)です。
10センチ程度の小さい植物ですが、梅の花
に似た可愛い花です。
あちこちにスイセンが花をのぞかせています。
フサザキスイセンという名札が出ています。
二ホンスイセンの別名です。
二ホンスイセンとは、古い時代に帰化し、
野生化したスイセンのようです。
これはスプリングエフェメラルの種類には、
数えられないんでしょうか。
ナギイカダの実です。
葉の上に実がのっているように見えますが、
これは葉ではなく、末端の枝が平たく変形
したもの(葉状枝)、あるいは末端の茎が
平たく変形したもの(葉状茎)と、ネット
には、説明されています。珍しい植物ですね。
でも草なのか木なのか、どうもよくわかりません。
もっとも、学問上は、草と木の違いははっきり
定義されていないそうです。
この黒い実は、シロヤマブキの実です。
以前にも書いたことがありますが、
ヤマブキも種類によって実はなるんですね。
クチナシのオレンジ色の実がひっそりと
立っていました。
親しくしていた先輩が、生まれ故郷の家や
お墓を整理して、近く東京を離れることに
なりました。
先輩は、若い頃に最初の奥様を亡くし、
長く一人暮らしでしたが、縁あって再婚し、
その方の実家のある県に移住されるとのこと。
改めて、人と人のきずな・家族のつながりを
しみじみ感じさせられます。
世界が平和でありますように!
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