先日、関西在住の友人が上京してきました。
就職して、駆け出し・新人の時以来の友人です。
親しくしていたもう一人の友人を交えて、
3人で食事を一緒にしました。
10数年ぶりのミニ同窓会です。
池袋のデパートのレストランで3時間近く
話し込み、そのあとコーヒーショップで
また2時間。
話はまずは体のこと。なんとお互いが大病を
経験していました。
上司や同僚の消息。だいぶ亡くなっています。
仕事の思い出。事務機器と言えばインク壺にペン、
謄写版、「青焼き」コピー、そろばん。
今にして思えば無駄な時間を費やしたものです。
当時から50年は経っています。お互いの姿形は
変わっているのに、今相対しているのは、あの時
の自分たち。
仲間が元気でいてくれることはありがたいです。
お互いの温もりを感じることができることが、
日々の力になります。
昨年の夏頃は、NHKの朝ドラ「らんまん」の
放送のおかげで、練馬区の「牧野記念庭園」は
入園者がずいぶんありました。
久しぶりに訪れてみると、静かな雰囲気でした。
山野草の庭園ですし、花も少ない時期ですので、
入園者が少ないというせいもあるかもしれません。
今年全国的に開花が遅かったヒガンバナ。
赤い花は終わりつつありましたが、シロバナ
ヒガンバナがまだしっかりと咲いていました。
多くは蕾でしたが、マルバフジバカマが1~2輪、
花をつけだしていました。
見にくいですが、すぐ上の写真の左上のあたりに
1輪開いています。
スタッフの方に蝶のアサギマダラのことを
聞きましたが、“よく聞かれるんですがー”とのこと。
都会のど真ん中ですし、植えられている本数も
少ないですから、訊く方が無理かもしれません。
名札に「ハナゾノツクバネウツギ」と出て
いました。生垣などによく見られるアベリアと
同じものでしょうか。
ヤマシャクヤク(山芍薬)の実がはじけて
います。青黒い種は落ちてしまったのかも
しれません。
ムラサキシキブが緑色の実をつけています。
紫色になるのはもう少し後かもしれません。
静かな雰囲気の中の牧野庭園。
折々にひっそりと花をつける、その風情が
人々の心を和ませてくれています。
牧野記念庭園の行き帰りに見つけた花です。
これは通り沿いのお宅の庭にあった花木ですが、
フヨウの花に似ています。ググるとアオイ科の
植物で「ヤノネボンテンカ」という名前が出て
きました。これがそうかどうか。
こちらは、フウリンブッソウゲという名前が
出てきました。ハイビスカスの仲間のようです。
別のお宅で、鉢植えになっていました。
珍しそうな花でしたがー。
今や、都会の中では山野草の花を見る機会が
少なくなってきています。
色とりどりの花が咲く庭園も、もちろん素晴
らしいものです。でも、自然の温もり・匂いを
感じる庭園もまたいいものです。
友人との久しぶりの交わりがそんな思いを強く
感じさせたのかもしれません。
無駄も暇にも思えませんわ。
貴重な時間であり、それらを経て
漸く気づけた歓びではありませんか。
その時間は決して還りません。
仕事仲間との出会いから、あっという間に
50年以上の年月が流れました。それぞれに
体の衰えは隠せませんが、お互いの声を聞く
ことができる、会うことができるという
喜びは、年を重ねたもの同士が味わうもの
なのかもしれませんね。
フウリンブッソウゲは父島に行った時に見たことがあります。温室でなく、屋外で見ました。
小笠原の父島ですか。屋外で見られたという
ことは、フウリンブッソウゲは暖かい気候で
育つ植物なんですね。東京も夏は暑いですから
うまく育つんですね。教えていただき、
ありがとうございました。