中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

早春の香り

2010-03-03 08:45:01 | 身辺雑記
 角を曲がればすぐ我が家という所で、かすかによい香りがしたので立ち止まってあたりを見回した。するとすぐそばの0さんの家の庭に沈丁花が見えた。もう咲き始めたのかと近寄ってみると、いくつか花が開いていた。さっき通りかかった路傍にあった沈丁花の蕾はまだ固かったが、ここは日当たりがいいので咲き始めたらしい。次の日に見るともう満開に近くになっていた。

              

 まだ寒さがある中で芳香を漂わせている沈丁花は、いかにも春の訪れを告げているかのようで、私の大好きな花だ。その上品な香りは、沈香という樹から採れる香料に似ることから名づけられた。沈香の最高級品を伽羅と言い。古来珍重されてきた。

 沈丁花に差している光はもう春のものだ。三寒四温の日々の中で感じる「光の春」はまた佳いもので、心が浮き立ってくる。