中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

麗江への旅(2) 広州→昆明→麗江

2010-03-16 09:47:03 | 中国のこと
 第2日目。朝、伍海珠がホテルまで迎えに来てくれてタクシーで空港に向かう。彼女は2008年に広東省西部を旅行した時に同行してくれたが、それ以前にも、2004年と2006年に貴州省に行った時に広州で乗り継ぎをした際にも世話になっている。しゃきしゃき、はきはきした性格ではないが、真面目で物静か、穏やかにきめ細かく世話をしてくれるので安心できる。広州中国青年旅行社日本部の部長をしているベテラン。


 麗江までの直通便はなく、途中雲南省の省都の昆明に立ち寄り、そこまでの乗客を降ろし、昆明からの乗客を乗せて麗江に向かう。南方航空の3487便で12時前に発ち、2時間足らずで昆明に着く。やはり機中では手持ち無沙汰だったが、窓際の席だったので窓外を見ていると、珍しくすれ違う機体を見た。これまでにも2回ほど見たことがあるが、今回は短い間に2機続けて見てみたので子どものように興味を持って眺めていると、結局5機の機影を見た。窓外を見ていると機体はまるで動いていないのかと思うほどゆっくり進んでいるように感じるのだが、すれ違った機体はツ、ツ、ツーという感じで猛スピードで飛び去って行く。こちらは時速何百キロほど、あちらも同じだから、そのように見えるのは当然なのだが、それでも向こうだけが舞台の上手から下手に向かってさっと通り過ぎて行くように見えるのが面白かった。初めの2機は遙か下の方を飛んでいたので、翼もはっきりせず、まるで白く光る小魚のようだった。3機目は少し近く見え、4機目は左斜め前方からやってきてこちらの機体の下を通り過ぎて行った。5機目は同じ方向に向かっていてこちらよりも速く、やがて追い越して行った。それ以上見ることはできなかったが、お蔭で少し退屈せずにすみ、そのうちに昆明に近づいた。

 昆明は大都市だが、それでも周辺は大規模に開発されているようで、山が広く切り開かれていて、中には非常に広く平地にされている所もあった。日本ならちょっとした小都市くらいの広さに見えた。




 昆明巫家壩空港に着くと荷物は置いたまま、いったん機外に出てすぐそばの待合室のある建物に入り3、40分待機する。その間に機内の清掃が行われる。ここを中継地とする路線は多いらしく、いくつかの航空会社の機体が停まっていた。


 われわれが乗ってきた波音(ボウイン=ボーイング)。


 やがて合図があったので再び機内に入り、前の座席に座ったが、いつまでも動き出さない。前の搭乗口のあたりでは乗務員達がざわざわしている。理由が分からないので、またかと思った。これまでにもたびたび南方航空の国内便では遅れたり、ひどい時には予定便が取り消されたことがあったからだ。やがて機内放送でパイロットから説明があったが、海珠によると病人が出たらしい。そのうちに救急車が来て医師や看護師らしいのが乗り込んできたが、しばらくしてから病人を連れ出し救急車に乗せた。



 ところが救急車が行ってしまった後も出発しない。かなり待ってから車で客室乗務員が1人やってきて乗り込んできた。どうやら急病人は乗客ではなく客室乗務員だったようだ。それからしばらくしてやっと出発したが、麗江三義空港に着いたのは予定より2時間近く遅れた6時頃だった。

 麗江付近の上空で。麗江は山岳地帯の中にある。


 麗江三義空港着。


 空港ターミナルビル。