中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

麗江への旅(8) 麗江古城散策④

2010-03-25 10:02:46 | 中国のこと
 麗江は水の豊かな城市である。古城内には豊かに水が流れ、石造りの橋も多い。

 この水は麗江の北にある玉龍雪山に源を発し、古城内で清澄な流れを作っている。水路のそばには柳が植えられ、風情がある。水路の中には魚の姿も見られる。










 川のほとりのレストラン。


 石造りの橋はどれも時代がかっていて趣がある。

 万子(ワンツ)橋。昔、官僚か金持ちの商人が、子どもがたくさん生まれるようにと願って寄進したと言われる。


 大石(ダアシイ))橋。大きな橋という単純な命名。近くには小石橋もある。


 ナシ族は清潔好きで水を大切にすると言う。だから水路は清潔に保たれていたが、最近は外部からに移住者のマナーがあまり良くなくて、水路が汚れると言うこともあるようだ。実際2001年に来た頃に比べると少し水質が悪くなったかなと感じた。

 三眼井(サンヤンチン)。古来のナシ族の生活の知恵を表す水場。泉からでた水路を3つに区切り、一番上流は飲用に、次は野菜洗いに、最後は洗濯に用いている。


 いちばん奥が湧き水で飲用。


 同じようなものは日本にもあり、やはり水の豊かな岐阜の郡上八幡では、水舟と呼ばれる水場がある。そのシンボル的なものが連歌の始祖の飯尾宗祇が愛用した宗祇泉である。今は生活用水としては使われていない。


 また水路をせき止めて水を路上に溢れさせて洗うことも明代から行われているようで、広い四方街もこのようにした毎日夕方にきれいにすると聞いた。ナシ族は水を大切にして生活に有効に利用している。

 古城区から新城区に出たところにある玉河広場に大きな水車が2基ある。これは比較的新しいもので、水の町の麗江に水車がないのは寂しいという声があって作られたとかだが、いささか取って付けたような感じだ。

 
 麗江の豊かな水源となっている玉龍雪山。ナシ族の信仰の対象の聖山。最高峰は未踏峰。2001年撮影。

 
 市内からも見える。