フランスの著名な俳優のジェラール・ドパルデュー氏が、フランスの富裕税増税に抗議してロシアの市民権を取得したと言うニュースがありました。フランスでは富裕層に75%の所得税を課すとして嫌い、所得税が一律13%のロシアの市民権を申請し、ロシアのプーチン大統領が認めたということです。亡命ではあるまいし、著名人の国籍取得に大統領が認めるのは大げさな話だと思いましたが、そういう制度になっているのかもしれません。
フランスの富裕層への所得税が75%というのはずいぶん高いものですが、おそらく最高限度額でしょう。そういう高額の課税をするのにはそれなりのフランスの事情があるのではないでしょうか。それに対して、ロシアにも大きな富裕層があるのに一律13%というのは、これは不公平ではないかと思います。しかし、自国の税が高いからと言って安い他国の国籍を取得すると言うのは、金持ちの気儘のようにも思われます。
こんな話を近所の店の店主と話していて、日本も富裕層からは所得に応じて高い税金を取ればいいのだが、国会議員には金持ちが多く、財界の影響もあって無理だろうと言うことになりました。こうして金はある所にどんどん流れ、普通の庶民には恩恵はありません。
余談ですが、この俳優は離陸前の飛行機の中で、トイレに立とうとして制止されましたが聞き入れずに、通路に放尿して出発を遅らせたことでも知られています。我慢できなかったのか知りませんが、愚かしく反社会的な行為をするものです。