Tさんは紅葉に彩られた上高地を描かれました。
「上高地の秋」 日本画 P20
紅葉最盛期の華やかな木々の色が清らかな梓川をより美しく見せ
真っ青な秋晴れの空が雪を頂いた穂高連峰を光り輝かせています。
画面全体に散らばるいきいきとした色が現実を忘れさせるほどの
力をもって見る者を引き込み、清涼な香りのよい風をも感じさせます。
近づいてみました。
眩しいほどの雪山の白は、岩絵の具の白と胡粉の白を使い分けて
描きこまれました。岩絵の具の重厚さがありながら透明感もある白が
作品の強烈な魅力となって、全ての色を調和させ輝かせています。
おおらかでやわらかな空気感に包まれた心地のよい作品です。
Tさんの作品はどれもゆったりとした雰囲気があり大きく感じます。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Tさんのページに制作順に掲載されています。
またTさん自身のHP「水彩スケッチ紀行」には日本だけでなく
世界中を旅してスケッチしたたくさんの淡彩画が紀行文とともに
掲載されて見ごたえ抜群!ぜひこちらもご覧下さい。