Iさんはお孫さんの姉弟の可愛らしい姿を描かれました。
日本画 F6
まるでこれから舞踏会に行く紳士淑女のような装いの幼いふたりが
無垢な瞳でこちらを見つめています。じっくり時間をかけ細かな質まで
描きわけられた衣装は存在感があり、お顔をより明るく輝かせています。
ひとめ見ただけで笑顔に、またすがすがしい気持ちになれる作品です。
近づいてみました。
何度も何度も塗り重ねた証拠である岩絵の具の凹凸が見られます。
お顔の表情には苦心し、少女の優しさと少年の無邪気さが表れるまで
描いたり消したりを繰り返しました。そのこだわりと下地作り段階の粘り
強さと子供たちへの愛が作品に深い味わいと煌きをもたらしているのです。
枚数を重ねるごとに発色のよさ、強さ、ボリュームが増しているIさん。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Iさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。