Kさんは白いスイレンを描かれました。
「水の精」 日本画 F3
涼やかな寒色系でまとめられた画面の中に睡蓮の花の暖かい白が
ほのぼのと光っています。きりりと鋭く繊細に描かれた花に対し、もみ紙を
生かした葉の表情がやわらかで好対照です。小さな作品であっても
重厚で、その強い存在感と輝きに水の精という題名がぴったりですね。
近づいてみました。
水の部分は始めもみ紙の表情を見せていたものの、明るさや
色味がしっくりとこず、落ち着くまでかなり岩絵の具を重ねられました。
絵の具をためたりあらったり全体にかけたりと思い切った仕事をした
結果、水の精が神々しく引き立つ美しい舞台を創りあげられました。
着実に前進し続けるKさん。一作目の睡蓮とまた違う表現となりました。
Kさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“
作品集”の中のKさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。