癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

国宝・中空土偶

2007年12月01日 | イベント鑑賞・参加
                    

 南茅部に勤務していたときから何度も目にしていた昭和50年に著保内野から出土した中空土偶であるが、今年の6月8日に、北海道初の国宝に指定され、「茅空」(かっくう)という愛称まで付けられた。(画像は本日撮影のレプリカ)

            

 本日と明日の両日、函館市中央図書館を会場に「第28回南北海道考古学情報交流会」が開催されたので、会員でもないが、その中の第1部の「中空土偶の国保指定とその意義」の3人の報告発表に興味があったので、それだけに参加してみた。

 初めて知った印象に残ったことを下記に列挙する。

・新たに国宝に指定されたのは、平成18年の発掘調査で、土偶の出土した土坑の位置及び遺跡の内容や性格が捉えられたことから申請して認められたとのことである。
 
・さらに、これまで女性ではないかと言われていたが(私は当初から女性ではないと思っていたが)、中性的な性別を超えた信仰の対象である仏像にも通ずるものであろうという考えには大いに共感できた。

・土偶自体が北海道全体の40%近くが函館市から出土しているらしい。その中でも、製作技術自体が非常に精巧で、他に類意したものが出土していない。他から持ち込まれた物でかもしれないいう可能性も否定できないそうだ。それにしても、これと繋がるような物がどこでも見つかっていないそうだ。