昨夜、妻がTSUTAYAから借りて来たDVD映画「感染列島」を観た。2009年の映画であるが、今、まさにわが国だけでなく世界中を震撼させている新型コロナウイルス感染拡大を予言しているような内容だっただけに、恐怖におののく思いで観た。
原作は漫画らしいが、当時は、大衆を無闇に怖がらせる大袈裟な映画だと見なされたらしい。しかし、時は流れ2020年、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている。今回の新型コロナのことでいろいろな知識を身に付けた目で観ると、詰めの甘さやリアルすぎる大袈裟な表現が気になる場面も多いが、この映画が描いたことは、大袈裟では無い、実際に起こることなのだと証明してしまったことになる。
観たいと思っている方にとっては、ネタバレになるので、あらすじには触れないが、前半のストーリーは、上掲の一場画の映像のように、まさに封鎖された中国の武漢の様子を彷彿とさせるし、病院や国の混乱や対応の乱れ、院内感染の恐れ、国民生活の困惑などは今の日本にも通じるものがある。
ただ後半はセンチメンタルを優先する脚本に転換され、一気にリアリティを失ってしまっているのは残念でならないが、病院関係者の奮闘ぶりがリアルに伝わってくる。
今は、新型コロナウィルスの怖さよりも、それへの国の対応による経済の崩壊の方に心配が移っている感がないでもない。しかし、本作は今こそ沢山の人に観られて良い映画だし、テレビでも放映すべきだろう。今後、今の新型コロナより恐ろしいウイルスに襲われることがあるかもしれない・・・こうなってはいけないというイメージを共有するためにも・・・。
最近増えている自然災害や大地震に見舞われるたびに、小松右京の「日本沈没」を思い出す。この映画もそれに通じるものがある。
あらすじ等を詳しく知りたい人は、Wikipediaでどうぞ!
なお、「感染列島 無料配信」で検索してみたら、いろいろな無料配信サービスもあるので、そちらで観ることもできそうです。
「日本沈没」が出てきたので。
同じ小松左京が日本沈没より10年くらい前(1964?)に書いた「復活の日」というSFがあります。
細菌兵器として開発されたウィルスを積んだ小型機がアルプス山中に墜落して、半年足らずで人類が(ほぼ)絶滅する、といった話でコロナ騒ぎとはあまりつながりはありませんが、作中
「たかが風邪で人類が絶滅するなんて」みたいなセリフが出てきたのを急に思い出しました。
1964年と言えば、私はまだ20歳です。そんなときに、そのような作品があったのですね。
ぜひ読んでみたいと思います。図書館開いてるかな?
今回の武漢でも、細菌兵器云々の話がありましたよね。
とにかく、このコロナ騒ぎ、早く終息してほしいものです。