八甲田山中900m付近にある江戸時代からの有名な酸ヶ湯温泉・・・これまでに何度か日帰り入浴はしたことはあるが、まだ泊まったことはなかった。
昭和初期に建てられた当時のままの風情を残す大規模な宿泊棟は、湯治用と一般宿泊用がある。どの部屋にもトイレも洗面所もない昔の旅館の雰囲気のままである。
冬場の金曜日だったが、ほぼ満室だった。チェックイン時は非常に混雑していたが、てきぱきと部屋へ案内してくれた。部屋の暖房はガスストーブで、すぐに温かくなった。夕食は、この大きさの旅館にしては珍しく部屋食で、17:30、18:00、18:30だったので、18:00にお願いした。
有名な総ヒノキ造りの「千人風呂」は混浴であるが、男女のスペースが区切られたり、女性用更衣室からの通路が仕切られたりして、昔より狭くなった感じがする。また、朝と夜の8~9時は女性専用時間も設けられて、昔の大らかな混浴の風情がなくなっていた。これもすべて、マナーが悪くなったことによるとか・・・。妻は湯浴みを買って共有の時間に入ったが、冬場は湯気でまったく見えない状態だった。ただこの千人風呂は洗い場がないので、男女別の「玉ノ湯」で体を洗ってから、千人風呂へ移動した。
16時には部屋へ戻って、ビールを飲んで、夕食までの時間をのんびりと過ごした。
酸ヶ湯温泉のパンフレット
夏は高山植物の庭園・・・温泉のお湯で周りの雪を溶かしている・・・積雪がすごい
昭和初期の建造時のままの雰囲気の宿泊棟・・・ぴかぴかの廊下と襖だけの入口
部屋の中・・・ベランダもあるが、寒いので障子を閉めた
千人風呂の入口 混浴を守る会の3ヶ条
予想以上に手の込んだ郷土色にあふれた夕食でととても美味しくて大満足!
満員の朝食バイキング会場・・・この右奥にもあるが、そこも満員だった
観光客と八甲田山岳スキーを楽しむ客と半々くらいだった
すでに3.5mほどの積雪になっている宿の前 チェックアウト後玄関前で
帰りの青森駅までの送迎バスは大型バスだったが、補助椅子も使う満員だった。スキーヤーはロープウェイ駅までの専用のマイクロバスが3台も・・・。
青森駅から35分ほどかけてフェリーターミナルまで歩いたが、+5℃の気温で汗だくになった。11:35の青函フェリーに乗り、ちょうど36時間ぶりに無事帰宅。
最初で最後の混浴体験でしたね。まだ24歳だったので混浴だとは知らなかっただけで、入ってから小太りのおばさんだと思ったら男性だった(^_^;)
風情が無くなったかもしれませんが、お風呂自体は良い感じなので、やっぱり女性が安心して入れる時間帯があるのは嬉しいです。
混浴と知らないで入ったというのもすごいですね。
現代生活に慣れてしまっている我々にとっては、混浴文化は、はっきり言って抵抗感がありますよね。