昨日、重要文化財旧函館区公会堂の保存修理工事を一般公開する現場見学会が開かれた。
この公会堂は、1910年(明治43年)建築の木造2階建てだが、昨年10月から21年春まで老朽化対策と耐震化工事を行っている。
参加した約60名は、20名ずつ3回に分けて案内された。明治時代の洋風建築技法について、学芸員の説明を聞きながら、普段は目にできない床下の基礎や壁、天井などを見ることができた。
写真撮影もSNS掲載も個人利用ならOKとのことである。
床下の基礎はレンガが利用されていることにも驚いた。
現場では暗くて分からなかったが、フラッシュを焚いて撮影した画像には、床下に屋根瓦が積まれているように見える。屋根に使った余りを保存したのか・・・・?
板を剥がした漆喰壁の裏側・・・木材の隙間を漆喰で埋める工法
漆喰を剥がした天井
2階の床下と1階の天井裏
2階の大広間の入口と漆喰を剥がした壁
2階大広間入口上の意匠・・・洋風建築ではあるが、このように和風を採り入れたところもある。漆喰を剥がした壁に紐状のものが下がっているが、これは漆喰を固定する働きがあるそうだ。
2階の大広間で説明を聞く。
普段は目に触れることのできない部分を興味深く目にすることができた。建築から110年を経過しているが、それを感じさせない状態ににも感心した。市教委は、今後も同様の見学会を開催するという。
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