昨年と一昨年、紀伊半島の吉野から熊野までの修験道である「大峯奥駆道」を縦走したら、一般参詣道である「熊野古道」も歩いてみたくなった。
熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称である。道は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨り、紀伊路(渡辺津-田辺)、小辺路(高野山-熊野三山、約70km)、中辺路(田辺-熊野三山)、大辺路(田辺-串本-熊野三山、約120km)、伊勢路(伊勢神宮-熊野三山、約160km)がある。
これらの多くは、2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定され、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産における「遺跡および文化的景観」)として登録された。なお、その登録対象には紀伊路は含まれていない。
これらの中で人気が高いのが、古道の雰囲気を多く残している「小辺路」と「中辺路」である。今回は、それに、高野山への参詣道だった「高野山町石道」を加えたおよそ200kmほどのコースを8泊9日で歩く計画である。当初は、テントを担いで歩くつもりだったが、テントを張る場所が限られることと、重装備では歩く距離が稼げないことなどで、やむなく安い民宿などを利用することにした。
2週間ほど前から、いろいろ計画を練ってきた。計画を練っているときがもっとも楽しいときかも知れない。ちなみに、函館から飛ばないで、千歳空港まで車で往復して、駐車料金を払っても、ピーチ航空の方が函館からの往復の半額ほどで済む・・・ということで、これからまず千歳まで車で移動すことから始まる。
<計画は次の通りである>
5/18(日) 函館発~(自家用車)~千歳空港~(ピーチ航空)~関西空港~(JR)~新今宮
<中辺路>
5/19(月) 新今宮~(JR)~紀伊田辺~(バス)~滝尻~近露<13km>
5/20(火)近露~熊野本宮大社~湯の峰温泉<27.1km>
5/21(水)湯の峰温泉~<17km>~日足(川舟センター)~(川下り)~熊野速玉神社~新宮
5/22(木)新宮~那智大社<22.1km>
5/23(金)那智大社~大雲取越~小雲取越~請川<27.2km>
<小辺路>
5/24(土)請川~熊野本宮大社~十津川温泉<17.6km>
5/25(日)十津川温泉~三浦口<18.5km>
5/26(日)三浦口~(16.9km)~大股~(17.2km)~高野山<34.1km>
<高野山町石道>
5/27(火)高野山~町石道~九度山駅<21.5km>~(JR)~新今宮
5/28(水)予備日
5/29(木) 新今宮~(JR)~関西空港~(ピーチ航空)~新千歳~(自家用車)~函館
携帯電話なので画像は不鮮明で、詳しい記録は書けませんが、毎日このブログに簡単に報告をします。ただし、詳しい記録と多くの写真は、帰って来てからHPの方へアップ予定です。
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