癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

大相撲・力士の体重の増大化に想う

2018年01月18日 | 日常生活・つぶやき

 子供のころ相撲の盛んな大野町(現北斗市)で育った。毎年のように大相撲の巡業が来て、学校のグランドに土俵が造られ、テントも張られ、いろいろな催しが行われていた。当時は、千代の山、栃錦、吉葉山、鏡里の時代だった。町内の大きな家やお寺などに分宿していたので、良く覗きに行ったものだ。そんなこともあり、大相撲は子供のころから好きだった。

 最近は若貴時代の人気が戻ってきたと喜んでいたが、日馬富士の暴行問題に端を発し、土俵外でのゴタゴタばかり目に付くようになったのは残念なことだ。

 そんな中、今日は白鵬が怪我で休場し、稀勢の里も1勝4敗と散々な状態だった。ここ数年、怪我での休場が非常に多くなっている。凄い勢いで上がってきて、すぐにでも大関・横綱にと期待しても、怪我で足踏みしたり、落ちて行ってしまうことが多い。

 その原因は、力士の巨大化というか、体重の増大化にあると思われる。ある統計によると、「50年で体重が33kgも多くなっている」とのこと。今年の1月場所の力士の平均体重は164kgだそうだ。大きく見える白鵬でさえ154kgで平均以下である。50年前と言えば大鵬が健在だった頃だ。この大鵬も、今の白鵬とほぼ同じ153kgだった。


<柏鵬時代を築いた大鵬と柏戸>

 ひと昔前の取り組みの映像を見ると、みんな「細い!」と思ってしまう。肉がだぶついている力士は少なく、早い動きと力強さが魅力的だった。

 確かに体重が多い方がいろいろな面で有利なのは理解できる。しかし、そのことによって、相撲の面白味みがなくなっている。言うなれば「変質している」と言っても過言ではないだろう。


<ほれぼれするほど筋骨隆々の千代の富士(126kg)の土俵入り>

 昔のようにがっぷり組んでの投げ合いや土俵際での攻防などは少なくなり、決まり手も、寄り切り、押し出し、はたき込みなどが目立ち、投げ技が少なくなっている。
 また、土俵際での攻防も少なく、寄り倒し、うっちゃり、吊り出しなどもほとんど見られないし、外掛け、内掛け、けたぐり、けかえしなどの足技を使う力士もいなくなった。昔は多彩な技が楽しめ、特色ある力士が多かったが、今はみんな同じに見え、相撲自体も単純化しているような気がする。

 もともと相撲は無差別級で、「小よく大を制す」が魅力でもあった。千代の富士や先代貴乃花(114kg)などはその典型だった。今でも石浦や宇良の活躍は楽しみだが、あの小さな体で、現在のような巨大な相手とやり合っては、怪我で潰れてしまいそうな心配がある。
 力士の大型化に伴い、土俵を広げることを提案する人もいる。すると、もっと投げ技やいろいろな技が展開できるのではないか・・・とのことである。

 そんな中、元気な若手力士の活躍が目立つようになっている。ある意味、白鵬を頂点とする今の大相撲も過渡期なのかもしれない。今後の新陳代謝も含めて、大いに楽しみたいものである。

2 コメント

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七飯岳 (inaka)
2018-01-19 01:49:21
今年もよろしくお願いいたします 昨日の七飯岳 今日のブログで利用させていただきました 今年も元気で活動する姿をブログで楽しませていただきます 感謝
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inakaさんへ (sakag)
2018-01-19 06:29:38
おかようございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
連載の拙記事、ブログ等のご紹介ありがとうございます。
七飯岳、お疲れさまでした。トレースお役に立てて光栄です。他にも登っていた方がいたんですね。

「きじひき高原のカンジキ散策」、ライフスポーツのスノートレッキングのコースにも使えるな~と考えています。


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