癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

太平山(1170m)

2017年07月10日 | 登山・旅行
    
〈銀色の鳥居手前から見上げる、山頂奥岳に鎮座する太平山三吉神社奥宮と山小屋も兼ねる参籠所〉

 太平山は、奥岳を主峰とする秋田市北東郊外に連なる隆起山塊。天然の秋田杉やブナなどの自然林が多く残されており、秋田市民に、別称「おいだら山」とも呼ばれ、親しまれている日本三百名山でもある。

 標高は低いが、山伏修験の山として栄え、昔から、700年代に役の行者小角が開基したと伝えられる山頂の太平山三吉神社奥宮への多くの登拝路が開かれている。

 前回の06年10月には、見事な秋田杉の天然林とブナを主体とした紅葉に感動したので、新しい出合いを期待しての再訪となった。

 暑くなりそうなので、涼しい早朝の内にと、5:30に、前回と同じ最も一般的な旭又登山口をスタートし、旭又コースを登り、鎖場の続く宝蔵コースを下って周回した。



      
 登山口からしばらくは、秋田杉の見事な天然林の中を進む。

      
天然の秋田杉とブナが混生する中の御滝神社

      
    登山道の尾根に生える直径1mを超す秋田杉

      
      800mを超えると、ブナの純林が続く

      
 ブナの巨木に刻まれた落書き。昭和11年8月と読めるものもあり、交通手段のなかった昔から多くの人に登られていたことが良く分かる。

      
 900m付近の湧水のある御手洗(みたらし)。石仏や江戸時代の旅行家菅江真澄に同行して登拝した弟子がこの場所で詠んだ歌が書かれた標柱も建っている。

 ここから急登の続く七曲りを登りきると、山頂が見える。

      
 7:35、2時間05分で、山頂に到着。参籠所から出てきた若い宮司さんに迎えられる。前回とは違う新しい神社と参籠所のことを尋ねたら、平成21年に建て替えられたらしい。
 宮司さんは、常駐し、1週間交代とのこと。

      
 昨日登った森吉山(左)など、奥羽山系や鳥海山、秋田市街地や日本海の眺めが広がる。

      
 花はあまり期待していなかったが、宮司さんからこの山の固有種であるコアニチドリを教えてもらった。

      
 宮司さんにシャッターを押してもらって、鳥居と奥の秋田市街地をバックに記念撮影。
 宮司さんと25分ほどおしゃべりした。

      
 8:00、宝蔵コースを下山開始。弟子還(でしがえし)岳へ続く登山道が見える。後ろは秋田市街地。

      
弟子還岳ピーク手前に咲くイブキトラノオとニッコウキスゲ
  
      
    湿原でもないのに咲いていたトキソウ?

      
    弟子還岳の難所、3ケ所続く鎖場を下る

      
 鎖場を下りきった地点から、その左側に連なる急な岩崖を見上げる

      
 宝蔵岳から振り返ると、岩崖を抱いた弟子還岳と山頂部が見える。

      
 宝蔵コースの上部には、旭又コースにはなかったクロベ(檜の仲間)が生えている。

 このコースを逆に登って来た登山者が二人。そのうちのひとりが日本三百名山巡りをしているとのことで、しばし三百名山談義。

 あとは、登りと同じブナを主体とする天然の秋田杉などの混合林の急な尾根を下って、旭又コースと合流。

 9:55、1時間55分でゴール。そのあとは、昨日と同じ仁別温泉へ。汗を流して、疲れを癒し、昼食を摂る。クーラーの効いたレストランで、のんびりとブログを打ち、テレビを見て過ごす。

       
     〈途中の国道7号から眺めた夕方の鳥海山〉

 明日も、好天が続くらしい。順調過ぎるので、当初の計画にはなかったが、やはり花の名山である鳥海山の予定。15時に温泉を出て、秋田市内のコインランドリーでお洗濯。その後、鳥海山鉾立コース登山口まで走った。

 

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