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岩尾側の山道入口をスタート。
今回の1週間に渡る山旅のメインイベントの「増毛山道トレッキング」・・・寛政8年、浜益、増両場所請負人であった三代目伊達林右衛門の手によって自費で開かれた石狩市浜益区幌から増毛町字別刈までの山道である。利用されなくなってから山中に埋もれていた山道のうちの岩尾~別狩までの16.3kmが「増毛山道の会」の手によって数年かけて復元された。
その山道を歩くトレッキングが年に何度か開催されている。今年の5月の残雪期に増毛天狗岳に登った際にこの一部を歩き、標識や電信柱も目にしていた。そんなこともあり、復元された山道を歩いてみたかった。しかし、まだ一般開放されていないので、のトレッキングに参加した。
23名の参加者を7名のスタッフで案内してくれた。朝のうちは雨に降られることもあったが、後半は晴れ間が広がった。道沿いの電信柱、石積みの橋の土台、武好駅逓跡、一等水準点などの歴史的遺構を見ながら歩いた。それにしても、藪の中に埋もれていた旧道を探し出して、復元した「増毛山道の会」の努力と熱意に敬意を表したい。
ガイドリーダーで、いろいろ説明をしてくださった増毛山岳会の板垣さんは、拙サイトを良く見て下さっているとのことでご挨拶をいただいた。また同じスタッフの留萌山岳会の村田さんとは雄冬岳に登ったときに浜益御殿でお会いしているらしい。
7時に下山口に集合し、バスで岩尾の入口へ移動して、8:00にスタートし。12:35武好駅逓跡着。昼食休憩後13:15発、別刈入口着16:20。展望には恵まれなかったが、8時間20分の楽しいトレッキングだった。
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石組みの橋の土台の遺構
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一等水準点とガイドリーダーの板垣さん。
この山道沿いに5ヶ所ほどの一等水準点があるはすだが、まだ3ヶ所しか見つかっていないとのこと
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道沿いに今も残る電信柱。
当時は、ニシンの漁獲高や価格をいち早く札幌へ知らせるための重要な連絡手段だった。
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武好駅逓跡。間取りも復元されていた。
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駅逓の復元画。昭和初期には北大山岳部がここを利用して増毛山系の山に登ったそうだ。
登山家で画家の坂本直行さんの撮影した写真も残っている。
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刈払いが大変だったろうと思われるネマガリダケ林の中に続く山道
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曲がりくねったダケカンバ林の快適な山道
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ゴール直前の100番の標識。およそ160mごとに1~100までが設置されている。
番号の前にIが付いているのが岩尾側から、Bが付いているのは別刈側からの番号。
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