<椴法華側(東側)から望む恵山・・・これまでの捜索で、あまり手が入っていない斜面>
5月15日に姉2人と恵山に登り、先に下山したまま行方不明となった佐藤晶君だが、道警山岳遭難救助隊を初めとする警察・消防・自衛隊による11日間、延べ560名による大規模な捜索が行われた。しかし、発見には至らず、大掛かりな捜索は5月26日で終了した。
2005年9月の「岩崎元郎さんと登る新日本百名山・恵山記念登山会・講演会」を機に発足した、自分が代表を務める『新日本百名山・恵山を登る会』としては、5月25日の政府の新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言全面解除も発表されたので、できる範囲での自主的な捜索活動を行いたいと考え、関係者と協議を進めて来た。
ただし、実際に5月24日の空陸からの捜索を見、今日の説明を聞く限り、あれだけ大規模な捜索の後、自分たちがどこまでできるかは甚だ疑問である。しかし、我々の活動舞台でもあるし、山仲間からの協力の申し出や、市民からの要望も多くいただいている以上、何らかのアクションを起こさなければならないと考えたからである。
昨日は、函館市地区無線赤十字団の協力をいただけることになり、今日は、事務局長でもある鎌鹿さんと2人で、函館中央警察署へ出向いて、捜索の中心になった方から、これまでの捜索状況の説明をいただき、自主的な捜索の了解もいただいた。
この後は、今日の捜索状況の説明をもとに、捜索範囲の策定、下見・偵察、地元の各山岳団体や個人への協力依頼と捜索メンバーの集約、捜索実施計画の策定などに取り組み、第1回目の捜索は6月7日(日)行う予定である。その前に、自分が中心となって、平日も動けるメンバーで、下見や偵察をするつもりである。2回目以降は、1回目の結果で判断することになると思われる。
それらの経過を、このブログでも、公にできることから触れていく予定である。
◎「自粛」解除の登山について
緊急事態宣言の全面解除を発表を受けて、山岳四団体も自粛要請を解除した。自粛解除後は、下記のガイドライン(指針)を遵守することになる。
「自粛」要請解除後の登山・スポーツクライミング活動ガイドライン~感染させない、感染しないために~
近距離(100km圏内程度)でできるだけ都道府県を跨がない日帰り登山から始めましょう。
体調不良(平熱を超える発熱、悪寒、倦怠感、息苦しさ、咳等)での登山は止めましょう。入山後にコロナ感染発症すると命に関わり、救助隊、収容先地元医療機関に多大の迷惑を及ぼします。
.登山は、少人数で行いましょう。(パーティーは、当面5名以内で。)
自粛期間中、季節や地震による山容の変化、登山道の荒廃など思わぬ危険が潜んでいます。十分な登山ルートの下調べと地図、コンパスの持参、登山届けは必ず提出し、家族にも残しましょう。
登山中でもマスクを着用しましょう。マスク着用時は、熱中症及び脱水には十分留意し、こまめに水分摂取を心がけましょう。
登山、クライミングジムでのソーシャルディスタンスを守りましょう。 一般的には2m前後ですが、登山中の場合は、さらに距離が必要と言われています。また、クライミングジムでは建屋構造、利用人数等で制限がありますので、ジムの指針に従って行動してください。 唖えロープ、滑り止めなどもジムの方針に従ってください。
登山山域内での買い物や、下山後の呑み会等も地元住民への感染防止の観点から控えてください。食材、飲料、緊急食などは出発前に揃えておきましょう。
自粛中に衰えた筋力、体幹を鍛えましょう。
さらに、山岳医療救助機構から登山再開に向けた知識「登山実践編」が公開されている。エベレストやマナスルなどにも登頂している大城和恵(国際山岳医)先生の「登山中のマスクって必要!?「登山中のソーシャルティスタンスは!? 」「感染疑いの人がいたらどうするのi?」などなど、疑問を解消する資料が掲載されていて、とても参考になるのでおススメである。
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