<登山道の東側の上部はこのような状況の所が多い。この下が急な樹林帯となっている。>
左下の網干場や右下のホテルの駐車場が常に見える。初めて登った人にとっては、高度差や距離感が掴めないために、そちらをスタートした駐車場と勘違いする可能性がないわけではない。
今日は、捜索範囲を絞り込むために、頂上からの登山道(権現台コース)の下山時に東側斜面へ迷い込んだとすれば、登山道のどの辺りから下る可能性があるか、登山道の東側斜面の上部の探索を中心に行った。
メンバーは捜索当日に3班のリーダーを務める予定の、元ロッククライマーのmyuさん、古道探しの藪漕ぎ名人のも~さん、それに自分の3人。
今日探索で歩いたGPSトラックログ(十三曲がりコース登山口から下のラインは車移動部分)。登山道ではないところも歩いている。
天気が良く、非常事態宣言が解除されたせいか、いつも通りのたくさんの登山者が登っていた。
捜索範囲を絞るのに、一番心配したのは、下から眺めた水無川源頭部の崖の左側の岩稜の間を下りる可能性があるどうかだった。もし、そこを下っていたら、水無川の左側(南側)の斜面も捜索範囲に入ってしまうからだ。
下から見て一番心配した水無川源頭部の岩稜の切れ間は、画像では良く分からないが、ものすごい急な岩場でとてもここを下ることは我々でもできないと判断。したがって、ここより南側(下から見て左側)には下りていないと判断した。
上掲画像の南側に続く岩稜帯を頂上の下部斜面から眺める。ここを下りれるはずがない。
水無川源頭部の崖の上から下を見下ろす。ここから落ちたとしても、ヘリから見える。
登山道の東側~ここは捜索の足跡があったが、晶君はこの下の急斜面へ下りた可能性がないわけでもない。
ここも登山道の東側で、ロープが張られているが、噴煙に興味を抱いて入り込む可能性がないわけではない。
登山道の東側を登るも~さんとmyuさん
権現台コース分岐から反対側へ進み、岬展望台下の道へ迷い込む可能性はあるが、ここから見える範囲はすでに捜索済みである。このあと、左端の乱塔川源頭部コルまで下りて、岬展望台へ登り返した。
岬展望で昼食を摂って、一休み。
岬展望台から十三曲がりコースへ下りる手前から眺める東側斜面の急な樹林帯・・・登山道の東面から迷い込むと、この斜面へ下りることになる・・・この斜面が捜索範囲の北側となる。
下から、捜索範囲となる、水無沢から十三曲がり下の沢の間のヘリからは見えない樹林帯を眺める。
一番の難関は基部の崖(緑色の濃い部分)のような急斜面である。この斜面を3班で捜索する予定である。
上掲の画像と向きが90度以上違うが、四角で囲んだ樹林帯部分が捜索範囲である。
A班の取り付き部分までは砂防ダム工事道路が入っていて、そこから取り付けそうな感じだが、B班の取り付き部分とC班の沢の中から南側の尾根への取り付き部分が、不確定である。その部分は、6/3に偵察に入る予定である。
晶君が転倒や滑落しているとすれば、基部の急斜面の可能性が高い。いずれにしても、急な樹林帯の強烈な藪漕ぎとなるだけに、誰でも良いというわけにはいかない。少数精鋭とならざるを得ない。今のところ、捜索部隊は20人ほど、本部詰めが10人ほど。いずれにしても気は重い。
重い気分を癒してくれた花々
山頂下の斜面に咲くミネズオウ
一面に咲くエゾヤマツツジの群落
乱塔川源頭部に咲くコイワカガミ
函館新聞社の記者が、朝の集合場所のホテル恵風駐車場に取材に来られていた。明日の新聞に乗るらしい。
解散後、財布も忘れたので、温泉も入れなかった。当日は捜索現地本部に携わる事務局長の鎌鹿さんの店に寄り、今日の行動結果と決定した捜索範囲を報告した。
今回は、これまでの捜索で、手の入っていない、しかも、ヘリからも見えない東斜面の樹林帯を捜索範囲に設定した次第です。
昨日は一般登山者も登られてたみたいですがその中には道内経験が浅いにも拘らず個人的に捜索と称して登られた方もいたみたいです。
立ち入り禁止場所等にも入る行為は逆に事故のリスクを高める為やめて欲しいですね。
昨日は結構多くの登山者に出会いました。
中には、捜索がてらという興味本位の方もいるだろうな?と思っていました。双眼鏡を覗いていた人もいましたので・・・。
我々も、事故のリスクと高める行為や単独での捜索活動は厳禁しています。