6:40スタート~13:50ゴール(7時間10分)〈歩数不測定〉
◎74回目の誕生日は、縦走登山モードの省エネ行動
今日の誕生日は、昨夜宿帳に記入したときに気が付いた。
45岩屋寺は、垂直に切り立つ断崖絶壁の下に位置する、前回もっともインパクトのある霊場だった。記念すべき誕生日にこの霊場に巡りあったのも何かの縁であろう。
当初は、リュックを宿に預けて、55岩屋寺と54大寶寺を打ち、さらに標高790mの鴇田峠を越えて16km先の宿まで頑張る予定だった。
しかし、かなり急いで歩いたつもりだが、アップダウンの激しい縦走登山モードで、予想より時間が掛かり、44大寶寺まで戻った時点で13:00過ぎだった。宿に戻ってからあとの峠越えの16kmは無理である。そこで、連泊することにしてのんびり下った。
◎88ヶ所で最もインパクトの強い45岩屋寺でポカ
宿の向かいのコンビニでサンドイッチとカフェラテの朝食を摂り、6:40スタート。
1kmほどは県道歩きだが、峠御堂トンネルを潜る。向かい側からお遍路さんがやってきた。
再び少しの間県道歩きとなる。眼下にまだ朝日が当たらない日照時間の短そうな家並みが見える。
やがて、歩き遍路用の山道歩きとなる。石畳や石段の道もある。
やがて、八丁坂ルート入口に到着。ここで、遍路道は2つに別れて周回することができる。
前回泊まった国民宿舎古岩屋荘の前を通るコースへ進んだ。あとで、「反対回りをすれば良かった」と思わされることになるとは…。
深く掘れた古道然とした峠部分から朝日が差し込む。
前回泊まった国民宿舎古岩屋荘の前だけ、県道と合流する。
この宿には、素晴らしい思い出がある。このとき出会った北海道鷹栖町の徳さんご夫妻とは、今でも親しくお付き合いさせていただいている。
そのとき、ご夫妻はバス遍路だったが、拙サイトの歩き遍路の記録を見て、翌年自分たちも歩き遍路を経験して、その記録を小冊子にまとめて送っていただいた。それ以降も、毎年のようにいろいろお世話になっているが、昨年ご主人がお亡くなりになった。
やがて、岩屋寺の入口に到着。この寺は、この下(標高440m)までしか、車道がなく、車やバス遍路の誰でも標高670mまでの石段を登らなくてはならない。
参道の下の方には、売店が並んでいる。
急な石段が続く。急いで登ったら15分ほどだった。
9:20、45番霊場岩屋寺に到着。頭上から覆い被さるような岩壁の迫力が凄い。
この車道すらない高い岩山に、資材を運び上げて建築した当時の労力に感動する。
誕生日でもあるし、喉が痛くなってから省略してきた般若心経の読経をしてみた。これまでは何か物足りなく感じていたが、これからは本堂だけでも般若心経の読経をすることにした。
垂直の梯子を利用して、恐々右上の穴禅定(修行の場)にも登ってみた。
しかし、このあとにポカをやらかしてしまった。次の44大寶寺へのコースをなぜか、下まで下りてからと勘違いしていた。標高差200m以上も下って、売店のご主人に確かめたら、上の本堂と薬師堂の並びの左側の古い山門が出口とのこと。
「人生74年経っても修行が足らん。頑張れ!」という大師様の思し召しと素直に受け入れて、登り返した。
しかし、このあとの八丁坂のピークは760mである。さらにきつい登りが続く。
反対から登ってきたお遍路さんは「このコースは、そちらからの方がずっと辛いんです」と言う。確かに、寺の入口は440mだから標高差300m以上はある。しかし、反対側の八丁坂入口の標高は600mなので、標高差160mの登りで済む。
「この八丁坂コースを登りで使えば、直接本堂に出るので、下から2回も登らなくて済んだ」と思い知らされた。
「人生即遍路、こんなこともあるさ」と、考えながら登っていくと、割れ禅定があった。
昔の修験者はこの間から登り、岩峰の上で修行をしたそうだ。勝手に入れないように錠が掛けられていた。
お昼少し前、県道に出た所に民宿のうどん屋さんがあった。面白そうな「こっこううどん」を注文。出汁はキジを使っているが、具は、キジ肉は5倍もするので鶏肉を使っているから、こけ「こっこう」と名付けたとのこと。さすがに出汁もうどんも美味しく、最後の一滴も飲み干した。
往路では潜った峠御堂トンネルの左側に44大寶寺への遍路道が続いていた。
この山道も最高地点の峠御堂の740mまで登らされた。まさに、今日は、アップダウンの激しい縦走登山モードである。
下りは快適なヒノキ林の道である。
13:05、44番霊場大寶寺に到着。88ヶ所の半分なので、「へそ寺」と呼ばれているらしい。
この時点で、改めて距離計算をして、今日は、連泊するに決めた。あとはのんびりと宿を目指す。
参道に売店があったので、その店でしか売っていない「やいとまんじゅう」(400円)(上のよもぎ饅頭)を買ったら、ペットボトルのお茶をお接待としていただいた。
下の「おくま饅頭」は、町の菓子店で買ったが、ここの銘菓とのこと。
誕生ケーキ代わりになった。妻はちゃっかりケーキを買って食べたらしい。ラインで写真が送られてきた。
参道の店で、お茶とかりん糖をごちそうになり、いろいろ15分ほどお喋りをした。「この久万高原町は標高が600mの高いところにあるので、寒いからどんどん人口が減って、町でも頭を抱えている」とのこと。
参道の下りから、久万高原町の市街地を見下ろす。
染井吉野はまだ蕾だったが、彼岸桜?は満開だった。
13:50に宿に戻り、連泊のお願いをする。
◎「くままちひな祭り」の町並み探訪
2/25~4/28までの間、旧街道を中心に「くままちひな祭り」が開催されている。今は、使われなくなったお雛様を集めて、外から見えるところに展示している。
道南の江差町でも同じ様なことをしているが、期間が短い。
「へんろびな」もあった。
こんな木造3階の古民家もまだ住宅として使われていた。
18:00過ぎには、ブログアップ完了したので、今晩はラーメン屋まで歩くことにする。結局、ラーメン、ギョウザ、おでん3本で腹一杯。ビールは飲まず。
お歳を感ずることなく、順調に歩を進めていらっしゃることに改めて敬服いたします。
しかし、遍路道は思っていたよりずーっと険しい山道の連続ですね。sakagさんが登山モードというのですから、おそらく相当な山道だと想像されます。鍛えた足腰がものを言っているように思います。
まだ、全行程の半ばまで至っていないんですね?
この後も順調に歩を重ねられますことをお祈りします。
ですから、歩ける人とそうでない人との差はかなり大きいようです。
今日のコースでも、1日で帰ってこれない人もいるそうです。
せり割り禅定は納経所でキーを借り、それから登って、入場して、下ってキー返却
余分に45分位かかります(鎖場や梯子があり、安全のためでしょうね?不便です)
今夜は連泊か、民宿のおじさん儲けたなー(^O^)
明日は内子でゆっくりして別格8番十夜ケ橋、大洲で泊まりですね。
函館はの気温は4.4℃から16.6℃暖かいとテレビで言ってました五稜郭の桜今年早く咲きそうですょ。
でも、ゆっくりお遍路して下さい。
私今年の後期高齢者講習合格するかなー心配に成った。。。
素泊まり4000円ですので、連泊には好都合でした。もう一人連泊の方がいました。44~45と順打ちの方でした。あの2つは、前後の宿が遠いので、そうならざるを得ないようです。
妻からも、ラインが入っていました。函館は急に暑くなったようで、庭の福寿草とクロッカスが咲いたようです。
今日は、内子泊まりですが、明後日は大洲は無理そうで、7番別格の宿坊泊まりになりそうです?
同学年、追い付きました。後期高齢者講習の心配してましたが、絶対大丈夫です!
遅くなりましたが、Happy Birthday!
連日お天気(ちょっと暖かすぎますが)の花へんろ、後半戦もこの上ない幸せ感に浸りながら歩いておられることと思います。
難なく久万を通過。久万は様々なコース取りができるので面白いですね。一日でスルーする最短(距離or時間)で行くか、難儀な道をのんびり歩くか、どこから入って、どこから出ていくか、そんな話は遍路どおしで盛り上がりますね。
今宿は内子とか。内子の町並みは前回と違った発見があることでしょう。
明日の出石寺に備えて、今晩はゆっくりと体を休めて下さいね。
そうそう、私も「せとか」をスーパーで購入し、おいしく頂きました。ごご島産でした。
お遍路を始めてからは、なるべく四国産を選ぶようにしています。
まさに、花へんろ真っ最中という感じです。
今日は、ひわた峠は前回通りましたので、距離は長いが、アップダウンが楽という農祖峠を通りました。
内子の町並み保存地区を中心に歩いただけでした。新しい発見というより、前回の記憶がはっきりしなくて、新鮮な感じでした。
ブログ楽しみにしています。