日常散策

日々の記録とその他のこと

名古屋の銭湯と「女湯のできごと」

2006年03月14日 | 銭湯
 もう、いい加減歩き疲れてしまったのです。
 名古屋での五一展を見た後、名古屋港に古い銭湯があるらしいとのことで行ってみると見あたりません。
 仕方なく川向かいまで誰も歩いていない車道脇をてくてくと行って、やっとたどりついた所にもありません。煙突が見えたのでそばに寄ると、何と廃材処理場になっていた銭湯もありました。
 そこからまた少し離れた駅の近くなら営業しているだろうと来てみると、「しばらく休みます」の張り紙がありました。何だか見慣れた気がするのは気のせいでしょうか。
 名古屋駅に戻ろうと思い、電車に乗りましたが停車してから急に思い直して金山で下車しました。
 そこからも1キロ以上は歩かないと銭湯にたどり着かないので、これが閉まっていたら本当にがっくりです。もしも。
 しかし、細い路を曲がった路地の奥には暖簾がかかり、灯りが点いていました。
 冷えたのと疲れたのとで湯につかってあたたまると、何だかここまでして行くのは何故なのかと考えていたことも全て流れたようでした。

 女湯のできごと 益田ミリ
 
 銭湯の案内本ではありませんが、著者が利用していた銭湯でのごきごとを書いてます。
 書かれているのは日常のことではありますが、何だか小さなしあわせを感じます。子供時代のタイルへの水やりがかわいいです。

4334784097女湯のできごと
益田 ミリ
光文社 2006-03-07

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