Happy Fun Move

嬉し楽しい!趣味の事など。。。
自分の覚え書き。毒も吐きます。

Travesíaで私が感じたこと。

2014年03月04日 | スペイン
今回のツアーでは、前回(本当は前々回)からの宿題の7b+の2本を片付けるつもりだった。
がしかし先にスペイン入りしてた、はらっさん情報により"Airline"は柵の中で登れないことが判明。なので"Boludo"に目標を絞り、登れたらその終了点から右上に伸びる"Travesía de los Gladiadores R1 7c+(13a)30m"にトライしてみよう。
あわよくば、前回のように下部が一緒なので登れるかも?!

TG.Travesía de los Gladiadores R1 7c+(13a)30m
下部は"29.Boludo 7b+(12c)15m"(実際は15m無いかも)そこから右上(登ってる感覚ではトラバース)ラスト3ピンの所で、岩棚に入り込んで寝て完全レストできてしまう。
この2ピン先から直上するのが"Neanderthal 9b 45m"第一登のChris Sharmaに続きMagnus Midtbøが第二登を目指してトライしている。
Magnusも寝転んでいるこの寝床。私は毎回ここで寝転びレストしながらMagnusが登って行く壁を仰ぎ見る。
まるで天井からぶら下がっているようにヌンチャクが壁から離れて垂れているこの壁に彼はここ数年戦いを挑んでいるんだなぁ凄い世界だなぁ。と。
私がRPした時、ここで本当に寝てしまうかも。というくらい休んだ。
ルートが切れてしまうから寝ない、とかカッコイイこと言ってられなかった。
寝床に残置してある液チョを拝借してラスト3ピン2級程度の真横のボルダートラバースに出陣!吠えまくって吠えまくって、登れた。

ある時、"Travesía~"にトライし続ける私にKは「カオリさんはグレードに拘っている」と言われた。しかし私にはグレードに拘っているという気持ちは無く(勿論デシマルの13aを登れたらイイナ。という気はあった。あったからこそこれにトライしだしたんだけど)13aという事よりもこの"Travesía de los Gladiadores"というルートを登り切りたい!という一心でトライし続けてた。
だって、グレード(数字)に拘ってるなら他の登りやすいで、と言われる7c+に鞍替えするもの。
で、13a(7c+)を登れた。
フレンチグレードで7c+といえば、換算表によってはデシマルで5.12d~13aと幅がある。
14クライマーのKも、昨年RPしているYnさんも、13aでいいんちゃう?と言ってくれたので13aなのかな?でも途中で寝転んで完全ノーハンドできるし、易しめの13aかな??
実際の所、13aをRPした!というよりも、7c+の初めは全然できなかったこのルートを登り切ることが出来た!という喜びの方がはるかに大きい。

で、あわよくば、またグレード更新できてしまった!

このルートでは今まで私の引き出しにそんなんあったっけ?ってなムーブ、小核心でのヒールやトウムーブが自ら出てきたことに驚いた。誰もそんなムーブで登ってなかったし。(核心では出てこず教わったけど)そして、体幹で止める事を体感したり、保持力の弱さも痛感。
単に指の力も弱いのだが、実際にはそれを生かす為に体幹も必要ってことも感じた。そして保持力の弱さをカバーする為に途中ホールディングを変えてカバーする技も(これが一発で出てきたらもう少し早く登れるのに…)ともかくこのルートもまた、私を成長させてくれたルートだと思う。

そして私は、5回や10回トライして登れない。とそのルートから逃げてしまってOSもしくは数便で登れるルートにばかりトライするよりも、全然できなくても諦めず挑戦して掴み取るRPの方が、自分にとって格段に価値のある物である事を再認識することができた。
長期ツアーだからこそできるトライの仕方だとも思うけれど。
(あぁ勿論OSグレードも上げていきたいし、短期ツアーなら数便でRPできそうなルートにもトライしたいし、もっと5.11~12前半を登り込む必要性も感じたし、苦手だけどボルダーもやらなきゃな。とも思ったけどもね)


コメント
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