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使ってみたよ新デバイス

2024年06月30日 | ボルクラコラム
Petzlから発売された、グリグリの進化版『NEOX』
買っちゃったんですよ~と嬉しそうにチラつかせるMnmn。そんなアピールされたら当然、貸して!となる訳ですよ。前日も本人がガンガン使うより他スタッフが借りて使ってたしね。

・繰り出しメチャメチャいい!
うちのモケモケロープでも何のストレスも無く繰り出せる。
沢山出す場合でもデバイスを押さえる必要なし。

・グリグリではストレスである、ロック解除が簡単。
解除用の動作をせずとも容易に解除できる。
上手く説明できないけど、使ってみればわかる。

・勿論フォール時のロックはしっかりかかる。
荷重がかかったっ時の解除は、従来通りレバーで。

・重量はグリグリ2より重い。
唯一の難点。使う時には重さは感じないが。

使い方は、どのビレイデバイスを使っていても同じ基本の使い方を忘れてはいけない。
ロック若しくはセミロック付きだからと安易にブレーキハンド側の手を放している人がたまにいるが、どのメーカーもブレーキハンドを完全に放す使い方は推奨していない。

ハルさんが、ブレーキハンド側の手を放していクライマーがフォールした時の実験動画を上げていたが、錘40Kgで13mからグラウンド迄は約1.7秒で落ちていた。その間ロープは暴れるのでとっさに掴みに行く事は容易ではなく、ブレーキハンドを完全に放しているとこういう事になる。もちろんこれはチューブ型デバイスを使った実験なので、ブレーキアシストのあるデバイスの場合はグラウンドは免れ得るだろうが。

しかし、ブレーキアシストがあるからと安心してはいけない。

実際に事故には至らなかったが、ヒヤリハットを目の当たりにした。
Black Diamond『ATCパイロット』での事、ビレイヤーは足元のロープの絡まりに気を取られ直そうとしていた所、クライマーがフォールし、登った高さの下から3分の1の所でやっと停止。これがもっと低い位置で起きていたらと思うとゾッとする。
ATCパイロットはデバイスの傾きを変える事でブレーキがかかる仕組みなので、ロープを捌いているいる時にデバイスの傾きが制動が掛からない向きになってしまった事とクライマーのフォールに反応が遅れたことが今回の様になってしまったと思われる。
他でもこのデバイスでの事故報告も幾つか上がっているようなので注意したい。
知人も、ATCパイロット使用時に、しっかりと制動が掛からずその時はゆるゆるとグラウンドまで下りてしまったそうです。

初心者にチューブ型デバイスでビレイを教えているけれど、次世代からは始めからロック付きデバイスで教えていく方がより安全ではないだろうか?
Ko-wallの奥村さんもそのように言っていた。少なくともジムやゲレンデで練習してからする人がほとんどで、いきなり本チャンアルパインをする人は少ないので、アルパインを目指すようになってからブレーキ機能のないデバイスを使うようにしていけばよいと。


グリグリは、初心者が使いこなすには難点があったが『NEOX』はその点が解消さているので初心者にも、というか初心者こそお勧めのように思う。私も次ぎに買うなら『NEOX』にしたいところだ。
後は価格と重量さえコンパクトになってくれたらいうこと無しなのだが。

因みに今、私が使っているのは、クリックアップ、グリグリ2、時にATCを使い分けている。
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