たまらなく面白い「いなかのせんきょ」

2009年10月18日 | ふるさとの話
                (一気に読みました「いなかのせんきょ」)

読んだのは、もう3年前にもなりますね、祥伝社から出版の、著者・藤谷治(ふじたにおさむ)さんの小説、「いなかのせんきょ」です。
一気に読みすすんで止まらなかったですね、ゾクゾク・ワクワクする、たまらない面白さなのです。
帯に書いてあります。
「全国1億人の有権者に贈る、これぞ日本の清く正しき選挙小説!?」、「談合、根回し、饗応、買収。無理が通って道理が引っ込む、綺麗事では済まんぞ、田舎てとこは」なのです。
平成の合併からも見放されるくらいの、へんぴな山奥の寒村「戸蔭(とかげ)村」のお話、
合併を当て込んで造った箱モノの借金を抱え、引責辞任した村長、ひょんなことから村長選挙に打って出ることになった小説の主人公、その家族を巻き込んでの孤軍奮闘する選挙戦のお話なのです。

昨日、豊岡市民プラザで開催された「清潔で明るい町づくり推進大会」に出席しました。
各地域で取り組まれている、環境衛生活動の表彰や推進の会合です。
来賓で出席の、副市長さんだったか県民室長さんだったかの挨拶でのお話です。
「各地の秋祭りは終わりましたが、今度は明日から4年ぶりのお祭りが始まりますね」です。
そうです、本日から一週間、豊岡市議会議員選挙がにぎやかに始まるわけです。
朝一番、当店の目と鼻の先の選挙事務所、「地元・国府からぜひとも代表を」と、K氏の出陣式に参列です。
いつもの熱気がもうちょっと感じられません。市全体にも感じられません。
仕事で街を廻っていても、選挙カーにはあまり出会いませんね。
それもそのはず、神戸市よりも広い県下一の豊岡市、どこを走っているかわかりません。
当店前のポスター掲示板、夕刻になっても定数26人の枠に26枚のポスターが埋まったまま、無投票の気配です。
暗くなった頃、小走りのMさんが「締切りギリギリに27人目立候補あったよ」と云って走り去ります。
やれやれ、仕方なしのような選挙戦です。
ライトで照らしてポスター読みます。
「未来、豊かな、改革力、発信力、温かい、夢、安心、誇り、元気、活力、活気、実行、若さ、前向き、感動、愛、勇気・・・・・・」と、歯の浮くような、どうにでも取れるようなフレーズが並びます。
議員になって何をしたいのか今一つ分かりません。
一言でいえば、たまらなく面白くない「いなかのせんきょ」って感じです。