ご主人を偲ぶおばあちゃん

2010年11月25日 | お客さん宅で
(Kさん宅のおじいちゃんは、趣味が木彫りで名人でした)


豊岡のKさん宅は、おじいちゃんとおばあちゃんの仲良し夫婦の家でした。
ほんの3年程前の事でした。京都の娘さんから、「おばあちゃんが年をとって火の元危ないから、ガスコンロを電気に替えて下さい」と、当店に突然初めてお電話あって、IHクッキングヒーターを買って頂いたおうちです。
仲良し夫婦のKさんも、おじいちゃんが亡くなって一人寂しくおばあちゃんは、元気はよいが心配で最近は京都の娘さん宅へ同居です。
でも豊岡の実家も大切で、時々ご用がある時は一緒に来られておられます。

「留守宅でも冷蔵庫がいるわ」、「時々帰ってきてもテレビは見たいし、地デジテレビを届けてよ」と、遠方の京都からの注文なのです本当に有り難い、
今日はおばあちゃんが一人で留守番されてます。おじいちゃんんの法事の準備に帰られて、街の電気屋お待ちです。
『こんにちわ~、電気屋さんですよ~、おばあちゃん元気ですか~』と、朝一番に訪問し壁のコンセントの修理です。ついでにコタツのコードを替えて法事のご来客の準備です。

「電気屋さん、この彫刻で造った動物や人形凄いでしょ、器用な主人が手彫りで造ったのよ」と、棚に並んだ作品見ながらお話されますね。
定年退職後に趣味で始めた手彫りの作品、見事な物が並んでいます。
「これはね、市長さんからの表彰状、これは知事さんから・・・・」と、出品されて入賞された表彰状を手に持ち上げて一生懸命説明される、「これはね、主人が一生懸命に・・・・・」と、見つめる眼差し愛おしい、亡くなった仲の良かったご主人偲んで心をこめてお話しなのです。

京都の娘さんもそのご主人も、とっても優しいお方です、でも、亡くなったおじいちゃんだって、初めてIHクッキングヒーターを取り付けに伺った時に、「安全な電気にしてもらった方が良いに決まってるよ」と、ガスコンロで大丈夫と頑張るおばあちゃんに、やさしく応援してくれた、
そのおじいちゃんを、愛しく偲ぶおばあちゃん本当に良い夫婦だったねと感じます。

《ニコニコと 50年以上よ 仲良しで》