積小為大(せきしょういだい)の心がけ

2013年01月23日 | 私の思い
(アトムの店は壁に掲げています。二宮尊徳翁のいい言葉)


二宮尊徳翁の偉大な足跡や、数々の名言は、今に生きる者にとっても、実に役立つ事ばかりですね。
アトムの店には昨年夏以来、額にこんな言葉が掲げられています。

二宮尊徳

遠きをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す

それ遠きをはかる者は百年のために
杉苗を植う。

まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。

近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず

唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。

故に貧窮す。



二宮翁夜話・十四に、こんな言葉が出てまいります。

「譬(たと)へば百万石の米と雖(いえど)も、粒の大なるにあらず、万町の田を耕すも、其の業は一鍬づつの功にあり。
千里の道も一歩づつ歩みて至る。山を作るも一簣(もっこ)の土よりなる事を明らかに弁(わきま)へて、
励精小さなる事を勤めば、大なる事必ずなるべし。
小さなる事を忽(ゆるが)せにする者、大なる事は必ず出来ぬものなり。」

と述べてます。

どんな事も、小さなものから始まって、大なるものへ続いていく事を諭していますね。

そして

「大事をなさんと欲せば、小さな事を、怠らず勤(いそし)むべし。小積もりて大となればなり。凡(およ)そ小人の常、大なる事を欲して、小なる事を怠り、出来難き事を憂ひて、出来易き事を勤めず。夫(そ)れゆえ、終に大なる事あたはず。夫れ大は小の積んで大となる事を知らぬ故なり。」

小事軽んずべからずの、二宮尊徳翁の「積小為大(せきしょういだい)」の教えです。

《コツコツと やること大事 翁語る》