《野生のヤシオウム》オーストラリアのインコ・オウム ♯1
《野生のアカオクロオウム》オーストラリアのインコ・オウム ♯2
《キイロクロオウム》オーストラリアのインコ・オウム ♯3 に続く第4弾。
☆
オジロクロオウム。
英名はLong-billed Black-Cockatoo,
もしくはBaudin's Black-Cockatoo。
私が検索などで見た英語のサイトでは、
Baudin's Black-Cockatooと使われてるほうが多い気がしました。
世界中で南西オーストラリアだけに生息する固有種です。
オーストラリアには前回、前々回に紹介したアカオクロオウム、
キイロクロオウムの他に
今回紹介するオジロクロオウム、
キミミクロオウム(ニシオジロクロオウム)、
テリクロオウムの5種類のクロオウムが生息してます。
☆
今までオーストラリアに10回行きましたが、野生のオジロクロオウムに出会ったのはたった1度きり。
その時のブログはこちら↓ ↓ ↓
《オジロクロオウム》~パース探鳥記28
オーストラリアの南西部だけに生息するオウムですが
(地図で言うとオーストラリアの左下の端っこあたり)、
私が出会ったのはパースから南東へ400キロくらい南下した、
西オーストラリア州のいちばん南のあたりでした。
すごく気持ちの良い広大な景色の中にクロオウムを発見!!
オーストラリア南西部に生息するオジロクロオウムとキミミクロオウムの2種のクロオウムは、
見た目がびっくりするほどそっくりなので、素人にはまず見分けがつきません!!
果たしてこのクロオウムはオジロクロオウムなのか?それともキミミクロオウムなのか?
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・・・と思って、遠くのクロオウムを観察していたら、
なんと自分の頭上にも続々とクロオウムが飛んできた!!!
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うわぁ~~!!!!
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そして結構目の前の木にとまってくれた!!ガイドによると、これがオジロクロオウムらしい。
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スゴイ。。。この素晴らしき広大な景色の中に、大きくてかっこいいオジロクロオウムの群れが。。。
まるで夢のような光景に死ぬほど感動したなぁ。
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[特徴]
向かって左側がメス、右側がオスです。
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メスのアイリングと嘴の色は淡いグレー、ホッペのイアーパッチは白。
オスのアイリングは赤色、嘴は黒、ホッペのイアーパッチはメスに比べて黒っぽい白。
若鳥の外見はメスと同じ。
オス、メスの違いは一目瞭然で私にも見分けがつくけど、
ほぼほぼ同じ、ほんまにそっくりなキミミクロオウムとオジロクロオウムの違いは
素人には到底見分けられない・・・
こういうそっくりな鳥を見分けるために、バードウォッチングのガイドというのが存在しているのでしょう。
私には見分けはつきませんが、プロが言うからにはこれがオジロクロオウムなのです。
キミミクロオウムも同じ旅行中に観察できましたが、亜種でもなく別種とされてる鳥で
このオジロクロオウムとキミミクロオウムほどそっくりな鳥ってなかなかいないと思います。
オジロクロオウムとキミミクロオウムは嘴の長さと、鳴き声、行動が少しばかり違うらしいが、
それ以外は両種ともに尾羽に白いバンド、ホッペに白いチークパッチがあり、
体の大きさもほとんど同じのそっくりな黒くて大きなオウムです。
最大の違いの嘴に至っても・・
オジロクロオウムのほうが正面から見たときの嘴の幅が狭く、
嘴の長さが若干長いということやねんけど・・・
双眼鏡で見てても素人の私には違いが全然わからんかった。
写真をトリミング拡大して比べてみても・・・
これはオジロクロオウムの嘴。
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そしてこちらがキミミクロオウムの嘴。
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うーん。確かにキミミの嘴のほうが若干丸みを帯びてる気もして、違うといえば違う気もするが、
嘴の長さもせいぜい数ミリしか違わない気が・・・
飛んでるオジロクロオウム。
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飛んでるキミミクロオウム。
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うーん、やっぱり違いがあんまりよくわからん。
どの鳥類図鑑を見ても、この2種はほんまにそっくりやから、
外見上で見分けるのはすごく難しいと書いてあった。
ケージに入れて横に並べて、見比べてみたいわ。。。
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飛び立った瞬間。尾羽の白い帯状の模様がよく目立ちます。
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[食事について]
この時は食事中というより、休息中だったみたいですが、オジロクロオウムの食べ物のメインは
ユーカリ属のKarri gumsが大好物で、その実の中の種子を食べるために嘴が長くなったという説も。
その他にもMarriの種子や、hakeaやbanksiaも食べる。
それに加えて木の穴にいる幼虫や樹皮の下にいる昆虫の幼虫、
果樹園のりんごやナシなども食べているらしい。
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3羽並んでかわいいわ。
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[行動について]
オジロクロオウムは寒い時期には1000羽くらいの大きな群れで過ごすが、
ほとんどの時期はペアか小さなグループで過ごしているらしい。
南半球のオーストラリアでは、季節は日本と真逆。
そして南に行くほど寒い。
私が出会ったときは4月だったので、季節でいうと初冬くらいかな。
この場所は西オーストラリア州でいちばん南のあたりだったから、4月といえども結構寒かったし、
そこそこ群れも大きくなりつつある時期だったのかも。
よりよい食べ物を求めて、短い距離は放浪するが行動範囲はそれほど大きくないらしい。
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[繁殖について]
オジロクロオウムの巣はKarriやMarriといった背の高いユーカリの木が密集した森の、
すごく高い場所にある。
メスは木屑を敷いた巣の中で2個の卵を産み、3~4週間温めるが、通常は1つの卵しか孵化しない。
ヒナは生後10~11週間で1人前に成長するが、
十分に成長したあとも家族と同じ群れで一緒に過ごす。
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[脅威]
伐採などにより、オジロクロオウムが巣を作る森や木が減少し、限界にきているらしい・・・
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最後に短いですけど動画。
野生のオジロクロオウム(Long-billed Black-cockatoo )
日本からパースまでも遠いが、
そのパースからさらに400キロくらい離れた場所でやっと出会えたオジロクロオウム。
私が死ぬまでにもう一度会いに行けるかな?
それともこれが最初で最後の出会いになるのかな?
毎年パースに行ってる友人も普通に何人もおるけど、
費用的にも物理的にも私にはなかなか簡単に行ける場所じゃない。
もし今世がもう無理でも、今度生まれ変わって再訪するときまで
オジロクロオウムが絶滅することなく、またこんな素敵な光景が見れますように。
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《キイロクロオウム》オーストラリアのインコ・オウム ♯3 に続く第4弾。
☆
オジロクロオウム。
英名はLong-billed Black-Cockatoo,
もしくはBaudin's Black-Cockatoo。
私が検索などで見た英語のサイトでは、
Baudin's Black-Cockatooと使われてるほうが多い気がしました。
世界中で南西オーストラリアだけに生息する固有種です。
オーストラリアには前回、前々回に紹介したアカオクロオウム、
キイロクロオウムの他に
今回紹介するオジロクロオウム、
キミミクロオウム(ニシオジロクロオウム)、
テリクロオウムの5種類のクロオウムが生息してます。
☆
今までオーストラリアに10回行きましたが、野生のオジロクロオウムに出会ったのはたった1度きり。
その時のブログはこちら↓ ↓ ↓
《オジロクロオウム》~パース探鳥記28
オーストラリアの南西部だけに生息するオウムですが
(地図で言うとオーストラリアの左下の端っこあたり)、
私が出会ったのはパースから南東へ400キロくらい南下した、
西オーストラリア州のいちばん南のあたりでした。
すごく気持ちの良い広大な景色の中にクロオウムを発見!!
オーストラリア南西部に生息するオジロクロオウムとキミミクロオウムの2種のクロオウムは、
見た目がびっくりするほどそっくりなので、素人にはまず見分けがつきません!!
果たしてこのクロオウムはオジロクロオウムなのか?それともキミミクロオウムなのか?
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・・・と思って、遠くのクロオウムを観察していたら、
なんと自分の頭上にも続々とクロオウムが飛んできた!!!
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うわぁ~~!!!!
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そして結構目の前の木にとまってくれた!!ガイドによると、これがオジロクロオウムらしい。
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スゴイ。。。この素晴らしき広大な景色の中に、大きくてかっこいいオジロクロオウムの群れが。。。
まるで夢のような光景に死ぬほど感動したなぁ。
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[特徴]
向かって左側がメス、右側がオスです。
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メスのアイリングと嘴の色は淡いグレー、ホッペのイアーパッチは白。
オスのアイリングは赤色、嘴は黒、ホッペのイアーパッチはメスに比べて黒っぽい白。
若鳥の外見はメスと同じ。
オス、メスの違いは一目瞭然で私にも見分けがつくけど、
ほぼほぼ同じ、ほんまにそっくりなキミミクロオウムとオジロクロオウムの違いは
素人には到底見分けられない・・・
こういうそっくりな鳥を見分けるために、バードウォッチングのガイドというのが存在しているのでしょう。
私には見分けはつきませんが、プロが言うからにはこれがオジロクロオウムなのです。
キミミクロオウムも同じ旅行中に観察できましたが、亜種でもなく別種とされてる鳥で
このオジロクロオウムとキミミクロオウムほどそっくりな鳥ってなかなかいないと思います。
オジロクロオウムとキミミクロオウムは嘴の長さと、鳴き声、行動が少しばかり違うらしいが、
それ以外は両種ともに尾羽に白いバンド、ホッペに白いチークパッチがあり、
体の大きさもほとんど同じのそっくりな黒くて大きなオウムです。
最大の違いの嘴に至っても・・
オジロクロオウムのほうが正面から見たときの嘴の幅が狭く、
嘴の長さが若干長いということやねんけど・・・
双眼鏡で見てても素人の私には違いが全然わからんかった。
写真をトリミング拡大して比べてみても・・・
これはオジロクロオウムの嘴。
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そしてこちらがキミミクロオウムの嘴。
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うーん。確かにキミミの嘴のほうが若干丸みを帯びてる気もして、違うといえば違う気もするが、
嘴の長さもせいぜい数ミリしか違わない気が・・・
飛んでるオジロクロオウム。
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飛んでるキミミクロオウム。
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うーん、やっぱり違いがあんまりよくわからん。
どの鳥類図鑑を見ても、この2種はほんまにそっくりやから、
外見上で見分けるのはすごく難しいと書いてあった。
ケージに入れて横に並べて、見比べてみたいわ。。。
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飛び立った瞬間。尾羽の白い帯状の模様がよく目立ちます。
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[食事について]
この時は食事中というより、休息中だったみたいですが、オジロクロオウムの食べ物のメインは
ユーカリ属のKarri gumsが大好物で、その実の中の種子を食べるために嘴が長くなったという説も。
その他にもMarriの種子や、hakeaやbanksiaも食べる。
それに加えて木の穴にいる幼虫や樹皮の下にいる昆虫の幼虫、
果樹園のりんごやナシなども食べているらしい。
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3羽並んでかわいいわ。
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[行動について]
オジロクロオウムは寒い時期には1000羽くらいの大きな群れで過ごすが、
ほとんどの時期はペアか小さなグループで過ごしているらしい。
南半球のオーストラリアでは、季節は日本と真逆。
そして南に行くほど寒い。
私が出会ったときは4月だったので、季節でいうと初冬くらいかな。
この場所は西オーストラリア州でいちばん南のあたりだったから、4月といえども結構寒かったし、
そこそこ群れも大きくなりつつある時期だったのかも。
よりよい食べ物を求めて、短い距離は放浪するが行動範囲はそれほど大きくないらしい。
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[繁殖について]
オジロクロオウムの巣はKarriやMarriといった背の高いユーカリの木が密集した森の、
すごく高い場所にある。
メスは木屑を敷いた巣の中で2個の卵を産み、3~4週間温めるが、通常は1つの卵しか孵化しない。
ヒナは生後10~11週間で1人前に成長するが、
十分に成長したあとも家族と同じ群れで一緒に過ごす。
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[脅威]
伐採などにより、オジロクロオウムが巣を作る森や木が減少し、限界にきているらしい・・・
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最後に短いですけど動画。
野生のオジロクロオウム(Long-billed Black-cockatoo )
日本からパースまでも遠いが、
そのパースからさらに400キロくらい離れた場所でやっと出会えたオジロクロオウム。
私が死ぬまでにもう一度会いに行けるかな?
それともこれが最初で最後の出会いになるのかな?
毎年パースに行ってる友人も普通に何人もおるけど、
費用的にも物理的にも私にはなかなか簡単に行ける場所じゃない。
もし今世がもう無理でも、今度生まれ変わって再訪するときまで
オジロクロオウムが絶滅することなく、またこんな素敵な光景が見れますように。
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